こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は110話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
110話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 非現実的な夢③
「お前があの口臭が嫌な台詞の男からどんな印象を受けたのか分からないことだが、私はドリアスが嫌いだ」
「急にどうしてですか?」
「自分たちだけ孤高のふりをするじゃないか。どうせ私たちは皆同じ人間群像なのに」
「・・・お父さんがそんなことを言うなんて意外ですね。いつからそんなに凡人類的になったのですか?」
「私も分からない。このごろ年を取るようだ。それにしても本当にどういうことなのか言ってくれないつもりか?」
「大したことないと言ったじゃないですか」
「それはそうだが、お前がこれだけ泣き顔をして私のところに来たのがあまりにも久しぶりで不思議だからな」
泣き顔だなんて、やっぱり酔っているのかしら?
それこそ呆れたが、エレニアはそのまま見過ごすことにした。
今日一日以上の騒動は遠慮したい。
どうせ・・・。
「どうせ最初から興味もなかったじゃないですか、兄さんのお嫁さんがどんな人なのか」
「不公平な言葉だが、そのまま見過ごすな」
「急にどうしたのですか?」
「あの子じゃなかったら、いつかお前を見送って、あの子と同じようなことを経験させるミスを犯したはずだから。何より、お前の兄があの子を愛しているじゃないか」
そんな当たり前のことを聞くのかというように、父は気が気でない様子だった。
エレニアは半分開いたあごを辛うじて閉めた。
急に胸が苦しくなってくる。
理由はやっぱり、また分からないことだった。
「本当に兄さんはルビを愛しているのですか?だから、もし何が起ころうとも・・・」
突然飛び出した質問は自分の耳で聞くにも突拍子もなかった。
突然、なぜ舌が勝手に回ったのか分からない。
おそらく無意識に他の言葉が飛び出そうとするのを必死に防ごうとしたのだろう。
ゴブレットを下ろす指先が震えた。
「お父さん、本当は、彼女が死んでしまいそうです、ところで、そうすると、私たちの誰が彼女を殺したのか、永遠に分からないと思います・・・。本当におかしいですよね、被害はこちらが受けたと思っていたのですが」
分からない目つきでそっと娘を凝視していた公爵が、すぐに体を傾けて空のゴブレットに酒を注いだ。
流れる淡い青い液体が誰かの目を思い出させる。
「とても心配そうだ。一体何世紀の秘密でも分かったのか、まったく言ってくれないから、私も言いたいことばかり言おう」
「・・・」
「男が一度心を決めたら、彼女がどれほど満身創痍であろうと気にしないものだ。雑音があろうと、結局はきっと全部抱えて隠れるだろう。理解した?お前が心配すべきことは彼女の方だということだ」
「彼女の方ですか・・・?」
「それからは彼女の心にかかっていることだから。彼女側が永遠にドアを開けてくれなければ、いくら決然とした奴でもこれ以上できることがないからだ」
沈黙が降りた。
ゆっくりと酒瓶を下ろした公爵が最後に付け加える。
「私とあなたのお母さんがそうだったように」
ひんやりと青空とあちこちから舞い散る折り紙。
今日の候補たちを応援する旗。
雷のような歓声とともにドーム型競技場を埋め尽くした人波。
いずれも昨日とさほど変わらない風景だ。
頭が痛い。
昨日寝過ぎたからかな?
奇異な夢を見たような気もするが、よく思い出せない。
ズキズキする目元を擦ってしっかりしようと努力した。
「あの・・・」
ちょっと待って、これはまた何でだろう?
私はきっとオメルタ所属の護衛騎士のエスコートを受けていたと思うけれど、どうしてアイバン卿が私のそばに来ているの?
今頃は私を見て接近さえ敬遠すると思ってたけど。
罪があり、気後れした姿で臨まなければならないのかと思ったが、率直に言ってそうするのも面倒だった。
突然、どんな魔法でも起きたのか、ただ無感な感覚。
まるで私が私ではなく、ただある悲劇の中の登場人物を見物中のような。
そして、これが防御メカニズムなのか、何かという精神的な問題であろうとなかろうと、私は今の自分の状態が嬉しかった。
それで何を企んでいるのかとただじっと眺めていると、アイバン卿は何かもっと言いたそうで分からないような変な顔で頭だけを掻いている。
昨日のことがなければ、ただソワソワして見えると思っただろう。
分からない。
考えるのも疲れるね。
どちらにせよ何の関わりも、他人が私にどんな感情を抱いて何を考えているのか見当をつけようとしても何の役にも立たない。
それでも本当に変な日だということは否定できなかった。
始まりから本当に不思議な日だった。
いいや、みんな変だった。
仲良く何を企てたのか気になるくらい。
オメルタ公爵も妻に対しての後悔があるのでしょうか?
エレニアにはルビのことを気にかけてくれると嬉しいですね!
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