こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は92話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
92話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 市内のお祭り
「無理矢理食べているわけではないのですが。それより、イース」
「うん?」
「お兄様が後で私と一緒に祭りの市内を見物したいそうなのですが、どう思いますか?」
嘘をついているわけではないのだけど、まるで嘘をついているような汚い気持ち。
「お祭りの市内を見物するなんて。義兄がそんな気さくな趣味を楽しんでいるとは知らなかったな」
「お兄様は意外と気さくですから。幼い頃からそうでした」
「専門家ということか。案内は神殿側に任せるよ。したいならすればいい」
あれ?
イースケは例の無関心そうな表情でワインを飲むだけ。
内心緊張していたのに、こんなに簡単だなんて。
うちの兄妹の演技に完璧にハマったのかな?
良かったはずなのに、どうしてこんなに気持ち悪いんだろう?
「イース、もし良ければあなたも・・・」
「兄妹同士で久しぶりに時間を持ちたいのに、私が邪魔をするわけにはいかない」
常識的で模範的な発言。
一体いつからそんなに常識的な人間になったの?
「必ずしも邪魔とは言えないけど、急にあなた一人を置いて遊びに行くのが申し訳なくて」
「心にもないことを言うな」
案の定、私が罪悪感のある表情を見せるやいなや待っていたかのように無邪気に失笑する夫だった。
「本気なんですよ?」
「君の浮気が一度や二度ではないし、もう慣れている。それで、どこにいるんだ?」
「え?」
「お兄さん。今どこにいるんだ?」
「奥さんを奪っていくようですまないね、義弟。今日じゃないと、なかなか時間が取れなさそうだからね。お返しに私の特別な祝福を授けよう」
「それは本当に効果があるのですか?」
「それなりにね」
あなたたち、いつの間に仲良くなったの?
何か一人でバカになった気分で少し悔しかったが、一応チェシアレの問題に集中することにした。
祭りの見物はただの言い訳に過ぎないだろうね。
試合が始まれば私も暇がなくなるので、その前に私と二人きりで対面する口実を作るためだろうと推測していた。
ただ、チェシアレの演技に魅了されているイースケが少し憎らしくもあり、なぜか申し訳なくもある複雑な気分だ。
何が申し訳ないのかは私にも分からないけど。
あいつ本当に主人公なの?
主人公があんなに粗末でもいいのかな?
「楽しく遊んできてな」
宴会場の姿ではあまりにも目立つので、神殿に寄って着替えることにし、私たち兄妹は宴会場をこっそり抜け出してイースケが準備させておいた馬車に乗った。
無情そうな顔をした護衛騎士は「本当にいいのか」という目つきだったが、何の質問もしない。
私もチラッと振り返ってみると、私たちの粗末な主人公はただ淡々とした表情だ。
「せっかく王道が綺麗な日だから。君も安全だろう」
意味深長な言い方だ。
チェシアレが歩く道だから、それでこんなに快く思っているのだろうか?
「どうしたの?」
私がぼんやり眺めていると、イースケが首を傾げた。
その姿が突然無駄に綺麗に見えたので、私は苦い涙を飲み込まなければならなかった。
この人は、よりによって今日どうしてこんなに綺麗に着飾っているの?
「いいえ、行ってきます。ありがとう」
グッと触れ合って落ちる手が何となく残念だ。
今から苦痛に耐えなければならないのは私なのに、なぜ私が酷いことをしているような気分なのか。
誰かが私に初めてここの通りを見物させてくれるなら、それはあなただと思っていたい。
「本当に一つ一つ可愛いね」
神殿に立ち寄り、身軽な服装に変装した後、祭りの街に到着した。
「私のこと?」
「君の夫だよ」
陽気なふりをする私の手首をチェシアレの手のひらが覆う。
痛いほどではなかったが、力がこもっていた。
「無知な聖騎士にスパイをさせるなんて、意外と粗末だね。それとも気づくことを知っていてなのかな?」
面白いように嘲弄が敷かれた呟きに、首筋がひんやりしてくる。
スパイ行為とは、一体誰かが私たちの後ろをついてきているのかな?
探しても無駄だということを知っているので、私はかえって怪しげに答えた。
「まさか、そんなことをする人じゃないわ。ただ誰かが私たちみたいに見物に来たんじゃないの?私たちはみんな敵じゃないか、忘れたの?」
手首を握った手に力がもっと入る。
今度は少し痛かった。
「うん?私たち以外はね」
低い警告音が手首の血筋に乗って入ってきて全身に広がるようだった。
死にそう、死にそう。
私はしばらく悩んでから口を開く。
「当然忘れていないわ。ただお兄様が私の夫ととても楽しそうで、ちょっと混乱しただけ」
手首を握った手がほぐれて頭の上に上がる。
続いて、クスクス笑う声が響いた。
ふぅ・・・。
イースケがチェシアレを信用しているのかなと不安になりましたが、偵察はつけているようです。
どこまで疑っているのか分かりませんが、見物が無事に終わることを祈っています。
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