ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【61話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は61をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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61話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ペデリアンの高潔

「どういうつもりかね?」

カシスはペデリアンに着くや否や、まずロクサナを別館の寝室に寝かせた。

それから彼を歓迎するために来たシルビアと廊下で出くわした時、父親のリセルが彼を呼んだのだ。

いずれ父親と話し合うべき話があったので、カシスは執務室に向かった。

「ラント・アグリチェの娘を連れてくるとは。しかも、死にかけている相手を」

リセルの執務室は、彼の性情を表すように、不必要な装飾品は一つもなく、端正で綺麗だった。

「もう一度、過去のことを繰り返すつもりなのか?」

二人はそこで互いに向き合って座った。

リセルの顔は透明と言えるほど無表情で、ただじっとしているだけでも冷えて鋭く見える。

彼と正面から視線を合わせて、緊張しない人はほとんどいないだろう。

「そうであれば、どうしますか?」

しかし、カシスは何事もなかったかのように視線を落とす。

「また禁制をかけて私を阻みますか?」

「カシス」

それに続く低い声で、リセルは厳重に息子の名前を呼ぶ。

カシスは父親が何を言おうとしているのか知っていた。

ずいぶん前のことであるにもかかわらず、未だにはっきりと胸に残っている記憶を思い出す。

『我々は高潔な審判者ペデリアン。その名の意味が何であるか忘れるな』

過去に許されなかった力を使ったカシスに禁制をかけた際、リセルが口にした言葉。

「父さん、ペデリアンとして持つべき高潔とは何ですか?」

それはペデリアンの人間なら当然生まれた時から、まるで魂に刻印するように数えきれないほど入ってくる言葉。

カシスはそれを全く知らないふりをしていたのではなかった。

リセルもそれを知って、じっと彼の顔を見つめる。

「正道に反しないように、道理を守り正しく生きることだ」

重い音声が耳元に落ちた。

カシスはいつものように薄暗く笑う。

「今まで全てのペデリアンがそうしてきたように、正直に、与えられたもの以上の欲は捨てて、それに対する未練も後悔もないように超然と目を閉じて耳を塞ぎながらですか?」

カシスの口から落ち着きのある言葉が続かれていく。

「希望することを実現するために当然できることがあるのに、それにそっぽを向いて心を空にすることが道理を守って生きる人生というなら・・・」

それは、とても皮肉めいた言葉だったが、それを抱いていた表情や声は、秋の午後のうら寂しい風景のように穏やかで静かだった。

「それは、私の歩きたい道ではありません」

カシスは強ばった顔で自分を見つめる父親をじっと見つめる。

「もしかしたら、私はペデリアンに相応しくない人間かもしれません」

「カシス」

「だからと言って、すべての人倫と道義を見捨てて、見え透いた間違いの道を進もうとは思っていません」

生きている間、彼がずっと考えてきたことなので、一度決めた以上、話すことに躊躇いはなかった。

「父と私の追求する人生は違います」

 



 

自分は確かにペデリアンとしてどこか欠けていて、どこか歪んでいるかもしれない。

最初にそう思ったのは、子供の頃、自身の自惚れで妹のシルビアを殺しそうになった時。

外部には隠されていたが、ペデリアンの後継者が受け継ぐ力は、単純な接触だけでも万物の生と死を自分の意志で牛耳ることができるほどだった。

浄化と治癒の能力も、そこに根ざしている。

それだけに幼い頃からその力の危険性を悟り、常に警戒するように教えられてきたのだ。

しかし、幼いカシスは、まるで自分が神にでもなったかのように傲慢だった。

だからこそ、リセルがカシスに禁制をかけて力を封じたのも当然のこと。

それでもその後は多くの反省と省察を通じて、以前より自分がペデリアンに相応しい人間に変わったと思った。

しかし、そうではなかった。

今回訪ねたアグリチェでも、カシスは個人の復讐心に囚われて、ラント・アグリチェを何度も殺した。

まるでラント・アグリチェの罪業に対する刑罰のように騒いだが、明らかにそれが全てではない。

それに続いて、こうして自分だけの利己心と欲心でロクサナをペデリアンに連れてきたのだから・・・。

 



 

自分はペデリアンに相応しくない人間。

そう考えるたびに辛かった時代もあった。

しかし、今は自分でさえ驚くほど毅然とすることができている。

これまで休まず叩き続けられてきたため、ついに本来の姿を現した鉱物のように、カシスもそうやって時間の経過とともに内心を露わにしてしまったのかもしれない。

もしかしたら、自分は輝く宝石ではなく、ただの割れた石ころなのかもしれない。

しかし、例えそうだとしても仕方がない。

これが隠すことのできないカシス・ペデリアンの本質なのだから。

 



 

ペデリアンの能力は、とても強大な力だったのですね。

カシスがシルビアを殺しそうになったという話が気になります。

カシスの力があれば、ロクサナの寿命も伸びるのでは?

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