シンデレラを大切に育てました

シンデレラを大切に育てました【178話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【シンデレラを大切に育てました】まとめ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...

 




 

178話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ケイシー侯爵家⑥

「一体どういうつもりなのかしら。」

そんな条件でダグラスの求婚を断るなんて。

ジェネビーブはリリー、そしてもちろんミルドレッド夫人の考えが理解できなかった。

リリーはまだ若いし、たとえミルドレッド夫人であっても、自分の娘が人生を逆転できるような機会なのだから、娘を説得するためにはどんな手段をとってもよかったのではないか。

「まさか私たちの立場を再評価しているのかしら。」

手紙を書いていたジェネビーブのペンが、一瞬止まった。

誰がどう見ても、これは申し分のない条件だというのに…。

少しでも地位を高めたいという理由でこれをしているのだろうか?

それなら、それは少し不誠実ではないか。

しかし、一方では、少しでも地位を高めたいという気持ちも理解できると思った。

リリーとダグラスだなんて。

本当に驚きだ。

ダグラスがリリー・バンス嬢に求婚したという話を聞いたとき、ケイシー侯爵は言葉を失い、息子を呆然と見つめるしかなかったほどだ。

ダグラスが気に入る相手が、あの多くの美しく、家柄もよく、裕福な令嬢たちを差し置いて、容姿も平凡で、貧しく、高貴な振る舞いとも縁のない令嬢だとは。

相手にする価値もないと言っていたケイシー侯爵の妻、ジェネビーブだった。

彼女は娘たちが気に入るアピールポイントがあるのだろうと夫を説得した。

そして、彼女はわざわざバンス家の葬儀に参列し、リリーと親密になるための機会を得た。

アイリスの入宮日が穏やかに調整されたのは、そのような理由によるものだった。

リリーとダグラスが話したいと思っていたが、アイリスが入宮すればケイシー侯爵と会うことになる可能性もあった。

息子が好きになった女性が父親に気に入らないことが分かれば、何を言われる前に先に話をしておきたいと考えたのだ。

アイリス・バンス嬢とバンス夫人には見せないよう、ジェネビーブは配慮した。

ジェネビーブは手紙を書き終えると席を立ち、ひもを引いて呼び鈴を鳴らした。

そして使用人が来る前に手紙の上に砂をかけ、インクを乾かした後、封筒に入れた。

「お呼びでしょうか、マダム。」

「夫と息子に渡してください。」

指示を受けた使用人が恭しく礼をして部屋を後にした。

ジェネビーブが再び窓の外に目を向けると、バンス家の人々が水遊びをしているのが見えた。

「仲がいいのね。」

ジェネビーブは自分でも気づかないうちにそう呟いていた。

以前のように関係が良好な様子を見ることができたのは、別に珍しいことではなかった。

別荘にリリー一人を送らず、少し無理をしてでも家族全員で訪れたのもそのためだ。

家族の仲が良いのは良いことだ。

ある人々はアイリスとミルドレッドがはしゃぎすぎていると思うかもしれないが、ジェネビーブにとってはリリーをしっかりと気にかけるバンス家の人々の行動が心に響いた。

「楽しかった!」

「そうだね。」

彼女の耳に、大きなタオルを肩にかけながらこちらに歩いてくるアシュリーとリリーの声が聞こえてきた。

何か不思議な気持ちがした。

ジェネビーブは、愉快そうに笑い合う四人の姿を見ながら微笑み、どこかほっとした。

大きな声で笑ったのはいつ以来だろうか?

