こんにちは、ピッコです。
「もう一度、光の中へ」を紹介させていただきます。
ネタバレ満載の紹介となっております。
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又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
133話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 白い鳥⑥
もしかすると、当時の私は興奮のあまり正気ではなかったのかもしれない。
どれほどの年齢になるのか、年齢を重ねるとどうなるのか詳しく考えることもせず、そのまま魔法薬を飲んでしまったのだから。
魔法薬は本当に奇妙な感じだった。
明らかに薬瓶に入っていたときはただの液体だったが――、喉を通り過ぎた瞬間、それが気体のように一気に広がる感じがした。
同時に頭がぼんやりとして、目を開けていられなかった。
私の最後の記憶は、テーブルに頭をぶつけた瞬間だった。
少し気絶していたのだろうか?
でも、そんなに時間が経ったようには思えなかった。
窓の外の空の色は、最後に見た記憶とほとんど変わらなかった。
もし長い時間部屋から出ていなかったのだとすれば、侍女たちが心配して部屋に入ってきたはずだ。
結論から言うと、魔法薬は大成功だった。
「……あ。」
私は思わず小さく声を漏らし、自分の声に驚いてしまった。
何か、いつもの声とは違う感覚だった。
それは声だけではなく、体全体にも何かが起こっていた。
私は震える手で自分の頬に触れてみた。
かつてのものとは違っていた。
少しだけ体が重たくなった感じがした。
そして私は、自分の服が短くなっていることにも気づいた。
袖口と裾は手首や足首が見えるほど引き上がっていた。
「背も伸びたんだ。」
当然といえば当然なのに、その事実に少し驚いてそうつぶやいた。
「鏡、鏡を確認しなきゃ。」
さっきよりもずっと胸が高鳴った。
立ち上がった途端に視線が高くなったことにも再び驚き、自分の体とは思えない足を動かして化粧台の前にある鏡の前へと向かった。
鏡に映った自分の姿を見ると、私は思わず息を呑んでつぶやいた。
「……わあ……」
鏡の中の私の姿はとても奇妙だった。
明るい銀髪は前よりも少し長くなって腰まで垂れていて、背が高くなった分、腕や脚も長くなっていた。
そして、どこかはっきりとは言えないが顔の全体的な印象が変わったことは間違いなかった。
薬を飲む前、まだ少しあどけなさが残っていたとすれば、今の私は誰が見ても大人だと思えるほど、幼さが消えていた。
鏡の中の自分が見慣れなくて、思わず手を伸ばしてみた。
すると、鏡の中の私も同じように手を伸ばしてきた。
本当に不思議な感覚だった。
じっくり観察すればするほど、だんだんと気分が変になっていった。
そして、気がつけば私は照れくさそうに微笑みながら、自分の頬を撫でていた。
「ふっ……」
その様子がおかしくて、思わず笑ってしまった。
短い笑い声は少し大人びていたけれど、声を落ち着かせれば、きっとすぐに慣れるだろうと思った。
でも今は、服を選んでいる場合じゃない。
まず先にやるべきことがある。
『ルン様に会いに行かなくちゃ!』
鏡の中の私の頬が赤く染まってきた。
ルン様はきっと「あの場所」にいるだろう。
いつもあの方は黄女宮の裏手にある小さな丘に登って、星を眺めていた。
だから今日も精霊界に戻っていないのなら、きっとそこにいるに違いない。
そして私の予想通り、皇女宮の丘に登ってみると、遠くにルン様の姿が見えた。
その隣には白い鳥が一羽いたが、霊獣というわけではなく、ただ本当にどこにでもいる普通の鳥のようだった。
その人は静かにその鳥の頭を撫でていた。
私は丘を登りながら、ずっとその人を見つめていた。
いつもどこか深く考え込むように、遠くを見つめているルン様。
でも、それでも私がその人の名前を呼べば――
「ルン様!」
そう、今のように彼は目をこちらに向けて、まっすぐ私を見てくれるのだ。
彼は私を見て微笑んだ。
私は照れくさく笑顔で応えた。
世界にただ一人のルン様。
そして彼のことをこの世界で「ルン」と呼べるのは、私だけ。
普通なら彼が私に挨拶してくれるはずだけど、今のルン様は、私を見て言葉を失っていた。
私はドレスの裾をつまんで言った。
「わ、わたし、大人になりました!」
彼の黄金色の瞳がじっと私を見つめていた。
その沈黙が長くなればなるほど、私はだんだん恥ずかしくなっていった。
長い時間私を見つめていたルン様は、ようやく口を開いた。
「……いったい……」
いったいどうやって、いやなぜこんな姿になったのか?
