影の皇妃

影の皇妃【205話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は205をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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205話 ネタバレ

影の皇妃【204話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は204話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 敗北

「剣さえ折っておけば完璧だね」

レンは手に持っていた剣を持ち上げた。

ラインハルト家を象徴する文様が刻まれた名剣で、実際ウォルフォートが使用した愛剣だ。

レンは反対側の手で、死んだ騎士が握っていた剣を奪う。

「ふぅ」

大きく深呼吸をして右手に握っていたウォルフォートの愛剣を頭の上に力いっぱい投げる。

ウォルフォートの愛剣は空中で回転し、地面に落ちた。

レンは左手に持っていた剣で落ちるウォルフォートの愛剣を力いっぱい切る。

鉄と鉄がぶつかったにしては信じられないほど柔らかい音がして、ウォルフォートの愛剣が真っ二つに割れた。

「よし、綺麗に割れた」

レンは真っ二つに割れた剣を取って反対側の木に投げつける。

残った取っ手の部分を握ってルーカスの横に投げつけた。

「これで終わり」

完璧な隠蔽であり、捏造だ。

今日起きた事件は行方不明のラインハルト家のウォルフォートの仕業に完全に偽装された。

ルーカスの体に生えた剣傷や、折れたウォルフォートの愛剣がその状況を裏付けるだろう。

レンは左手に持っていた剣を素早く投げ、手を振った。

「後のことは殿下が締めくくるだろうし、悪党はそろそろ退場しようかな」

秘密裏に会合したシアンとレンは、大公家に監禁されたエレナに代わって膝を突き合わせていたのだ。

その結果、公爵家と4大家門のラインハルト家の関係まで悪化させることもできた。

不祥事を口実に皇太子妃の選出式も無効にする計画で。

ちょうど事件にまつわる両家の令嬢が最終競合に進出したため、この上なく良い名文だろう。

レンはすぐに茂った森の向こうに姿を消した。

 



 

そして、それほど長い時間が経たないうちに、第2騎士団と馬車1台が現場に到着した。

「ど、どうしてこんなことが・・・」

リアブリックは悲惨な現場を見て驚く。

全滅。

常識的に納得できない結果に乖離感が押し寄せてくる。

「ルーカス卿!」

「カイド、しっかりしろ!」

騎士たちが冷たくなった遺体を掴んで泣き叫んでいると、リアブリックの精神が少し戻った。

理性的だった彼女の瞳に絶望という影が濃く垂れ下がる。

最悪に備えて、いつにも増して徹底的に対処してきた。

大公家の剣と称する第1騎士団の中でも精鋭を選び、ルーカスと共に追跡させたのだ。

不安ではあったが失敗は考えもしなかった。

そんな彼女が向き合った目の前の全景は凄惨。

精鋭の中の精鋭騎士10人が冷たい遺体になっているのだ。

中には次期騎士団長と思われていたルーカスも含まれている。

「痕跡を探しなさい!凶手がどこへ行ったのか明らかにしてください!」

リアブリックはほとんど消えかけた精神を引き締めて大声を上げた。

格好が悪い。

帝国の貴族たちを足元に置いていた彼女が、人の尻を覆う境遇になっていた。

リアブリックの拳が震える。

認められなかった。

あの卑しい女に騙されただけでは足りず、万全の備えをしたにもかかわらず凄惨に負けてしまったなんて。

これ以上の侮辱があるだろうか。

どこからかエレナの笑い声が聞こえる錯覚がした。

馬鹿なふりをして彼女はどれほど自分を心の中で嘲笑っていたのだろうか?

リアブリックは唇を咥えて空を見上げる。

エレナを殺すためなら何でもするだろう。

「子爵様、これを見てください!」

騎士が折れた剣の破片を持ってきて差し出した。

真っ二つに割れた剣に見慣れた家門の文様が刻まれている。

「ラインハルト公爵家?」

「はい、行方不明になったとされるラインハルト家の騎士団長ウォルフォート卿のものと推定されます」

「何ですって?」

なぜこの剣がここにあるのかは分からないが、ラインハルト家が介入しているとなると軽く見過ごすことはできないだろう。

「なぜこの件にラインハルト家が介入を・・・」

どこから関連性を探せばいいのかピンとこない。

本当にこの事件の背後にラインハルト家が存在すれば、リアブリックが収拾できない最悪の状況に突き進むだろう。

 



 

「子爵様!」

騎士の叫びに驚いたリアブリックが反応する。

警告が色褪せるほど山の向こう側で砂が舞い、皇居近くの隊員たちが野原に押し寄せてきた。

一気に現場を包囲した近衛隊員たちの間から、白馬に乗った青年が現れる。

皇家を象徴する黒髪と憂愁に満ちた目つき、皇室を象徴するブラックドラゴンが刻まれた紋様まで、

皇太子シアン。

リアブリックと大公家の騎士たちが頭を下げて礼を尽くす。

シアンは現場を見渡し、権威的な口調で通知する。

「首都郊外で発生した事件について皇太子の職権で調査を命じる。フリードリヒ家の騎士と家臣たちは協力することを願う」

リアブリックは虚しい目でシアンを見上げた。

権威が底をついたとしても相手は皇室だ。

抗った場合、大公家に政治的に大きな打撃を与えかねない。

(まさかここまで計算したんじゃないわよね?)

狩りに出かけた皇太子がなぜここにいるのだろうか?

それさえもエレナの意図なのだろうか?

それなら一体何手先を見通していたのだろうか?

リアブリックは一度も感じたことのない挫折感にうなだれる。

計略で負けたという敗北感よりは、もしかしたら一生を努力してもエレナとの格差を埋めることができないような絶望がじわりと彼女を蝕んだ。

 



 

今度こそリアブリックの敗北ですね。

この後のリアブリックの処遇が気になります。

これからのエレナの行動も注目です!

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