こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は136話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
136話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 詰問②
「団長、私が一言申し上げてもいいでしょうか」
今まで彼らしく無口に立って静かに天井だけを見つめていたガラールが、突然口を開いたのはその時だった。
他の人たちとあまり変わらない目つきで自分の父親を睨んでいたイースケさえ振り返るほど意外なことだった。
どこか苦々しい笑みを浮かべていた騎士団長は、何気なく気品のこもった顔で、この意外な事態を歓迎する。
「ああ、頼もしいガラール卿。そうでなくても卿には別に聞きたいことがあった。同僚たちが宮殿で叱られている間に一人でこっそり消えて、一体どこに行って何をして帰ってきたのか?」
「・・・」
「卿たちがそれなりに頭を転がして私の指示に反して各個戦闘をしている間、私もそれなりに見守っていたのだが・・・」
今までは顔さえ合わせたら吠えていた奴らが、最近になって特に仲良くなったように思えた。
「私が普段何度も強調してきた同僚愛の真意をついに卿たちが悟ったと思って感激したよ。・・・話が漏れたね。とにかく、私が一番愛する少数精鋭たちが、何の神だけが知っている理由で生意気な態度を見せるのかと思って見守っていたが、そうだね、誰よりも頼もしい義理の騎士だと思っていたガラール卿だけが、姿を消していた。あまりにも信じられないので、イースケ卿があんなに狂って暴れる理由は、もしかしてドラゴンが卿を食べてしまったからではないかと思ったよ」
「・・・」
「それなのに、本当に無事な姿で戻ってきてくれたので、私がどんなに嬉しかったか分かるか?さあ、その熊のような体をよく隠して、どこで何をしてきたのか、この場で報告してみようか。殿下も見守っていらっしゃる」
しばらく沈黙が流れた。
慈愛に満ちた父親のように頬んでいる団長と対照的に、ただでさえ険悪な面相をさらに険しく歪めたまま歯を食いしばっているガラールの姿は、なぜかこれ以上触れてはいけないような際どい雰囲気だ。
いざとなれば団長に飛びかかる勢いで。
「うん?早く話してくれ、ガラール卿。あの騒ぎの中で、一人でこっそり蜂の巣を駆除していたわけでもないだろうし」
「・・・」
「どうして、そんなにありのままに傲慢な顔をしているんだ?誰かが見たらロンギヌスの愚直なヒグマが慌てたと思うぞ」
正確な指摘だった。
見かけによらず、ガラールは今それなりに酷く当惑し、途方に暮れていた。
焦燥に満ちた琥珀色の瞳がそっとこの全ての事態の元凶に向かう。
どうにか収拾してみろという意味を込めて。
そしてイースケが口を開いた。
「今、ガラールは問題ではありません、団長。よりによってその瞬間に消えた奴がもう一人いるじゃないですか?」
「イースケ卿、それなら、その偉そうな口で愚昧な私たちを少し悟らせてくれないか?」
「バレンティンーノ枢機卿のことです」
吐き出すように詠んだイースケが、オメルタ公爵の方をチラリと見る。
正確に表現すると、目を見張るように見えたというべきだろう。
息子の破倫的な振る舞いに、公爵は眉毛をうごめくだけで、何も言わなかったからだ。
口を開いたのは国王だった。
フェノール王は、まるで取り上げる価値もないと主張するような口調だ。
「タイミングが微妙だとしても、バレンティーノ枢機卿が今回の事態と関連があるとは断定できない。何の証拠もないではないか。生半可にロマーニャに___」
「もちろんそうでしょう。陛下はそうおっしゃると思っていました」
「イースケ!」
「いい、公爵。それよりもイースケ卿、卿がその話を持ち出すとは意外だね、愛している妻の家族ではないか?この場で今までずっと卿が見せた態度と、現在の卿の姿はどこか非常に矛盾したところがあると思うが」
なかなか鋭い指摘だった。
バレンティーノ枢機卿の名前が鳴るやいなや、すぐに表情が固まった同僚たちがハラハラと見守る中、イースケは一瞬眉をひそめたが、すぐにクスクス笑い出す。
「私の妻はオメルタの家族です、陛下。あちらとは全然関係ない人です。それは誰よりもよく理解されていると思っていましたが、それこそ意外な指摘ですね」
国王の表情が一気に固まった。
刻々と変わる少数精鋭たちの顔色を注意深く観察していた騎士団長も、ただ手放しで見守っていたオメルタ公爵も同時にギクリとする。
王の前で王妃の出身問題を言及することは暗黙の了解だった。
結婚の過程で無数の難関を経験する上、王女が生まれ育った今でも付きまとう烙印だったから当然のことだ。
ところが、あの狂ったドラゴンのような男がそれを破ってしまっただけでは足りず、冷気を吹き飛ばし、裏切りに満ちた目を熱く燃やしているではないか。
あまりにも荒々しい勢いに、王が公子妃をどうするのかと宣言したような錯覚が起きるほどだった。
もちろん、それはほんの一瞬に過ぎない。
フェノール王は、偉そうなことばかり知っている傲慢な騎士たちとは違って、自らの矛盾を振り返り反省できる君主だった。
「やめよう。私が失言したようだ。卿の妻はオメルタの公子妃だ」
「はい。無礼をお許しください」
国王は頭が少し痛いようだった。
国王に直接文句を言えるのはイースケくらいでしょうね。
とりあえずチェシアレの件は保留でしょうか?
彼が今どこにいるのかも謎ですし。
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