彼の問いに、私は素早く答えた。
「魔法の薬を飲んだんです。」
そう言い終えた私は、はにかんで笑った。
さっき鏡で見た時、私は少なくとも二十代半ばには見えた。
それはルン様と似た年齢に見えたから、私は今の方がずっと気に入っていた。
もちろん、それが大した意味を持たないことは分かっている。
今の私の姿は魔法の薬で作られたものであり、ルン様は何千年も生きてきた精霊王なのだから。
それでも………
『……どんな言葉をかけてくださるだろう。』
胸が高鳴った。
せめて「大丈夫だ」と言ってほしかった。
しかし皮肉なことに、彼が最初に尋ねたのはその魔法薬の出所だった。
「いったい、そんな薬はどこで手に入れたんだ?」
ルン様は非常に微妙な表情を浮かべていた。
「……お話しするととても長くなります。」
私はちらっと彼の目をうかがいながら、思いきって尋ねた。
「……急に変わったから変ですよね?」
明らかに短くなった前髪と、控えめな化粧が気になった。
もう少し時間をかけて、もっときちんと整えて来ればよかった。
大人になった姿を見せたくて急いで出てきたことが悔やまれた。
私は続けて話した。
「背も少し伸びたと思うんです。見えますよね?」
ずっと黙っていた彼が、今回は反応した。
「それはよく分からない。」
「……?」
私はまばたきした。ルン様が言った。
「まだ小さいから。」
「………」
この一言は、どう考えてもスルーすることはできなかった。
「私が小さいんじゃなくて、ルン様が大きいんですよ!」
私が大声でそう言うと、ルン様はくすっと笑って言葉を飲み込んだ。
彼が席を立ち上がると、隣にいた白い鳥は遠くへ飛び去った。
同時に私は、彼の言葉が少しは理解できるようになった。
私の背が少し伸びたとしても、彼に比べたらやはり大きな差があるのだった。
『……世の中は不公平だ。』
私は心の中でため息をついた。
しばし考え込んでいた私に、彼はこう言った。
「そんな魔法薬が怪しくないわけがない。」
「簡単に申し上げると、王宮にやって来た訪問商人から買いました。」
「なるほど。」
私の話を聞いた彼は、何かを考えているような顔をしていた。
「……ルン様?」
私は襟元をつかんだ。
するとルン様は険しい表情を解き、私と目を合わせてくれた。
彼の美しい黄金色の瞳を見つめていると、胸のどこかがちくちくと痛むような気がした。
そして、もう一つ新しい発見があった。
『……ああ。距離が近くなったんだ。』
彼は私の背が伸びたかどうかは分からないと言ったけれど、私は確かに背が伸びていた。
服も短くなっていたし、何より彼の目が前よりも近い場所から見えたのだから。
「それより、君がこんなふうになったから、皆きっと驚くだろうね。」
「え、それは……」
みんなが固まったり、避けて歩いたりすればいいんじゃないかな?
どうせ効果も長く続かない気がするし。
そう言おうとした瞬間、ルン様は私の襟元を整えてくれた。
「とりあえず、下りようか。」
「は……い」
私は平静を装おうとしたが、少しぎこちなく答えた。
『それでも、もう少しこの姿に反応してほしかったのに。』
しかしそれ以上何か言うこともできず、私は黙って彼の後についていった。
そのときだった。
「・・・よ。」
「……?」
彼が私を振り返った。
彼の顔にはかすかな微笑みが浮かんでいた。
「大人になった姿も、実に似合ってるよ。」
「……え?」
その瞬間、私は自分が強く望みすぎたあまり、一時的に夢でも見ているのではないかと疑った。
けれどもこれは夢ではなく、ルン様の顔には驚きや冗談の気配はなかった。
私はぽかんと口を開けたまま言葉を失った。
反応は遅れてやってきた。顔が火照って熱くなり始めたのだ。
「そ、そ、そんな……」
私はどうしていいかわからなかった。思わず言葉が口からこぼれ出た。
「……本当ですか?」
「もちろん。」
私は赤くなった顔を思わず伏せた。
ルン様からその言葉を聞けただけでも、この薬を買ったことは後悔しなかった。
世界が淡い光の霧に包まれるような気分だった。
まるで夢の中を歩いているようで、自分がどうやって階段を降りてきたのかさえ覚えていなかった。
『……似合ってるって言ってくれた。』
体の奥から幸福感がじわじわと湧き上がってきた。
『他の人たちにも見せてあげたい。』
もし、もしそれが叶うのなら……私とルン様が似合ってるって言ってくれる人が、一人くらいはいるんじゃないか……?
