こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は148話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
148話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side シルビア・ペデリアン
「面白い悩みを持っているのね」
頭の上でロクサナがふふっと笑う。
柔らかい手がカシスの顔をゆっくりと掠めて通り過ぎた。
「なぜそんな考えをするのか分からないけど、私が思うにあなたの忍耐力は決して足りない方じゃないと思うわ」
その瞬間、カシスの閉じた唇からため息なのか呻き声なのか分からない音が小さく漏れる。
「私が何を考えているのか分かれば、そんなことは言えないと思う」
「考えに留まっているという点で、すでに立派だと思うけど」
ロクサナが付け加えた言葉に、カシスは浅く笑うしかなかった。
「言われてみればその通りだね」
崩れるような笑いがロクサナの襟元に散る。
緩やかな屈曲を描きながらゆっくりと曲がった瞳が上に聞こえて視線を合わせた。
「じゃあ遠慮なく」
カシスが斜めに傾けた首をロクサナの方にもう少し近く傾けてしたことは・・・。
「・・・だからといって私の服を脱がせてもいいとは言ってないのだけど」
彼女の服を正しているリボンの先を口で噛みちぎって解くことだった。
「これからは我慢しなくてもいいんだろ?」
「私がいつそう言ったの?」
しかし手首を包んで握っていた体温がゆっくりと這い上がった瞬間、続けようとした言葉は再び飲み込まれた。
「う〜ん、キャンセルしちゃ駄目?」
「駄目」
カシスが悪戯をしているという事実を知ったロクサナも笑いながら手を上げて彼の髪を優しく撫でる。
ちょうどその時、地下監獄にいた毒蝶が信号を送ってきた。
「ちょっと待って・・・」
カシスの肩で滑っていたロクサナの手がグッと止まる。
ニックスのいる地下刑務所が視界に映し出された。
次の瞬間、ロクサナが蝶を通じて見たのはニックスとシルビアが会っている場面。
side シルビア・ペデリアン
「お嬢様、ですが・・・」
「困ったことなの?」
地下牢を守っていた部下は、戸惑いを感じていた。
シルビアが中に閉じ込められている人形を見たいと頼んだからだ。
「もしかして、私が中に入れないようにしろという命令があったの?」
シルビアの問いを聞いて、部下は立ち止まる。
多少困ったが、彼女を地下牢に入れないようにという命令は上から出ていないから。
「ベルティウムの人形を見るのは初めてだから気になるの。鉄格子には近づかないわ。10歩、いいえ、20歩くらい離れたところで本当に顔を見るだけだから。心配なら一緒に入ってもいいわ。それでもダメかな?」
シルビアはペデリアンの人々全員が貴愛する少女だった。
いつも愛らしくて明るい性格で、顔にはいつも明るい笑顔を浮かべていて、シルビアを見ると、誰もが思わず彼女の後を追って笑うようになるほどだ。
ペデリアンの優しいお嬢様は刑務所の前を守っている部下が困っている様子を見せると、罪悪感を覚える。
「ごめんね、私が無理な頼みをしてしまったから。駄々をこねるつもりはなかったの。今私が言ったことは、そのまま忘れて」
彼女はかえって申し訳なさそうな顔で謝罪までした。
しょんぼりしたシルビアの顔を見て、部下の心が落ち着かなくなる。
結局、部下は仕方なく笑ってシルビアの要請を受諾してしまった。
「いいえ、お嬢様。顔だけ見て出てくるのは大丈夫だと思います。ですが、私も中まで同行します」
「えっ、いいの?」
「ええ。ついてきてください」
シルビアの顔が明るくなる。
そうして二人は一緒に地下監獄の中に入った。
シルビアは好奇心に満ちた目で刑務所の内部を見回した。
今までこのようなやり方で地下監獄に直接入ることがなく、初めて見た内部の姿が非常に不思議に感じられたのだ。
そのように煌めく瞳で周辺を見回している時、シルビアがあれほど気になっていた人形の姿が視野に入る。
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ニックスはわずか半日前までは汚かった姿が嘘のように綺麗になって状態だ。
さっきロクサナが訪れた後、上からの命令で彼を綺麗に洗っておいたからだ。
それなりには便宜を図ってくれたので、それ以来ニックスもそれ以上騒がず静かになる。
ニックスはロクサナの意図を読むために神経を尖らせたまま頭を働かせていた。
(あの女、魔眼があれば、あの女の意図が何なのか分かったのに)
右目を狙っていたロクサナの攻撃を反射的に避けて、むしろもっと重要な魔眼を失うという失態に苛立ちを隠せない。
その後、彼は誰かが地下牢に入ったことに気づいた。
何度か聞いて慣れた看守の足音の後に軽くて軽快な足音が続いている。
さっき監獄に立ち寄ったロクサナとカシスではない。
ついに角を曲がってシルビアが姿を現した。
ニックスとシルビアの視線が宙に浮く。
シルビアとニックスが遭遇したことに気づいたロクサナ。
ロクサナはカシスに知らせるのでしょうか?
そしてシルビアとニックスは、どのような会話をするのでしょうか?
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