夫を味方にする方法

夫を味方にする方法【172話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。

今回は172をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。

前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。

しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!

小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…

ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。

イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。

エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。

フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。

ボルヒア:教皇。ルビの父親。

チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男

エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。

ローニャ:ルビの専属メイド

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172話 ネタバレ

夫を味方にする方法【171話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 今回は171話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 虚無な日々②

小さな縁の輪が互いに絡み合って、今日のような状況を呼び起こすとは誰が予想しただろうか?

父親の政治力に賛辞を送るべきか、アルフォンソの先駆案に賛辞を送るべきか、結局は自分の結末をそのまま維持しようとする原作の粘り強さに拍手を送るべきか分からない。.

アーリエンに感謝しなければならないということは確かだったが。

国王や夫の詳しい動向については知らないようだったが、とにかく北部の情況を簡略に教えてくれたロクロワ枢機卿が私に頼んだ任務はただ一つ。

何よりも優先的に聖杯を確保する方法を探してほしいということだ。

他でもないルードベキアが聖杯を盗むのに先頭に立つなんて、これはますます妙だね。

原作『ソドムと聖杯』の結末でも決定的な要素だった聖杯。

聖徒の源泉であり、ある意味この世界観の大きな一軸をなしている神聖な・・・杯というか?

ファンタジ一世界観であるだけに、単純に象徴的な聖遺物という点を越えて、かなり色々な能力があったと記憶している。

例えば、一教皇の時代に存在する全国の聖騎士を含むすべての聖職に誓約した者の名前が含まれていると言ったが、波紋が決定された者の名前を破壊することで、神聖コアを破壊し、永遠に再起不可能にすることもできるという。

名前を破壊する能力が能力であるだけに、法王が独断的に使うのは様々な制約のおかげで不可能だったが・・・。

とにかく原作でもここでも私たちの主人公を中心とした連合勢力の立場では、聖杯を盗むことからが最優先であることが指摘された。

弱り目にたたり目で、今は法王の息子のくせに異教徒偶像崇拝の力を借りる子まで存在する時局であるだけに、最小限の余地さえ防止しなければならないはずだ。

問題は法王が聖杯を保管しておく場所がどこなのかということだが・・・。

最大限に試してみなければならないことだ。

面白いことに、法王の状態が意外な要因になりそうだ。

元気な状態だったら、私がどうやって知ることができただろうか?

「ああ、カルメン」

法王は依然として私のことを知らない状態だった。

私を母親と勘違いして歓迎する姿に向き合うたびに、不慣れで異質的でもあり、苛立たしくもある。

昼夜を問わず付き添って看病するようなレディー・アデラが私が入ってくると自分で席を外してくれた。

私は彼女が少し前まで座っていた椅子に座り、わざと陽気に口を開いた。

「大丈夫ですか?」

「おかげさまでずいぶん良くなったよ・・・」

「早く治してください。早く起きて私と遊んでください」

「ああ、またシルバーレイクに行きたいの?そこはもう行けないんだって」

「シルバーレイク・・・?」

「確かに、あなたはいつもそこが一番好きだったよね。寂しいと思うけど、代わりに他の願いを言ってもらえるかな?」

「ええと、他の願いを言えば聞いてくれますか?」

「もちろん、私の愛、あなたの小さな胸が望むものなら何でも・・・何でも聞いてあげられるよ」

本当ですか、お父さん?

私は少し上半身を傾けて,しっかりと手を握った教皇の顔をのぞき込んだ。

半辛の目にちらつく何かが・・・。

ちぇっ、どうしてこんな時はみんな同じ目つきになるんだ。

「ありますよ、それでは聖杯を見せてください」

「聖杯・・・?あれはあまり見物するに値しないよ。ただ古い旧式のゴブレットに過ぎない・・・」

「でも気になりますよ。ねえ?もしかして聞きたくなくなったのですか?」

「そんなはずないじゃないか、私の愛・・・。ただ聖杯は危険だ。・・・あなたが見るのはいいけど、他のやつらが見て勝手に手を出したら大変なことになる。特に私の息子が知ったら・・・」

彼は息を切らしていた。

私はその様子をしばらくじっと見つめ、それからいたずらっぽく微笑んだ顔でささやいた。

「大丈夫です。どこにあるのか私にだけこっそり教えてください」

 



 

