幼馴染が私を殺そうとしてきます

幼馴染が私を殺そうとしてきます【75話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【幼馴染が私を殺そうとしてきます】まとめ こんにちは、ピッコです。 「幼馴染が私を殺そうとしてきます」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹...

 




 

75話 ネタバレ

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • クエスト達成

しばらくして。

ロミオは「グリフィスに手紙を送ってくる」と言い、自分の部屋に戻った。

いまだに幼い頃の万年筆を使って、お互いに連絡を取り合っているようだ。

一方、カーリクスは相変わらずレリアの部屋の応接室にいたが、少し起き上がって「疲れた」と言ってソファに横になり、眠ってしまった。

『今だ。』

レリアはこの隙を利用して、アイテムインベントリに入った。

さっき報酬としてもらったアイテムを使用するためだ。

レリアの主な目的は「クエストジャンピングコイン」というアイテムだった。

うまくいけば、カーリクスのクエストを最終段階まで進めることができた。

アイテムの使用を命令すると、小さなウィンドウが現れた。

【クエストストーリーの進行度を最大10〜50%スキップできる魔法のコイン(〜 ̄▽ ̄)〜🎵。*゚+。。*゚+。♪】

その下には10から50までの数字が素早く流れており、中央には「ストップ」というボタンがあった。

レリアは唾をゴクリと飲み込む。

『お願い、50%、お願い、お願い!』

ぐうぐう眠っているカーリクスの前で両手を合わせて祈った。

【おめでとうございます!50%適用!!。.゚✧(゚∀゚)✧*.。特別好感度対象者<カーリクス>様のクエスト進行度が50%に達しました!】

※自動で進行されたクエストの報酬は「レシピパズルの欠片」のみ支給されます。

本来クリアすべきクエストの報酬はレシピのかけらだけだった…。

このどさくさで少しズルした感じもしたが、どうせレシピのかけらさえ手に入ればよかったので気にしなかった。

すぐに次のクエストが現れた。

赤い文字で表示されたところを見ると、最後の最終クエストのようだった。

【特別好感度対象者〈カーリクス〉様の好感度を95以上にしてみてください!! (ง •̀_•́)ง】

※ クエストストーリー進行度:90%

[受ける][断る]

もともと『錬金福券』ゲームの中でお客様たちの好感度もそうだったが、好感度を90から100まで上げる過程が最も凶悪な難易度だった。

レリアは思わず感嘆した。

『それで報酬は何?』

もう一度驚いて確認してみると、報酬アイテムはたった一つだった。

<報酬アイテム>
・特別レシピの鍵

かけらはすでにすべて揃っているのだから、最後の熱意が必要なのか?

レリアはゆっくりと目を開け、カーリクスを見つめた。

『それにしても……95まで上げなきゃいけないのか。今の好感度はどれくらいなんだ?』

そう思った瞬間、吹き出しが現れた。

【特別好感度対象者〈カーリクス〉様の好感度を確認しますか?(。•̀ᴗ-)✧】

『よし、一度確認してみよう。』

[好感度確認チケット1枚が使用されます!]

カーリクスの頭の上に浮かんでいた疑問マークがハートに変わった。

[87]

『思ったより高いね?』

さっきまるで弟のようにぶつぶつ文句を言っていたのを見て、高い数値が出るとは思っていたけど……これは予想よりも高い数値だった。

『よし、うまくいった。』

レリアは心の中で笑いながら、アイテムインベントリに入った。

<特別レシピパズルのかけら 25個>

達成したクエストの報酬をすべて受け取ると、パズルのかけらが25個集まっていた。

あれ?でもアイテムの説明に元々なかった『ピースを集める』というボタンがあった。

ボタンを押して進めてみると、パズルのピースが集まり、宝箱が完成した。

25個集めると箱が作れるようだ。

『それで最後のクエスト報酬はレシピってことか?』

一体どんなレシピなのか。気になっていると、ドームモードに吹き出しが表示された。

【特別レシピの内容が気になりますか?今すぐ確認してみますか?e(◕‿◕✿) 先に見るには200クリスタルが必要です!】

レリアは目をぱちくりさせた。

『思ったより安い?』

200クリスタルなら20万シリングだった。

この程度なら確認してみる価値はある?

