ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【147話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は147をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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147話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side カシス・ペデリアン

side カシス・ペデリアン

カシスとロクサナは少し前にリセルに会ってきた。

彼らは間もなくユグドラシルに出発する予定だ。

そのために別に準備するものはない。

ただ、ロクサナは久しぶりに毒蝶に餌を与え、反応を確認した。

幸い、これといった問題は見られなかった。

血を食べる毒蝶の姿を綿密に観察したが、拒否反応と言えるものもなさそうだ。

これまでカシスのせいで体の体質が変わり、ひょっとして毒蝶にも影響があるのではないかと思ったが、どうも無駄な杞憂だったようだ。

ロクサナは地下監獄に植えておいた毒蝶を通じてニックスの姿を確認する。

ニックスはもう一度暴れ、静まり返った後だった。

カシスを含む他の人々の懸念とは異なり、ニックスに対するロクサナの心は、この上なく冷静に沈んでいる。

死楽。

その時、下に垂れていた髪の毛が重力の反対方向に動く感じがした。

ロクサナは、さっきからそばにいた人の存在を思い出す。

霜がかかっていた白い顔が静かに溶け込んだ。

ロクサナは刑務所にいる蝶との繋がりを断ち切る。

それから首を回すと、彼女の髪を手で巻いて触っているカシスの姿が視界に入ってきた。

二人は日差しがそのまま染み込んでくる窓際のソファに一緒に座って各自の仕事をしていた。

ロクサナは毒蝶を呼んでいくつかの確認をしており、カシスは外に送った腹心が彼が命令したことを調査した後、報告してきた内容を読んでいるところだった。

そうするうちにロクサナの雰囲気が変わったことに気づいたカシスが手を動かしたのだ。

幸い気にするほどのことではなかったのか、ロクサナの表情はすぐに和らぐ。

 



 

ロクサナが蝶々に何かを命令し、外に飛ばした。

そんなロクサナの姿を見守るカシスの顔は、今部屋に溜まった空気のように静かだ。

しかし、もう少し綿密にその深層を調べれば、音もなく尖鋭に沈んでいる目を確認することができるだろう。

カシスの頭の中には、先ほど見た紙の上の活字が散乱していた。

ロクサナに言わなかったが、実は彼はアグリチェにいた数人の行跡を把握していたのだ。

より正確に言えば、カシスが調べているのはロクサナの周りの人たち。

ベルティウムでイシドールをグリセルダ・アグリチェに送って接近させたのもそのためだ。

それだけでなく、カシスはロクサナの母親であるシエラと腹心のエミリーの所在地についても調べた。

ジェレミー・アグリチェを見ているのは当然だ。

そして・・・。

デオン・アグリチェ。

その名前を思い出すカシスの瞳がゾッとした。

カシスが送った腹心の一人がベルティウムに向かうデオン・アグリチェの行跡を発見したのだ。

この時点でよりによってベルティウムだなんて。

彼が今誰を追いかけているかは明らかだった。

以前、アグリチェで最後に会ったデオン・アグリチェの姿が脳裏に食い込む。

そう、やっぱり生きていたのか。

もちろん、あのまま死ぬ男だとは思っていなかったが。

「何を考えているの?」

その時、穏やかな声がカシスの耳元に流れ込んだ。

 



 

「表情が冷たくなったわ」

さっきとは逆に、カシスの気運が鋭いことを感じたロクサナが彼の眉間に指を当てている。

視線を持ち上げると、彼を凝視しているロクサナの顔が目に入った。

彼女の姿は、今窓際に広がっている白い日差しそのもののようだ。

ふと、先日ロクサナがカシスに囁いた言葉を思い出す。

『私、またロクサナ・アグリチェになるわ』

その時、カシスは自分がロクサナを独占できる時間があまり残されていないことを直感した。

「・・・忍耐心が多くなったのか、無くなったのか分からない」

沈んだ囁きが独り言のように流れる。

カシスの手がロクサナの髪により密接に絡み合い、指の間に金色の糸が巻かれた。

カシスは手を動かし、そこに唇を埋める。

ゆっくり息を吸うと、甘い香りが肺の奥深くに染み込んだ。

それがひどく満足しながらも、もう一方ではどれだけ努力しても永遠に満たされないような深い渇きが起こった。

以前、ロクサナが満開した花々の間で彼を振り返った時に感じた陰湿な欲望が再び顔を出す。

このまま誰もロクサナを見られないように、カシスだけが足を踏み入れる空間に彼女を閉じ込めたかった。

ロクサナの視野が届くところに他の誰も置きたくない。

彼女の両目が自分だけを盛り込んで、彼女の手が自分だけに留まってほしいと思った。

このまま芳しい唇に深くキスし、全身に自分の跡が刻まれるほどめちゃくちゃに追い込み、他のことは何も考えさせたくなかった。

それを考えると、この上なく節制された人生を送った過去に比べて、無茶苦茶なほど忍耐力がなくなったようだ。

だが、逆に考えれば、そのような欲望をグッと抑えて我慢していること自体がすごい忍耐力を持っているという証拠のようだった。

 



 

デオンたちの行動もカシスは把握していたのですね。

ロクサナへの独占欲が強くなっていくカシス。

今のカシスがデオンと遭遇したらどうなるのでしょうか?

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