こんにちは、ピッコです。
「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。
今回は116話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
116話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 新しい提案
ミルドレッドは忙しかった。
彼女はダニエルのギャラリーオープンのために定期的に工事現場に行って確認をしなければならず、ギャラリーを飾る装飾品を買ったり探したりしなければならなかった。
ダニエルが新しく連れてきた下女2人を教育させ、子供たちに下女に接する方法を教えなければならなかったし、ダニエルと新しいデザートも工夫しなければならなかった。
さらに、最も重要なアイリスのドレス問題も残っている。
「どうですか?」
ミルドレッドは妖精の泉で尋ねた。
ちょうど新しいデザートを作ってダニエルに見せたところだ。
しばらく妖精の泉だけで独占販売していたクリームを詰めたシューを他の食堂でも真似して作り始め、新しいデザートが必要だったためだ。
「見た目は悪くないですね」
ダニエルは小さなスプーンでティラミスの表面にチョコレートの粉をまぶす。
そして底までたっぷりとすくって口に入れた。
びっくりするような味が彼の口の中でとろりと溶ける。
最初に甘いチョコレートの香りがばっと広がり、舌先に濃いクリームが感じられた。
その下にコーヒーに浸したクッキーが柔らかく潰れていく。
甘くてほろ苦いのが気に入った。
ダニエルはミルドレッドを見てにっこり笑う。
「大丈夫でしょう?」
ミルドレッドは目を輝かせながら尋ねる。
彼女はティラミスが嫌いな人を見たことがなかった。
ダニエルもきっと嘉ぶと思った。
彼は満足そうなミルドレッドをじっと見つめ、突然尋ねる。
「キスしてもいいですか?」
「・・・」
ミルドレッドの表情はしばらく止まった。
しかし、彼女はすぐに気分がいいかのように笑いながら言った。
「それくらい美味しいという意味だと理解します」
いや、ティラミスの味とは別にミルドレッドとキスしたかっただけなのに。
彼女が満足そうな表情で笑っているのを見て、キスをしたかった。
ダニエルは不満そうな顔をしたが、すぐに退いた。
「いいですね」
ダニエルはそう言ってティラミスをスプーンですくってミルドレッドに差し出す。
コーヒー豆を手に入れてほしいと言われたので、なぜかと思ったが、こんな風に使えるとは思わなかった。
彼はミルドレッドがティラミスを受け取って食べると、自分のスプーンで再びティラミスを編んで話した。
「コーヒーを香りに使うなんて、いい発想ですね」
お茶ほどではないが、コーヒーもそれなりに人気のある飲み物だ。
もちろん貴族はお茶を好んだが、一晩中踊らなければならない、または朝早く目を覚まさなければならない場合、覚醒効果のために飲用したりした。
むしろコーヒーが人気があるのは貴族よりはその下の知識人層にだった。
ダニエルもコーヒーを飲んだことはあるが、あまり楽しむ方ではない。
当然、クッキーをコーヒーに浸すとは想像もできなかった。
ミルドレッドはダニエルの感嘆に何も言わなかった。
これは彼女の発想ではない。
彼女が住んでいた世界で食べたデザートを再現しただけだ。
その上、その材料を手に入れてくれたダニエルの助けがあったからこそ可能なことだ。
ミルドレッドはお茶をすすって言った。
「あなたのおかげです。材料を手に入れてくれましたから」
彼女はコーヒー豆がどこで手に入るかも知らない。
ミルドレッドの言葉にダニエルはお茶をすすりながら言った。
「でも、その材料をどう組み合わせるかを知っているのは夫人だったじゃないですか」
二人の功だとしよう。
ミルドレッドはそう思い、ダニエルをじっと見つめる。
今日もハンサムだ。
ダニエルは髪を後ろに伸ばして眼鏡をかけていた。
眼鏡のせいでいつもよりもう少し硬く見える。
ミルドレッドは、彼がなぜそうしたのかというように頭を上げると、体を出して彼の唇に口を合わせた。
えっとダニエルの顔にちょっと当惑した表情が浮かんだ。
しかし、彼はすぐに目を細めて言った。
「教えてくれたら眼鏡をはずしたのに」
「これからは聞いてみてからしましょうか?"