詐欺かと疑うほどには、普段よりも安かった。

もちろんどうせレシピを手に入れるには最後のクエストまでクリアしなければならないが、事前に知っておきたかった。

レリアはすぐにレシピを確認してみた。

一体どんなレシピなのか、なぜこれほどまでに苦労させたのか。

もちろんレシピが何であれ、クリアすることが目的だった。

全てのレシピをクリアしないと「賢者の石」を作成できないのだから。

退屈だから待っていると、メッセージウィンドウが現れた。

内容を確認したレリアの表情が歪んだ。

「おっ…!」

【特別レシピ:不滅の視力回復薬】

※神の「ホジュム」が作った妙薬! 高度な視力を与える妙薬です。目の前がぼんやりしていますか?すぐに目を開かせて差し上げます!伝説の特効薬、今すぐお試しください!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

「わあ!」

内容をもう一度確認したレリアがそのまま思わず声をあげてしまった。

あまりにも驚いて、つい……

「ホジュム」は『錬金復権』というゲームの中のNPCで、たまに主人公の店に立ち寄る“トラ”のキャラクターの客だった。

世界を旅する薬剤師であり、彼は様々な不思議な薬や材料を主人公に売っていた。

『すごい。』

レリアは口を手で覆い、その場に立ち尽くした。

心臓がドキドキした。

特別レシピは、特別クエスト対象者のためのレシピのようだった。

『だからカーリクスの……』

レリアは興奮で高鳴る胸を落ち着かせた。

「おい、何だよ…?」

バタバタと行ったり来たりする音に、カーリクスが目を覚ました。

彼はぼんやりとした目でレリアを見た。

両目の焦点がうまく合っていなかった。

カーリクスは自分のこめかみを軽く叩きながら目をしばたかせた。

その姿を見て、レリアは今にも涙があふれそうだった。

予想通り、カーリクスは定期的に発作が起こるたびに視力がさらに悪化しているようだった。

特に眠りから覚めたときはひどいようだ。

「…兄さん!」

レリアはよろよろと体を起こしたカーリクスをぎゅっと抱きしめた。

とても嬉しくて、そして切なくて。

「えっ、なに!?」

一方で、カーリクスは突然手を引っ張られたことに驚いてレリアを押しのけた。

それでもレリアはただ嬉しそうにぴょんぴょん跳ね回っていた。

「……頭おかしいのか?」

カーリクスはそんなレリアを見て、睨みつけた。

なんだよ、あいつどうしたんだ?

そのときだった。

カーリクスは驚いて自分の胸に手を当てた。

『なんだ?』

心臓が急にとても速く打ち始めた。

目のせいか?

レリアの予想通り、彼は眠りから覚めると視界が特にぼやけていた。

けれど今は、そんなことを気にしていられなかった。

さっきあの子が抱きついた時、急に気持ちが…言葉にできないほど奇妙で妙だった。

男だとわかっているのに、それも自分と似たような体格のヤツに妙な感情を抱くなんて。

どう見ても本当に女みたいなその外見のせいだろうと思った。

『うわ、鳥肌たった。』

一瞬の妙な感情で心臓がざわついたことを思い出しながら、カーリクスは身震いした。

 



 