彼女も若かった頃はあんな風に大声で笑ったことがあったような気がする。

本格的に淑女らしく振る舞うようになる前、そして魂が抜けてしまう前のことだった。

アシュリーが振り返り、後をついてきたミルドレッドに近づいて彼女を抱きしめた。

ミルドレッドは彼女を突き放すことなく、むしろしっかりと抱き寄せているのを見て、ジェネビーブの顔が少しほころんだ。

アイリスとリリーもアシュリーとミルドレッドが互いに抱きしめ合いながら歩いてくるのを見ても、まるで日常の一コマのように感じているのか、特に何も言わなかった。

大声で笑うことを恥じることなく、誰かの視線に怯えることもなく、愛情を表現する家族だった。

ジェネビーブはそんな彼らを羨ましく思った。

「招待していただき、ありがとうございます。」

その晩、食堂に降りてきたアイリスは、ジェネビーブに改めて感謝を伝えた。

きっと新しい服を着て水浴びでもしたのだろう、バンス家の女性たちはきれいに身支度を整え、髪も整えられていた。

ジェネビーブは、彼女がバンス家の人々と湖で水遊びをしていたのを見たことを口にしなかった。

ミルドレッドと子供たちも湖で水遊びをしていた話は触れなかった。

そのおかげで、ジェネビーブはそれがバンス家では当たり前のことだと確信した。

普通ならやらないことだが、それをだらしない行為だと思っていたら、彼女はきっと恥ずかしくて謝罪を求めていただろう。

ケイシー侯爵家は、見た目通りに豪華で立派な家ではあったが、由緒ある侯爵家の伝統ゆえ、バンス家ほど自由ではない。

ダグラスがリリーに惹かれたのは、そんな豪華な家柄ではないのだ。

ジェネビーブが考えている間に、リリーがアシュリーと何かを話しながら階段を降りてきた。

扉の前でアシュリーと何を話していたのか、楽しそうに笑っていたリリーの表情が、食堂に入った途端真剣なものに変わった。

彼女は案内された席に座ると、ジェネビーブに挨拶をした。

「招待していただき、ありがとうございます。」

リリーもまた、アイリスと同じように席に着くなり、ジェネビーブに礼を述べた。

その行動にアシュリーも促されるように礼を述べた。

ジェネビーブは優雅な主人らしく微笑みを浮かべて返事をした。

ミルドレッドも後から入ってきて、使用人たちが食事を運び始めた。

「バンス家で振る舞われた料理ほどではないかもしれませんが、十分美味しいと思いますよ。ここの料理人はとても腕が良いんです。」

ジェネビーブの言葉に応えて、ミルドレッドは期待されているという言葉とともに自分の腕前を披露しようと食事を振る舞った。

砂糖漬けのフルーツソースを使わず、グリルした鴨肉を中心とした料理だった。

それには白パンとクリーミーなマッシュポテト、さらに桃とルバーブのパイが添えられていた。

桃の形を模したパイにミルドレッドは一瞬眉をひそめたが、何も言わなかった。

ジェネビーブもミルドレッドの表情に気づいたが、それについて触れなかった。

料理人の作った美しい仕上がりを壊したくなかったからだ。

鴨肉を食べ終えた後、使用人がやってきてパイを一切れずつ取り分け、皿に盛った。

そしてまた別の使用人がアイスクリームを一スクープずつ添えて出した。

「わあ、アイスクリームだ。」

アシュリーは喜びを隠さずそう言った。

アイリスとリリーは言葉を発さなかったが、アイスクリームが出てきたことに目を輝かせていた。

「アイスクリームを知っているの?」

ジェネビーブはアシュリーがアイスクリームを知っている様子を見て一瞬驚いたが、すぐにバンス夫人がウィルフォードの商人と親しい間柄であることを思い出した。

ウィルフォードの店でアイスクリームが売られており、アシュリーはそこで食べた経験があるようだ。

ジェネビーブは、以前のようにティータイムにきゅうりのサンドウィッチを出さなかったことを内心安堵していた。

かつては流行の最先端だったきゅうりのサンドウィッチも、ある時点から急速に人気を失った。

美食家たちの間ではきゅうりの苦味が批判され、「食べるには値しない」と評価され始めたからだ。

アイスクリームを知っているだけでなく、バンス家の人々が思った以上に豊富な知識と経験を持っていると感じたジェネビーブ。

彼女が考えていたよりも、彼らはすでに多くのことを経験し、学んできたのだ。

 



 

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