幼馴染が私を殺そうとしてきます

幼馴染が私を殺そうとしてきます【64話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

64話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ユリアナのティーパーティー

ルートが去った後、レリアは急いでロミオとカーリクスを探しに向かった。

二日後、ユリアナのティーパーティーに一緒に行ってもらえないか聞こうとしていたのだ。

だがロミオは「ティーパーティーに行くって?」とくすくす笑いながらお腹を抱えて笑った。

「行って『人気者の男』の一日を楽しんでくるのか?」

そんなことを言ってからかってきた。

ロミオにとってはその話がとても可笑しかったようだ。

一緒に行こうという提案はもちろん断られた。

カーリクスは何も言わなかった。

「兄さん、二日後のティーパーティーに僕と一緒に行ってくれませんか……」

「ティ、何?」

「ティーパーティーです。」

「それって何?」

「ユリアナ皇女が招待客を招いてお茶をふるまうってことです。社交界の若い貴族たちを……。」

「出て行け。」

カーリクスは説明を最後まで聞かず、手を振り払った。

ユリアナ皇女という単語が出た瞬間、彼の表情は険しくなった。

レリアが出ていかずに立ち尽くしていると、カーリクスは何か投げられるものがないか周りを見回した。

レリアは何かが飛んでくるのではと怯え、逃げるようにカーリクスの部屋から出ていった。

 



 