そんな幸せな想像を抱きながら、黄女宮に到着した時だった。
「……アイシャ?」
あまりにも聞き慣れた声が、私の後ろから聞こえてきた。
死んでまた生まれ変わっても絶対に忘れることのない声。
私にとってとても大切な兄さん。
私は涙が込み上げるような気持ちを抑えて後ろを振り返った。
そこには、金髪のイシスお兄さまが立っていた。
「……アイシャ、だよね?」
彼の顔は完全に混乱に包まれていた。
彼は何度も私の姿を見つめた。
信じられないと言わんばかりに、自分の目をこすってまでいた。
けれど、だからといって私の魔法が解けることはなかった。
ついに彼が口を開いた。
「……私があまりにも長い間エルミールに留守にしていたのか?」
「そ、それは。」
「いや、確かにこの前宴会で会ったときも……。その数日の間にこれほどまでに育ったって……?」
彼は答えずにぶつぶつとつぶやいた。
私は戸惑いながら口を開いた。
「……とにかく、落ち着いてください。」
私はぎこちなく事情の経緯を説明した。
王宮に行商人が来ていて、その人から買った「大人になる魔法の薬」を飲んだことでこうなったのだと。
その話を聞いた途端、お兄様の顔色が一気に変わった。
「なんだって!!」
私はびくっと肩をすくめた。
「は、はい……」
「そんな危険なものを飲むなんて。毒でも入ってたらどうするつもりだったの!!」
「その、毒物の検査はちゃんとしましたよ。しかも魔法師に確認して、魔法薬の効能も確かに確認して……」
「それでも出どころもわからない行商人からそんな魔法薬を買っただなんて。」
兄さんは深くため息をついた。
やましいことがある私は、手をいじることしかできなかった。
「もう少し気をつけたほうがいい、アイシャ。」
「……はい。」
私はしょんぼりして答えた。
そしてその時、兄さんはルン様を見つけたようだった。
「ルミナス様にお目にかかります。」
兄さんが丁寧に挨拶した。
ルン様は私の後ろに立っていて、隠れるような背丈でもないのに、今の今まで気づかなかったなんて。
どれほど兄さんが私のせいで困惑したのだろうとわかる部分だった。
挨拶を終えたお兄様が私に聞いた。
「それで、どこに行く途中だったの?」
「ちょうど皇女宮に戻るところでした。それで、お兄様はどうしてここに?」
私は疑問に思った。
今誰よりも忙しいはずのお兄様が、なぜ私の前にいたのだろうか?
お兄様はちらっと周囲を見回してから言った。
「ここでする話ではないな。中に入ってから話そう。」
「何か悪いことでもあったのですか?」
「まさか。とても良い知らせだよ。」
お兄様の言葉に私は安心して彼の後ろについて行った。
ところが、瞬間的に私は足を踏み外して少しふらついてしまった。
まだ伸びた身長と手足にうまく慣れていないようだ。
『あっ……』
倒れそうになった瞬間、ルン様が私を支えてくれた。
「……気をつけろ。」
ルン様に半ば引き寄せられるように抱きとめられた私は、顔が熱くなるのを感じた。
「……こ、これ、身体に適応するには少し時間がかかりそうですね。」
もう少しで宮の前で派手に転ぶところだった。
突然背が伸びるとこんな副作用もあるんだな。
ルン様が私を支えてくれたのはありがたかったが、どこか気恥ずかしくもあった。
しかしルン様は私を放そうとはしなかった。
「……ルン様……?」
私が慎重に彼を呼んだ時だった。
彼が手を伸ばして、私のかすかに汚れた足首をそっと癒してくれた。
「…あ、ちょっとひねっただけです。」
きまり悪くて私は言葉をつけ加えたが、ルン様は黙って私の足首を治療してくれただけだった。
「……お気遣いありがとうございます。」
私はにっこり笑った。
その後、彼が治療を終えると同時に、彼の手から光の力が消えていった。
でも、治療を終えたルン様の顔がどこかおかしかった。
「……ルン様?どうかされましたか?」
私は目をぱちぱちと瞬いた。ルン様の顔に微妙な表情が浮かんでいた。
彼は私をじっと見つめた。
「……ルン様?」
「アイシャ。」
彼の表情をすべて読み取ることはできなかったが、なぜか彼はとても困惑しているようだった。
彼の金色の瞳と、私の青い瞳が互いを見つめ合っていた。
彼の考えを読もうとしたが、無駄だった。
ルン様は何か言いたそうに口を開いた。
しかしまた、彼は何も言わずに口をつぐんだ。
「いや、何でもない。」
「……?」
そんな彼の反応に、私は本当に不審に思った。
彼が言いかけたことは、きっと大したことではなかったのかもしれない。
でも、それ以上に驚いたのは、ルン様が次に口にした言葉だった。
彼が突然、真剣な顔で言ったのだ。
「私はちょっと精霊界に行ってくる。」
「え? 精霊界ですか?」
