こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は152話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
152話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 単独行動
ニックスを置いて振り向くロクサナの顔はひどく無表情だった。
背後でニックスの混乱が伝わってくる。
彼はロクサナの言葉が本当かどうかかなり混乱しているようだ。
人の信頼は思ったより薄っぺらで、危機の瞬間には特に揺れやすい。
すでに不安感に囚われている状態なら言うまでもないだろう。
どうせもうすぐユグドラシルに移動しなければならなかった。
だからノエルがいる場所にニックスを連れていくという話は完全な嘘ではない。
もちろんそうだからといって、本当に彼をベルティウムに帰すつもりもないが。
さらに、ペデリアンとロクサナはユグドラシルに向かう途中、ベルティウムが彼らを襲撃してくると予想している。
ベルティウムの立場では、実際の人の肉体を人形術に使った証拠であるニックスが、他の5家門の人々の前に姿を現すことだけは防がなければならないためだ。
ベルティウムの滞在中に見守った結果、あの家門の頭脳はダンテが担当していることは明らか。
状況が思わしくない場合、彼が最優先に選択するのはユグドラシルに入る前にニックスの肉体を完全に毀損して消す方向だろう。
もちろんペデリアンの領地内では絶対にニックスが奪われないだろうから、ベルティウムの行動方針は多少過激な方に流れる可能性が非常に高い。
もしそうなれば、ニックスの混乱が頂点に達することは明らかだった。
ロクサナは地下の刑務所を出る前にチラリと振り返る。
ほとんど入り口に着いたので、当然ニックスの姿は見えない。
沈着な赤い瞳がしばらく静かに止まっていたが、やがて静かに収まった。
ロクサナは目の前の鉄のドアを開けて外に出る。
「ロクサナ」
カシスがドアの外で待っていて、ロクサナは彼と一緒に席を離れた。
「シルビアはどう?」
先ほどロクサナがニックスに会っている間、カシスはシルビアを訪ねていたのだ。
ロクサナの問いにカシスが答える。
「心配することはなさそうだ」
「そう、良かった」
内心心配していたので、カシスの確答に安堵した。
シルビアとニックスが地下監獄で会ったことをずっと気にしていたためだ。
もちろん毒蝶を通じて見た光景では大きく問題になるほどの部分は見えなかったが・・・。
それでもシルビアがニックスの好感を感じているようだったので警戒していた。
ニックスがベルティウムでロクサナにしたように、シルビアの前で猫をかぶっている姿を思い出すと、自ずと眉をひそめてしまう。
それでカシスが直接乗り出してシルビアの元を訪れてくれたのだ。
幸い、シルビアはカシスの言葉をすぐ理解したかのようにニックスに対してこれ以上の関心を持たなかった。
まもなくニックスと一緒にユグドラシルまで移動しなければならないので、しばらくは注意しなければならないが、それでも一応は安心する。
「ロクサナ、それよりも本当に一人で行くつもりなのか?」
今度はカシスがロクサナに尋ねる番だった。
彼女を見下ろしている彼の目にはシルビアに対する懸念とは少し違う色が微かに漂っている。
それを見てロクサナは低い笑い声を吐き出した。
「それが最も効率的だとあなたも同意したでしょう?」
カシスは気に入らない表情を浮かべたが、ロクサナの言葉に反論もしない。
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しばらくしてユグドラシルに向かう行列がペデリアンから出発した。
そこにロクサナは属していない。
彼女は一足先に中立地域に向かったのだ。
ロクサナにはユグドラシルに向かう前にまず立ち寄らなければならない場所があった。
その後、彼女はペデリアンと合流せずに、別でユグドラシルに入る予定だ。
もちろんカシスは当初ロクサナの計画を歓迎しなかったが、後でこっちの方が合理的だということに同意した。
何よりもペデリアンの行列には襲撃の危険性があったから。
彼らを防ぐのはペデリアンの力だけでも十分だったので、ロクサナがあえてニックスの仕事で足を引っ張られる必要はなかった。
それでもカシスはロクサナにあるかもしれない危険が心配で、オリンや他の腹心をつけてあげたかった。
もちろん、なるべくロクサナが危機に処することがないという事実を知ったが、それでも気になるのは仕方がないだろう。
しかし、ロクサナは首を横に振った。
彼女も出来るだけカシスの思い通りにしてあげたかったが、どれだけ考えても今回は一人で動く方が便利だったから。
カシスはそんな彼女の意思を尊重してくれた。
それで彼らはユグドラシルまで別々に行動することに。
ロクサナはまっすぐ中立地域に向かう。
彼女の目的地はユグドラシルのある場所からかなり離れている。
人が密集した市街は活気に満ちていた。
本来も色々な人が自由に行き来する中立地域なので、頭の先からつま先まで裾で隠している人一人くらいは気にしない雰囲気だ。
ロクサナは町を通ってもう少し歩いた。
そして、とうとう彼女の足が目の前に現れたドアを見てグッと止まる。
シルビアがニックスと何を話したのか気になります。
そしてロクサナが単身で向かった先とは?
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