翌日の午後。

レリアはロミオの居所で二人と話をしながら冷や汗をかいていた。

カーリクスとロミオが「レオ」について尋ねてきたからだ。

レリアは事実と嘘を適度に混ぜて答えた。

そんなとき、ちょうど誰かが訪ねてきた。

顔を見ると知っている人だった。

昨日行った服屋の店員だった。

店員はレリアとロミオを認識して、丁寧に挨拶した。

昨日購入した服の仕立てが終わったらしい。

「ご購入された衣装はどちらに置かせていただきましょうか?」

ロミオがレリアに視線を送り、レリアはすぐに自分の執務室へ案内した。

従業員たちが運んできた荷物を次々と置いていった。

『でも昨日買ったものより荷物が多い気がするのはなぜ?』

レリアは服の前に山積みになった荷物を見て、ぞっとした。

従業員たちが退室すると、レリアは急いでロミオの執務室へ戻った。

入ってみると、執務室の職員が伝票のような紙を差し出し、ロミオに署名を求めていた。

ロミオが署名すると、職員は深く腰を下げた。

「いつでもまたお越しください。あ、もしよろしければ執務室への伝達書をお送りいただいても大丈夫です。それでは当店最高の仕立て職人を直接お送りいたします。」

スタッフが去り、レリアはロミオに話しかけた。

「ロミオ様、昨日購入した分より服がずっと多いようですが、何か手違いではないですか?」

レリアが慌てて出て行ったスタッフを追おうとすると、ロミオは手を振って制した。

「いや、合ってるんだ。俺がそれ以外にも似たスタイルの服を追加で注文しておいたから。」

「…な、なんでですか?」

「普通、そのくらいの服は揃えておかないといけないだろ?」

「え?」

ロミオはその問いに少し戸惑い、幼い表情を浮かべた。

確かに、まだ皇室の支援を受けている人物だというのに、少し場違いな様子だった。

レリアはつい小市民の気分になり、少し気後れしながらも感謝の言葉を述べた。

彼女もまた大金を手に入れたことがあったのに、それは一度や二度のことではない。

ただ、全てが「年金復権」に吸い込まれていったため、驚くことはなかった。

レリアは何事もないかのようにソファに座り、ハインが淹れたお茶を飲んだ。

カーリクスは相変わらず、昨日のようにソファに横たわり、ロミオは本を読み始めた。

レリアはそんな二人の姿をじっと見つめていた。

『まるで夢みたいだな。』

目の前の穏やかな風景に心が満たされた。

ずっと恋しかった友人たちと毎日会える今がとても幸せだった。

もちろんその友人たちが時々イライラさせることもあったが。

『グリフィスやオスカーも元気にしてるかな?』

そんなことを考えながらお茶を置こうとした瞬間、ガラスが割れたかのように現実がパリンと砕けるような感覚に陥った。

『それより、明日のティーパーティーはどうしよう。』

レリアは1、2年前にアティアス叔母のティーパーティーに行った経験を思い出そうとした。

当時、パーティーに参加していた男性貴族たちがどう振る舞っていたかを。

レリアは「まぁ、どうにかなるでしょう。とりあえずルートのそばにいれば。」と思った。

それが幸運だった。

ロミオのおかげで、明日のティーパーティーに着ていける服は確保できた。

レリアはふと、再び友人たちを見ながら聞いた。

「えっと、明日私と一緒にティーパーティーに行ってくださる方はいませんか?」

カーリクスはじっと彼女を見つめ、腕を組み、しばらく目を閉じたまま寝ているふりをした。

「………」

ロミオは少し不機嫌そうな表情を浮かべた。

『嫌だ』と口の形で呟いた。

「………」

 



 

夜遅くまで眠れなかったせいか、頭がすっきりしなかった。

遅くに起きたレリアは壁にかかった時計を確認し、そっと衣装棚の前に立った。

昨日届いた衣装はレリアの部屋の執事たちがすぐに整理してくれていた。

『何を着ていけば目立たないだろう。』

悩んだ末、レリアは整然と並べられた服の中から、最も適しているように見える衣装を選んだ。

派手すぎず、かといって地味すぎないものだ。

「無理にでも好かないといけないのかな?」

ロミオと黄城の外に出たときに見た絵のことを思い出すと、なんだかそわそわした。

確かにガラス越しに映る自分の姿と似た雰囲気のある絵だった。

あんなタイプの男が人気だなんて、もしかしたらラッキーなのかも?