彼は特に用がない限り、いつも人間界にとどまっていた。
そんな彼が突然精霊界に行くと言うなんて、私は戸惑ってしまった。
気づけば私は、ルン様の衣の袖をつかんでいた。
「ルン様、何かあったのですか?」
彼はゆっくりと頭を横に振った。
だが、その反応からは何とも言えない不安がにじんでいた。
私は彼にもう一度尋ねた。
「……では、行ったらいつ戻ってこられるんですか?」
「わからない。」
その返事に、私はそっと目を伏せた。
「……では、待っていますね。」
「……ああ。」
ルン様は何とも言えない表情で静かに目をそらした。
その様子を見ていたイシスお兄様も、不審に思っているようだったが、私たち二人とも答えを見つけることはできなかった。
結局、ルン様を送り出した私たちは応接室に座って話を交わした。
侍女が私たちにお茶を持ってきてくれた。
私はお茶を飲みながら、ルン様のことをじっと考えていた。
今でもルン様の反応が気になっていた。
『……何かあったの?』
彼がこんな様子を見せるのは初めてだったので、自然と心配になった。
そのとき、お兄様が慎重に私に尋ねた。
「……アイシャ。」
「はい、お兄様。」
そこでようやく私は、自分がお兄様の目の前で考えごとにふけっていたことに気づいた。
私は気まずく笑って雑念を振り払った。
『……あとで精霊界から戻ってきたら聞いてみよう。』
そう考えながら、兄さんがゆっくり口を開いた。
「私が何のために来たのか言わねばならないな。リオテン公国のアルミナお嬢様を覚えているか?」
私はお兄様の言葉に、思わずミナの顔を思い浮かべた。
緑色の髪に紫の瞳を持ち、自信たっぷりに笑う姿がとてもよく似合っていた、あの彼女の顔を。
「もちろんです!」
そういえば、ミナの消息を聞いてからもう随分時間が経っていた。
彼女は元気にしているのだろうか?
私はお兄様に尋ねた。
「ミナお嬢様のことを聞いてこられたのですか?」
彼が良い知らせだと言っていたので、悪いことではないのだろう。
私は興味津々にお祖父様を見つめた。
お兄様は懐から一通の手紙を取り出して見せた。
その封筒には「アルミナ」の名前が書かれていた。
そして、誰なのか分からない別の名前も一緒に書かれていた。
名前からして、恐らく男性のようだったが……
私が不思議そうにそれをじっと見つめていると、お兄様が言った。
「お嬢様が今回、国婚をされるそうだ。これはその結婚式の招待状だ。」
「ええっ⁈」
私は思わず驚いて叫んだ。
急いで手紙をもう一度読み返した。
そこにはアルミナの自筆と思われる内容が綴られていた。
「……まさか、結婚だなんて!」
私がただただ感嘆していると、兄さんがにっこり笑って見せた。
「君がきっと喜ぶだろうと思ってね。相手のルバディン公爵もとても良い人らしいよ。」
「本当に良かったです。」
私の友人の中で結婚した人はミナが初めてだった。
まさか、結婚?本当に?と驚いた表情のままの私を見ながら、兄さんが続けて言った。
「リオテンが長年友好国だっただけに、エルミールも公国として結婚を祝う使節団を送ろうとしているそうだ。」
私は目を輝かせた。
「その使節団の行程はもう決まったんですか?」
「いや、ちょうど今その知らせを聞いて君のところに来たところだ。」
「じゃあ、それなら!」
友人の結婚式だけに、ぜひ直接行って祝いたかった。
私は両手を握ってお祖父様を見つめた。
「私がその使節団の代表として参加しても構いませんか?」
お兄様も忙しいのだから、私が行って祝う方がずっと良いはずだ。
お兄様はやさしく顎をなでながら言った。
「そう言うと思っていたよ。」
「……その言葉は……」
「行ってらっしゃい。」
「わあっ!」
私はあまりにも嬉しくて、兄さんに抱きついた。
「最近は継承式のことで忙しかったでしょう。少し息抜きしてくるのもいいと思うよ。」
兄さんは喜んでいる私を穏やかに見つめていた。
私は心の中でミナに贈るプレゼントは何がいいか、そんなことを考え始めた。
「それじゃあ代表として君が行くと、お父様に伝えておくよ。ああ、でも……」
兄さんがやや困ったような顔で私を見つめた。
「それで、その魔法はいつ解けるんだい?」
「……あ。」
私は唇をぎゅっと噛みしめた。
突然年を取ったように見える自分の姿を見て、人々が戸惑うのは当然だった。
両親もきっとびっくりするに違いない。私は気まずく笑ってみせた。
「ええ、あまり時間が経っていないので、すぐに解けると思います。」
「そう?よかった。」
お兄様が笑った。
それに合わせて私もぎこちなく笑いながら、心の中では考えていた。
実のところ、私自身もいつ解けるのかはっきりとは分からなかったけれど……。







