こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は190話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
190話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- カシスとオルカ
やがてカシスの歩みが前に一歩移った。
アグリチェの人々は反射的にギクシャクした。
中には青の貴公子カシス・ペデリアンに普段から好奇心を持っていた人もいたが、いざこのように彼と正面から顔を合わせると思わず後退りするようになった。
幼い頃から鋭く磨かれた肉感が、後頭部をギュッと逆撫でする。
今、目の前にいる人が彼らより圧倒的な優位にある強者だという事実が本能的に分かったのだ。
「はは・・・、部屋が息苦しくて換気をしようとしたが、考えてみれば窓を開けた方がいいよね」
「早く入ろう、早く!私たち、まだ話したいことも残っているじゃないか」
フィペリオンのことも気になるが、ここでペデリアンとも騒動を起こしたら、その時は本当にジェレミーに殺されるだろう。
そう、だから私たちは絶対にペデリアンに絞ったのではない!
これはただ作戦上の後退に過ぎない。
アグリチェの異母兄弟たちはぎこちない口調で状況を整理した後、素早くササッと後退りして休憩室のドアを閉めた。
カシスが中に入ってくる可能性も考慮して鍵をかけることも忘れずに。
その後、廊下に鳴っていた足音がついに彼らが入った休憩室にまで至った。
しかし、カシスはただ無表情な顔でドアを一度見つめた後、そのまま前を通り過ぎる。
先ほど見た蝶が休憩室を通り過ぎて歩くカシスについてきた。
カシスが首を回して凝視すると、それは周りを飛び回り、近づいてきて翼で彼の頬をくすぐる。
「アグリチェのことだから、私が干渉するつもりはないよ」
先ほど唖然として逃げたフィペリオンの姿を考えた時、アグリチェの兄妹たちが何かデタラメなことをしたに違いない。
しかし、ロクサナの蝶が彼らについていたからカシスが出ることではなかった。
もしアグリチェで天地見分けがつかず暴れればロクサナが自ら制止するはずで、そうでなければそれがロクサナの意志という意味だろうから。
もちろん、デオン・アグリチェだけは警戒を緩めることができなかったが、残りのアグリチェはカシスが関与する領域ではなかった。
カシスは手を上げて、頬に羽をぶつけている蝶を指で撫でる。
「私は気にすることがないから、元の席に戻って。ロクサナに私が会いたがっていると伝えて」
柔らか手を受けた蝶が愛嬌を振り撒くように今度はカシスの指にくっついてハラハラとして、しばらくして席を離れた。
カシスもまた前を見て目的地に向かって歩き始める。
その後、彼はユグドラシルで密かに注目している他の要注意対象の一つと出会った。
「やあ、我が心の友、青の貴公子!」
退屈な顔で廊下を歩いていたオルカがカシスを発見し、喜んで叫びながら近づいてきた。
カシスの目に一瞬鋭い輝きが通り過ぎる。
「白の魔術師、また語り手役をしてきたらしいね」
「はは、私を望む方々がユグドラシルの中にちょっと多くてですね。人気者の宿命というか」
カシスの予想通り、オルカはユグドラシルの建物の中で開かれた別の小規模な集まりに参加したところだった。
魔術師として様々な地域を歩き回ったオルカの舞踏談は、ユグドラシルでかなりの人気がある。
今日も彼は水に出会った魚のように、人々の中心で華やかな話術を披露した後、ホールを出た。
しかし、その直後、オルカの表情は完全に変わる。
「こういう遊びじゃなくて、外に出て魔物狩りができたらいいのに」
ユグドラシルの入り口で回収された呪術具を思い出して急に神経質になる。
実際、ユグドラシルにある呪術陣は、他の誰よりもフィペリオンの人々を強く制御する呪術だ。
さっき遠くから見たロクサナ・アグリチェを思い出した瞬間、オルカの目に人知れぬ凶戒を飾るような陰険な光が通り過ぎる。
ユグドラシルに来て、オルカはわざとロクサナに近づかなかった。
しかし、だからといって本当に関心が消えたわけではない。
「ところで青の貴公子。もしかして今、会議室に行く途中でしたか?」
今も見た目とは違って、オルカの中には鋭い短剣が刺さったままだ。
どうやら先日、彼の魔物を全て蒸発させた主犯がまさに今目の前にいる人だと思うが、心証だけであって物証がなかった。
しかし、適当な証拠もなしに問い詰めることができるほど、カシス・ペデリアンは簡単な相手ではない。
本音を隠して笑いながら渡したオルカの言葉にカシスは頷いた。
「方向を見ると目的地が同じようだが」
「はい、私も会議室に行く途中でした。こんなことは面倒ですが、一応後継者なので仕方なく」
オルカは答え、頭を掻く。
しばらくして各家の首長と後継者が一堂に会し、会議の時間を待つ予定だった。
目的地が同じだったため、結局カシスとオルカは廊下の中間にあった道に入って並んで歩くことになった。
オルカはカシスが犯人だと確信しているようですね。
ロクサナにあえて近づかない理由も気になるところです・・・。
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