ミルドレッドの質問にダニエルはにっこり笑って答える。
「いいえ」
そうだと思った。
ミルドレッドは席から立ち上がり、ハンドバッグを手にした。
アイリスのドレスのためにダビナと会う予定なのだ。
彼女が立ち上がると、ダニエルも立ち上がって尋ねる。
「どちらへおいでになりますか?お送りします」
「忙しくないですか?」
「大丈夫です。王子殿下に会いに行きますから」
リアンに会いに行くという言葉に、ミルドレッドの顔に面白いという表情が浮かんだ。
彼女は手を伸ばしてダニエルの頬をなでながら尋ねた。
「王子様はいかがお過ごしですか?」
ダニエルはミルドレッドを外に案内して答える。
「まあまあですね。最近は少し大人っぽくなりました」
させなければしなかった勉強を自分でしている。
経済や外交の授業も着実に座って授業を受ける。
ダニエルはそれがアイリスの影響だと思ったが、ミルドレッドには言わなかった。
「アイリスが王子妃候補であることは知っていますか?」
ダニエルは馬車のドアを閉め、ミルドレッドの反対側に座り、答える。
「はい。実は候補を選ぶ時、リアンの意見も含まれていました」
「まさかアイリスが候補になったのには、あなたの息ではなく、リアンの息が入っていたのですか?」
「それにしても、アイリスに資格がなければ、何の役にも立たなかったでしょう」
家の中、礼儀と知識水準、評判が水準以上でなければ候補になれなかったということだ。
ダニエルの言葉にミルドレッドはにっこり笑って言った。
「リアンの息が入ったということですね」
ダニエルの目は細くなる。
彼はリアンのテストを無効にせざるを得なかったという話を伝えた。
しかし、すでに始まった試験を無効にすることができなかったということまで。
なるほど。
ミルドレッドはリアンが自分なりに頑張ったことに気づく。
それにしてもアイリスが聞けば鼻を鳴らすほどの力だったが。
「ところで、そのドレスはどうするつもりですか?」
馬車がダビナの店のある路地に入るとダニエルが尋ねた。
ミルドレッドは彼の言葉に黒い布地を思い出す。
それでも夏用なので布が薄いというのが幸いだった。
それも長所ではないが。
「手を打つつもりです」
「手を?」
「お葬式用のドレスを作るなと言ったそうですね。手を放さないと」
ダニエルの目は細くなった。
なるほど、ミルドレッドが手紙を書いた理由が分かった。
実力が優れた人を助けようとしたのだ。
「心配しないで」
ミルドレッドは馬車が止まると立ち上がり、言った。
何を?
ダニエルが戸惑った表情をすると、彼女は手で彼の頬をつかんで、チュッと音がするように口を合わせた後、いたずらっぽく囁く。
「あなたはギャラリーを開くのに支障がないでしょう」
ダニエルの目は細くなった。
彼は彼女がギャラリーを開くことを心配したことは一瞬もなかった。
実際、彼はミルドレッドが自分のギャラリーを完全にめちゃくちゃにしたり、甚だしくは開かなかったりしても関係なかった。
「私が一度でも夫人を疑ったことがありましたか?」
ダニエルの質問にミルドレッドはニッコリ笑い、彼女は彼の頬を軽くなすりながら首を横に振った。
「いいえ、そんなことはありませんでした。ですが、心の中では心配するかもしれませんから」
「ミルドレッド、私はあなたが言うすべての言葉と行動を信じます」
正確に言えば「崇拝する」に近い。
ダニエルはミルドレッドの手を取って手のひらにキスをする。
そして脈打つ手首の内側に再び口を合わせた後、彼女を放してあげた。
馬車から降りた後、ミルドレッドはダニエルが乗った馬車が去るのを見て店の中に入る。
すでにアイリスは、新たに手に入れた下女と一緒に到着していた。
「いらっしゃいませ、バンズ夫人」
ダビナはアイリスと一緒にdpんなデザインでドレスを作るか相談しながらミルドレッドを迎えた。
アイリスと下女もミルドレッドが入ってくると、席から飛び起きる。
さらに大きな店に移ったおかげで、ダビナの店は今は4人が座ってもゆったりとした部屋を持っていた。
その上、仕事を手伝ってくれる職員も1人雇用している。
ダビナは職員に店を任せた後、ミルドレッドをアイリスと相談していた部屋に案内した。
「ドレスに刺繍を入れるですって?」
話が外に漏れないようにドアを閉めてからダビナが尋ねた。
ミルドレッドはアイリスとダビナが話し合ったドレス図案を見ながら話した。
「黒い布です。刺繍で色を変えてしまったらどうかなと思います」
ミルドレッドの言葉にアイリスは驚いて彼女を見た。
色を変えるって?