少なくとも怪しまれることはないだろう。

ただ、それだけ人の視線を集めるので危険なことも事実だった。

「何かあればあの薬を使えばいいか。」

レリアは非常用に「自分を男だと誤認させる薬」をポーチに入れ、クラバットを締めた。

以前ロミオが教えてくれたおかげで今回は失敗しなかった。

服をすべて着て、髪まで整え終わったころ、約束の時間より少し早くルートが訪ねてきた。

「……」

ルートはドアが開くとすぐ挨拶しようとしたが、レリアを見て一瞬言葉を失い、上から下までじっと見つめた。

「ルート卿?」

「…あ、申し訳ありません。今日はなんだか違って見えますね。良い午後です、レイモンド卿。」

やっと正気を取り戻したルートが謝りながら挨拶した。

「大丈夫です。」

ルートは少し緊張した表情でレリアを見つめた。

彼女を見た瞬間、彼が驚いた理由があった。

以前に着ていた服よりも、より高級そうな服を着ていたせいだろうか、人物がはっきりと際立って見えた。

『男がどうしてあんな雰囲気を持てるんだ?』

月明かりに照らされた湖を思わせるような清らかな外見に、ルートは少し嫉妬心を覚えた。

『女性たちはああいうビリビリしたタイプが好きなのか?……ユリアナもそうなんじゃないか?』

ルートはレリアを少し警戒しつつ、自分の服の袖口を整えた。

二人は少し早めに出発し、ティーパーティーが開かれる「ジャスミンハウス」の周辺を散歩することにした。

「ジャスミンハウス」は本城の南西側に位置する別宮で、ペルセウス皇帝がユリアナ皇女のために新しく建てた建物の一つだという。

「三方の壁すべてに大きなガラス窓が設置されていて、採光がとても良い温室だそうですよ。主にティーパーティーを開く場所だとか。」

レリアはルートにその建物の説明をしながら、思わず口元を引き上げた。

『皇城敷地の南西側に建てられたという新しい建物の一つか。』

「とてもよくご存知ですね。」

レリアの言葉にルートは、たいしたことないとでも言うように笑った。

「ユリアナ皇女に近づくために、こういうことの情報を集めて勉強しました。」

「ええ…。」

レリアは全く興味がなかったが、ルートはまた自分が勉強したことを話し始めた。

ルートはかなり話が多かった。

結局、そうしておしゃべりを続けるうちに、約束の時間に少し遅れてしまい、ちょっとした事故が起きてしまった。

ルートは、世の中が滅びても一度は経験してみたいかのような、そんな呆然とした表情をしていた。

「せめて時間ぐらい教えてくれればよかったのに。」

ルートはぼそっとレリアに言ったが、レリアは口を固く閉ざした。

『だから何だっていうのよ。』

ルートの不満を受け止める余裕はなかった。

レリアもまた緊張していたのだ。

レリアは手をぎゅっと握ったり開いたりしながら、緊張をほぐそうとした。

そうして使用人たちの案内を受け、ティーパーティーが開かれる別宮の温室に入った。

温室の中には思った以上に多くの客人が集まっており、予想していたよりも規模の大きなティーパーティーだった。

人々は指定席に座って談笑していたが、自然と遅れて到着した客人たちに視線が集まった。

扉を隠していた使用人がよけると、レリアの姿が見えた。

横からは小さな驚きの声が聞こえてきた。

「まあ!」

声を上げたのは、ユリアナ皇女の侍女たちと一緒にいた少女だった。

自分でも気づかないうちに声が出てしまったのか、慌てて口を手で押さえた。

隣にいた少女たちは「見て、あれ!めっちゃ似てない?」と小声で話し始めた。

その少女たちだけでなく、出席していた多くの人々もかなり驚いた表情を浮かべていた。

しかし、慌てた表情を隠しながらも何事もなかったかのように話し始めた。

『こうなると思ったわ。』

レリアは人々の視線に、少しばかり気まずそうに笑った。

人々がひそひそとささやいている席の方へ向かった。

しかし人が多い側では落ち着かないと思い、人が少ない側に背を向けて座った。

「幸い、ユリアナ皇女はまだ到着していませんね。」

向かい側に座ったルートが安堵のため息をつきながら言った。

「幸いですね。」

レリアは棘のある席に座っているかのように落ち着かなかったが、できるだけ何もないふりを装った。

そのとき、入り口側に立つ召使いがユリアナ皇女の到着を知らせた。

扉が開き、華やかに着飾ったユリアナが登場した。

そして後ろから二人の男性が一緒に入ってきたのを見て、レリアは彼らに驚いた。

セドリックとデミアン皇子だ。

彼ら二人の存在をあえて忘れていたので、彼らが出席するとは夢にも思わなかった。

関心を持たないことだけに集中していたので、他のことを考える余裕もなかったのだ。

ユリアナ皇女は親しい貴族たちに挨拶を交わしていたが、突然立ち上がり周囲を見回した。

しばらくして、ティーパーティー会場の一角にいた侍従が近づいてきて言った。

「ルート卿、レイモンド卿。ユリアナ皇女様がお座りになる席へお移りください。皇女様がご案内するようにとおっしゃいました。」

ルートはその言葉に表情が明るくなり、すぐに立ち上がった。

レリアも立ち上がり、侍従についていった。

ユリアナ皇女とセドリック、デミアンがいる大きなテーブルに二つの席が空いていた。

『あそこに行けって?』

 



 

 

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...
【ニセモノ皇女の居場所はない】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ニセモノ皇女の居場所はない」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介と...
【ジャンル、変えさせて頂きます!】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...
【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...
【ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜】まとめ こんにちは、ピッコです。 「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。 ネタバ...
【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...
【シンデレラを大切に育てました】まとめ こんにちは、ピッコです。 「シンデレラを大切に育てました」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介...
【メイドになったお姫様】まとめ こんにちは、ピッコです。 「メイドになったお姫様」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となって...
【愛され末っ子は初めてで】まとめ こんにちは、ピッコです。 「愛され末っ子は初めてで」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっ...
【政略結婚なのにどうして執着するのですか?】まとめ こんにちは、ピッコです。 「政略結婚なのにどうして執着するのですか?」を紹介させていただきます。 ネタバ...