こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は122話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
122話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 拒絶③
時計の針がカチカチと動く音が耳元に残っている。
突然何か魔法でも起きたのか、それともただ私の心の問題に過ぎないのか、私をじっと見つめる長兄の顔が改めて見慣れないように見えた。
不思議なことだった。
本当に不思議なことだった。
いつもサタンも泣いていく野心満々な悪党と感じたりしたが、今にも私の首に毒牙を打ち込むような恐ろしい毒蛇に見えたが、何よりも私に恐怖とパニックを吹き込んでいた視線なのに、なぜこのように突然平気に感じられるのだろうか。
どうしてただ決して成し遂げられないことを渇望する、平凡極まりない愚かな青二才に見えるのだろうか。
「ルビ、私はあなたをただこんな田舎の王妃として生きさせることはできない。ガラスの庭も鏡の部屋も、全部粗雑な模造品に過ぎないのだから」
鈍くて強いチェシアレの音声の底に敷かれた奇妙な震えが、彼らしく確信に満ちたようでもどこか不安定に揺れる口調が私の頭の中を突き抜けて胸を刺してきた。
「父は一生生きているわけではない。あなたが王妃になったら、それは私が建てる王国であってこそだ、ルビ」
濃い青色の瞳が見たことのない表情を浮かべてひらめいていた。
そして私は危うく笑い出すところだった。
本気で腹を抑えて爆笑するところだった。
ああ、なんてこど。
あなた、今本当に本気なんだね?
単純な欲望や歪んだ執着のようなものではなく、本当に心からそう思っていたんだ。
あなたをどうすれば爆発させるかそれなりに悩んでみたが、こんなに勝手に解決策を出してくれるなんて。
「ガラスの庭じゃなくて水の庭よ」
「え?」
私は肩をまっすぐ伸ばし、ニッコリと笑いながらチェシアレをじっと見つめた。
私らしく優しく陽気に。
「勝手なのは相変わらずだね、お兄様。あなたがそうしようと言ったら、私が素直にそうすると思う?」
「ルビ、君が今混乱しているのは分かるけど・・・」
「混乱しているのはお兄様の方でしょう?私と唇を合わせただけで目つきまで変わるの?一体私と何をしようとしているの?いつから私をそんな風に見ていたの?」
ああ、可哀想なルードベキア。
可哀想なシスティーナのひばり。
「・・・今それが分からなくて聞くの?」
「立場を変えて考えてみて、知らないのが当たり前じゃない?」
「お前が知らないわけがないだろう!」
ますます見苦しい。
私は笑顔を消して瞬きした。
歯を食いしばって髪の毛を荒々しく掻いていたチェシアレが、再び平静を取り戻した顔色で私の肩を掴んだ。
「ここでそうやって口論している時間はない。行きながら話そう」
「行くって・・・?どこに行くの?」
「どこって、家だろう?ここを離れて家に帰るんだ」
これはまた何の役にも立たないうわ言だろうか?
「今、私をここから連れ出して、あらかじめ準備していた船舶に乗り込むということ?」
「正確にはそうだね」
「お兄様、もしかして酔っているの?ここはシスティーナじゃなくて、外国宮殿よ。それが可能だと思う?全部あっという間にバレて・・・」
「心配しないで、私たちがここを出る頃には、みんな他の問題で魂が抜けているはずだから。さあ、早く。時間が差し迫っている」
そう言って私の腕を引っ張るチェシアレの手を激しく振り切った。
彼が目を大きく開けて私を振り返っている間、頭の中が素早くグルグル回っている。
こいつは狂人だが失敗がハッキリ見える生半可な計画を建てる馬鹿ではない。
つまり、本当に私と一緒に二人でパーティーを抜け出してエルモス港に到着して船舶に上がるまでこの宮殿、いいや、エレンディル全体が気を取られるほどの途方もないことを飾ったのだ。
それは一体何なのだろうか?
この祭りの日、エレンディル全体が混迷するような計画は一体何!?
早く考えて、今まであったことを全部繋げるの!
修道服をかぶったピエトロの獣のような顔がパッと目の前をよぎった。
これまでも私がエレンディルに留まって起きた騒動もまた目の前を通り過ぎていく。
全く関係なさそうな二つが絡み合い、次第に恐ろしい想像に膨らんでいった。
それもそのはず、ここで都市全体の魂が抜けるようなことはたった一つだけだったから。
それは誰にでも出来ることではない。
しかし、チェシアレなら可能だった。
最高位枢機卿と修道士に変装中の忠僕の組み合わせなら、十分に可能でもある。
祭りの街のあちこちと宮の周辺に・・・。
このようにグズグズしている様子を見ると、今頃すでに始まっているようだ。
呼吸が急に震えるのを頑張って手入れした。
落ち着いて、理性を失ってもどうせ止められないことだよ。
計画通りに進めないと・・・。
これまでチェシアレに感じていた恐怖を克服したルビ。
チェシアレが急に小物に見えてきました。
彼が考えている恐ろしい計画とは?
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