そんなことをしていいのだろうか!?
そんな疑問を抱いたのはアイリスだけではなかった。
「そうしてもいいのですか?私が間いたところでは城で受けるのは銀の生地って・・・」
「全体に刺繍を施すことはありません。手がかかりすぎたりもしますし」
ミルドレッドは刺繍でグラデーションを与えるつもりだった。
カラーリングをする時、グラデーションで染めるのは高級技術だ。
もちろん刺繍で模様を入れるのはもっと高級だが。
「上の部分に刺繍を入れるのはどうかと思います」
ミルドレッドがアイリスとダビナが議論したデザインの上を指差しながら説明する。
その時、職員がノックをして入ってきた。
「お茶を持ってきました」
入ってもいいという許可も出していない。
ダビナは当惑してミルドレッドの顔色をうかがう。
貴族を相手にする衣装室でこのような礼儀を守らないのは致命的だ。
しかし、ミルドレッドは職員に目を向けず、落ち着いて話した。
「そして、宝石を走らせようとしています」
「宝石ですか?」
ミルドレッドが気にしないと、ダビナは安堵のため息を吐きながらデザインに覗線を向ける。
ミルドレッドはデザインの上の部分を指差しながら言った。
「大きな宝石を2、3個くらい付けたらどうかと思うのですが」
何だって?
ダビナの目が大きくなる。
そんなダサいことを何にするの?
しかし、彼女が反対しようとした瞬間、ミルドレッドが再び話した。
「気持ちとしては10個くらい付けたいのですが、それはとても負担になると思います」
経済的に?
それとも着るアイリスの心情的に?
ダビナは何を先に話せばいいのか分からず、ぼんやりとミルドレッドを見つめた。
その間、職員がティーカップを置いてお茶を注いだ後、出て行く。
ミルドレッドは従業員が出て行くやいなや姿勢を正しながら話した。
「冗談です。宝石をつけるんですが、小さくて十分です。偽物でもガラスでも構いません」
「冗談だったのですね」
よかった。
ダビナはやっと安堵のため息をついて笑う。
ミルドレッドは笑顔でさらに詳しく説明した。
「ネックラインから剌繍を入れようかと思います。上は細かく、下に行くほど小さく入れて
グラデーションを作ります」
何を言っているのか分かった。
しかし、一つの問題点がある。
ダビナは困った表情で口を開いた。
「いい考えではあるんですが、刺繍は手間がかかって時間がかかります」
ダビナが刺繍にだけしがみついているわけにはいかないということだ。
ミルドレッドはアイリスをちらりと見て、ダビナの方を向く。
そして、心配しないでというように笑いながら話した。
「大丈夫です。刺繍は他の人に任せますから。あなたがどれほど忙しいかよく知っています。私が欲しいのは、アイリスに似合うドレスをデザインしてくれることだけです」
そんなことならいくらでもできる。
ダビナは真剣な表情でうなずいた。
アイリスのドレスがどのように完成するのか楽しみですね!
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