「最終目標が還俗だったの?」

バルコニーの向こうにはクリスマスの準備に染まったロマーニャの風景が広がっていた。

午後の暖かい日差しに染まった丸い屋根と尖った塔、色とりどりの紙がかかったサンタマリア広場とベネチア広場が一目で入ってくる。

外見だけは平和な絵そのものである都市の姿を見つめながら座っている偶像崇拝者枢機卿は、昼間から酒をオークごと持ってきて飲んでいた。

弱り目にたたり目で、シャツのボタンもきちんとかけずに、適当に羽織ったような格好だ。

「そうだな、それをお前がどうやって分かるんだい?」

「その間に誰かと密会をしたようで?今、みんなが騒いでる声が全部そうじゃない?」

「ふむ」

「お父さんが寝込んでいる間に私を離婚させてすぐに還俗するつもりだったの?まあ、確かにまた目を覚ました時はもう遅いですしね」

「では、私が父を死に至らしめると思ったのか」

「弟も殺したのにできないことはないでしょう?」

「必ず私が父を殺してほしいように言うね」

「それは分からない、あなたの意図はそうではなかったとしても、かなりギリギリのように見えるけど。もうお兄さんがゴンパロニエレにもなろうと?」

「少なくともエンツォよりはましじゃない?」

おやまあ,本気でゴンパロニエレでもなるつもりらしい。

法王が本当に死んでしまうなら、チェシアレとしても大きな冒険だろう。

禅宗以降は、家門がどうしようもなく崩れ落ちるかも知れないからだ。

もう崩れ落ちるようになってしまったけど。

 



 

「何を考えているの?」

無言で都市の風景を凝視する私に向かってチェシアレがつぶやいた。

「ただ、ちょっと虚しいという考えを」

「何が?」

「そうだね、お兄さんの企みがもっと大げさだと思ったというか?お父さんだけでもほんの少しの間痛くしただけたなんて、ちょっと虚しいね。異教徒の詐術まで利用して弟一人は見送ってしまい、一人は連れてきたにしてはあまりにも穏やかじゃない」

「私がその仕業までしたのはあなたのためで、他のところまでそんな努力を敢えて傾ける必要があるのか?」

いぶかしげな様子だった。

本当にこれで十分だというように。

本当に十分なのか、それとも純粋に十分だと信じたいだけなのか分からない。

「ゴンパロニエレになるのが、お兄さんが作るという王国の前哨戦のようだね」

「・・・」

「じゃあ、私は放っておけばよかったじゃない。あなたの遠大な野望に私はむしろ障害じゃないの?」

南部の柔らかな風が吹いてきて髪をなびかせる。

私たち二人はしばらく黙ってお互いを見つめていた。

夜と昼ほど違う外見、極めて見慣れたと同時にまた見慣れない・・・。

「そう、その通りだ」

チェシアレはついに唸った。

低い、ある意味穏やかなささやきに近かったが、私の耳にはうなり声に聞こえた。

ただ、脅威的だったり警告性というよりは、ただ自嘲的な響きに近いけど。

「だからたまには君を無くしてしまいたい衝動に駆られたりもした」

「なんで?」

「あなただけそばにいれば十分だという気がして。あの時言った島の話のように」

「それで私をあんなに売り飛ばしたんだ?むちゃくちゃだね」

「そうだね、酷いね」

彼はまたグラスを傾けた。

私も自分なりに自分の杯を傾けた。

いつか夢の中で見たこのバルコニーでの風景は燃えてしまったようだが。

その夢は何の夢だったっけ?

「じゃあ、私を殴ったのは腹いせだったの?」

「いいや」

「じゃあ、当然私を治してくれると思ったの?」

「わからない」

「どうして知らないの、もちろん知ってるよ。やっぱり馬鹿なの?」

「そうだね、馬鹿みたいだ」

「いくら馬鹿でも手遅れになる前に知っておくべきだった」

酔いに半開きの青い視線が私をぼんやりと見つめた。

一方、私はまだ都市の風景だけを鑑賞している。

「そうだったら、せめて同情はしてあげられたのに」

「・・・」

「もうメチャクチャじゃない。それで今さら私に何をどうしろと言うの」

もしあなたが今まで犯したすべての狂気の被害者が私一人だったとしたら。

あなたの狂った感情遊びに巻き込まれて血を流した人がただ私一人で終わっていたら、もっと遅くなる前にあなたが気づいて辞めていたら。

だったら、私は一生あなたと二度と会わないだけで十分だったかもしれないけど。.

こんなに強烈にあなたの死を望んでいなかったかもしれないけど。

私に新しい生命を与えたルードベキアが幼い頃、一人で苦しんでいた時に現れ、助けてくれた兄だと。

そんな純粋だった時代の破片がたまには私の目にも見えたと。

とても少なく、数少ない良い思い出と共に永遠に流してしまい、お互いに永遠に別れることができたかも知れないのに。

沈黙が続いた午後のバルコニーでは、とうとう何の言葉も交わさなかった。

私はグラスを置いて立ち上がり、自分の考えと戦っている怪物を置き去りにする。

 



 

ルビは聖杯の場所を知ることができたのでしょうか?

チェシアレとの決別。

彼がここまで狂ってしまった理由とは?

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