こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は192話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
192話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 予想外の出会い
このようなジェレミーを巡ってフィペリオンの人々が無知に喋っていた妄言を思い出すと、また残念な気持ちになった。
「ジェレミー。もし誰かがあなたを虐めたら一人で我慢しないで、私に必ず言って」
ロクサナはジェレミーの顔を両手で掴んで話す。
「言ったら?」
ジェレミーはキラキラとした目でロクサナを見ながら尋ねた。
ロクサナは喜んで彼の気持ちを満たす。
「私が代わりに叱ってあげる」
「本当に?」
「もちろん」
ロクサナの言葉に気分が良くなったのか、ジェレミーの口元が揺れる。
そんな彼を見てロクサナも微笑んだ。
そうするうちにふと痛い視線に首を回してみると、いつのまにか周辺にいた人々が彼らに目を固定させているのが視野に入ってきた。
(あ、もしかして失敗したかな。私のせいでジェレミーの威厳が落ちたかも)
もしかしたら、今はこのようなことも他人の前ではしない方が良いかもしれない。
ロクサナはジェレミーから手を引いた。
すると、ジェレミーはどうしたのかというように彼女を見る。
「見る目が多くて」
「だから?」
ジェレミーの顔に不満が浮かんだ。
ロクサナがただ笑ってばかりいると、彼はすぐに落ち込んでしまった。
結局ロクサナは手を上げてジェレミーの頭をもう一度撫でてあげた。
すると彼はすぐに解れた表情で、可愛く微笑んだ。
そうするうちにふと首を向けたある瞬間、知り合いの顔がロクサナの視線の先にかかった。
薄青の髪と黒い目をした肉感的な美人。
パンドラ・フィペリオンだ。
偶然目が合った瞬間、パンドラも止まった。
この一週間、不思議なほど視線が重ならなかったせいで、このように彼女の顔を見るのは久しぶりだ。
固まって隠れるところでも探すように周囲を見回していたパンドラがすぐに何かを決心したのか、まずロクサナとジェレミーがいる方に近づく。
「こんにちは、フィペリオンさん」
「はい、こんにちは。いい夜ですね」
ロクサナとジェレミー、そしてパンドラは儀礼的な笑みを浮かべがながら挨拶を交わした。
ところが気のせか、パンドラは妙にロクサナよりもジェレミーをもっと不便に思っているようだ。
ロクサナはしばらく首を傾げた。
その時、パンドラがなんとなく躊躇した様子でロクサナに話しかける。
「あの、アグリチェさん。もしよろしければ、今少しお話しできますか?」
その提案に、ロクサナは少し意外に感じた。
「申し訳ありませんが、今は別の用事がありまして」
「あ・・・、そうですね」
パンドラは、ロクサナの返事を椀曲な拒絶の意味だと思ったのか言葉を濁す。
それに感付いてロクサナが付け加えた。
「明日の午前中に私が先に連絡しますので、その時また約束時間を決めましょう」
するとパンドラの目が少し大きく開く。
すぐに彼女は頷いた。
「ええ、分かりました。それではお待ちしています」
そのように約束を決めて、ロクサナはパンドラと別れた。
「姉ちゃん、あの女と知り合いなの?」
「以前に一度会ったことがあるわ」
するとジェレミーは眉間を縮めながら独り言のように呟く。
「そうなんだ・・・、変だね。なんか俺もどこかで見たことがある気がするんだけど」
「そうなの?」
そして、彼は何かを思い出そうと努力したが、どうやらうまくいかなかったようだ。
ロクサナはパンドラが遠ざかるのをじっと見つめた。
無意味な光を帯びた赤い瞳が徐々に低く沈む。
その夜、予想外の場所で予想外の出会いが行われた。
「こんにちは」
「こんにちは」
図書室で会ったリュザークとシルビアがぎこちなく挨拶する。
リュザークはしばらく躊躇った後、シルビアから適当に離れた場所に座った。
その後、本棚から本でも一冊取り出してくるべきだったのか、と考える。
しかし、シルビアもただ窓の外を見ながら座っているだけで、別に本を読んでいるわけではないようだ。
そのためリュザークも椅子に背を向けてリラックスすることに。
「これまで図書室を訪れた人が一人いると先ほど掃除をしていた使用人から聞いたのですが、それが赤の後継者だったのですね」
しばらくして、耳元を掠める細い声にリュザークの視線が移る。
シルビアはいつの間にか窓から目を離し、彼を見つめていた。
彼女はリュザークが図書室を利用するのが意外だと思っているようだ。
どこを見てもリュザークは武術演舞場のような場所がよく似合っていたので、その考えは妥当だろう。
実際、このような人里離れた場所でシルビアに会ったのは、リュザークとしても意外なことだった。
「一人でいられる静かな場所を探していると、自然とこの場所に足が届きました」
「泊まっている個室があるのでは?」
「訪問する人が度々いるので」
するとシルビアもそれに同意して頷く。
確かに、シルビアがここを訪れた理由もさほど違わない。
続いて耳に響いた声に、リュザークは珍しく当惑した。
「実はドアを開けて入ってくるやいなや私を見て眉を顰めたので、同じ席にいたくないのだと思いました」
「私がですか?」
「ええ。実際は今日だけでなく、見るたびにそうでした」
二人きりだと思ったら、周囲に人がいたのですね汗
それでもジェレミーは気にしていない様子。
パンドラが誘った理由も気になりますが、シルビアとリュザークの組み合わせ。
この二人の会話も初めてなのでは?
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