こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は142話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
142話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- オメルタ公爵の真意
「奥様、公爵様がいらっしゃいました」
私は布団に座って枕を抱え込んで考えているのをやめて、さっさと身を正した。
ゆっくりと部屋の中に入る山賊のような公爵様、らしくなく、どこか非常にぎこちない雰囲気だ。
私も少しぎこちない。
ただ私の秘密だけでなく、あれこれを全部見せてしまったのだから、どうして気まずくなることができるだろうか。
そのようにお互いに気まずい雰囲気の中で、お義父さんが私のベッドのそばの椅子に腰掛ける。
とても居心地が悪そうに見えたが、私たちは二人ともよそよそしかった。
それでも私が先に挨拶をしてこそ礼儀なので、そっと口を開こうとする刹那、咳払いを少し飲み込むようだったお義父さんが先に口を開く。
「か、体はどうなんだ・・・」
「大丈夫です、ありがとうございます」
「ああ、よかった」
そして再びぎこちない沈黙が流れた。
「・・・っ、一応心配しないでいい」
「え・・・?」
「だから、私の話は、あの行儀の悪い・・・、いや、夫人の家出友達だっけ?それらは一応心配しなくてもいい」
私は口をあんぐり開けて養父を見る。
いや、私はあの時本当に家出したわけじゃないから!
「あはは、それはどういう意味なのか・・・」
「言葉通りです。陛下も同意されたので、当分の間、夫人がドラゴンと持続的に親交を期待してほしい。そうでなければ、また一人で勝手に誤解して私そっくりな息子が怒り狂うだろうから」
「・・・」
「ドラゴンのくせに魔晶石に取り憑かれて暴走した原因が、どうも夫人に会えなかったためであるように思えた結論だ。息子も素直に同意した事案だから、夫人のしたいようにすればいい」
今、私の表情が養父の目にどう見えているか気になる。
目が丸くするのをどうすることもできない。
養父は私の表情をチラリと見て、少しため息をつき、腕を組んだ重い上半身をこっちに少し縮めた。
「他の意図はないから誤解しないでください。たとえ、そのおかげで宮殿の再建費用を私が負担することになってしまっても・・・」
「め、面目ありません」
「どうして夫人が面目ないのですか、我儘を言って思う存分壊したのは愚息なのに。夫人が呼んだわけでもない。あの行儀の悪いやつが勝手に時と場所を選ばなかっただけだ」
「・・・」
「ただ、息子が食い下がるのもそうだし、娘もあの時、夫人がバレンティーノ枢機卿に言及したと言ってくれた。バレンティーノ枢機卿が今回の事態を企てたとおっしゃったと」
子供たちとそっくりな強烈なルビー色の視線が私の目をじっと見つめる。
探ったり測ったりするというよりは、ただただ眺めているような感じだ。
「事の直前に鏡の部屋で起こった騒動のことだが、事の顛末については、子供たちから一通り聞かされた。あの二人以外にはあまり何も言わないでください、ピュリアーナの姉弟たちが目撃者に含まれていますから。侯爵家全体の口を塞ぐ必要があるなら、私が出なければなりませんから。それに息子があの家の子供を殴り飛ばしたので・・・」
「・・・」
「鏡の部屋での事もまた同じで・・・。息子がどのように行動しても、厳然とオメルタを辱めた事件や、妻の威信と名誉を考慮してでも、公開的に対処することはできない。その点は夫人もご理解のほどと存じます。あの時、私も特に枢機卿が好きで息子を邪魔したわけではないが、今考えると放っておけばよかったと思う。もちろん今更夫人を引き止めて、あれこれ言い聞かせても意味がないと思いますが、とにかくそういうことです」
「・・・」
「オメルタが法王庁に非公式に問い詰める前に、夫人がフロストドラゴン襲撃について言及した部分が事実ならば、いいえ、事実ですが、間違いなく猊下も介入すると推察します。色々な情況を考慮した時、バレンティーノ枢機卿が夫人に犯したこともそうだし、襲撃事も猊下が知っていたとは思えない。私の推測は正しいと思いますか?」
ボーッと固まっていた頭が自然に上下に動いた。
非常に正確な予測だ。
法王は私にとって長男とさほど変わらない、あくまでも暴圧に限っては。
子供たちに対してもそうであり、あのような卑猥な噂を耳に流すように徹底的に無視してしまう理由もまた、最初から念頭に置いていないからであったはずだ。
それにチェシアレはあの時、鏡の部屋で「もう私は父の操り人形として生きていかない」などと言って、一緒に帰ろうとした。
今回、チェシアレが犯したことは、正直に言って私さえ意外だったが、あの男があんなにらしくなく、何かに目が眩んだように無謀であり、とんでもないことをした理由が、ぼんやりと分かるような気がしたが、とにかく法王がそれを知って黙認するはずがない。
それほどの愚かな男でもなかったし、何よりも私をブリタニアの王妃にして、北部を手の内に置くという野心的な計画に酷く反する行為だから。
オメルタ公爵が意外にも話の分かる相手で良かったです。
法王の思惑も気になるところですね。
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