これまでレリアは、不幸は一度に押し寄せるけれど、幸せは少しずつやってくるものだと考えていた。

いつもそうだったから。

でも、それだけじゃなかった。

良いことが一つ起きたと思ったら、立て続けに良いことがやってきたのだ。

「レイモンド卿!ユリアナ皇女が僕の告白を受け入れてくれました!」

遅い夜にやってきたルートのその言葉を聞いて、レリアは歓喜に包まれた。

あまりの嬉しさに叫びたいほどだ。

その憎たらしいルートを思わず抱きしめてしまうほど、喜びが溢れていた。

「よかった!本当によかったです、ルート卿!」

「卿がこんなに自分のことのように喜んでくれると、私もうれしいです!これも全部レイモンド卿のおかげです。」

―そうだ、私のおかげだ。

気分がすっきりしたついでに一発ぶん殴りたかったが、レリアはぐっとこらえた。

代わりに、レリアは明るく笑って彼を祝ってやった。

正直、わざわざやってきてビンタして去ったユリアナがどんな気持ちでルートの告白を受け入れたのかは分からないが……それはどうでもよかった。

「ありがとうございます、レイモンド卿。」

「はい。」

レリアは微笑みながら彼をじっと見つめた。

「……」

「……」

レリアがじっと見つめると、ルートは「なんでそんな顔してるんだ?」とでも言いたげな表情を浮かべた後、「あっ!」と言って口を開いた。

「おおっ、レイモンド卿。助けていただいたお礼として、私から一つ贈り物を差し上げたいのです。」

「……!」

ついに——。

レリアは息をぐっと飲み込み、固唾を呑んでルートの次の言葉を待った。

「これは… 私にとってとても大切なものなんですが——」

ルートはそう言いながら、懐から何かを取り出した。

レリアの目が輝いた。

片側だけのペンダント。

彼はためらいながら小さな懐中時計を指でいじると、レリアに差し出した。

「幼い頃、私の願いを叶えてくれた神殿の聖物です。いつも身につけていた大切なものですが、卿に差し上げたいのです。」

「………」

レリアはゆっくりと手を差し出した。

すぐに受け取ろうとしたが、ルートの手に力が入っていた。

まさに渡そうとする瞬間、惜しげな様子が見えた。

聖物を持っている二人の手の先がかすかに震えていた。

「…本来はユリアナ皇女に渡すつもりだったのですが、卿に差し上げるのがふさわしいと思います。私に大きな助けをくださったので、卿に差し上げなければならないと考えました。」

「ありがとう。」

その言葉とともに、ルートはしっかりと握っていた手から力を抜いた。

レリアはようやく、ルートから懐中時計を受け取ることができた。

同時に、目の前にウィンドウが現れた。

【サブクエスト完了!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 青年の〈宝物〉を獲得しました!】

【system:スペシャル商店システム開放】

「ついに!!!」

レリアは指先が痺れるほどの感覚を覚え、勢いよく聖物を胸ポケットにしまった。

ルートが返してくれと言うかもしれないからだ。

しかし違った。

ルートはなにやらもじもじしながら口を開いた。

「…それから、レイモンド卿。もし可能でしたら、もう一つお願いを聞いていただけますか?」

「…何ですか?」

聖物を返してほしいというのではないなら…レリアは受け入れるつもりでルートを見つめた。

「それが…ユリアナ皇女とは当面秘密で会うことにしたんです。皇帝陛下や皇子様たちに知られたら大変なことになるかもしれません。」

「ええ、そうですね。」

知っていたわけではなかった。

「だからお願いなんですが。私が皇帝陛下と皇子様たちに好印象を持ってもらえるよう、助けていただけませんか?それから正式なプロポーズも助けていただければ…!」

これも予想外だった。

「すみません、ルート卿。」

「なぜですか?」

レリアは少し申し訳なさそうな表情を浮かべながら言った。

「突然ですが、そろそろ本国に戻ることになりそうです。」

「えっ…それって、いつの話なんですか?」

「正確ではありませんが、できるだけ早く戻ることになると思います。緊急の連絡が来ました。一応出発するまではお手伝いできますが… 以前のように積極的に協力するのは難しいでしょう。」

「…そうですか、それなら仕方ありませんね。」

ルートは少し寂しそうな目で見つめた。

レリアは内心でため息をついた。

やはりテセの使者は誰よりも動きが早かった。

口では出発まで手伝うと言っていたが、これからはあれこれ理由をつけてルートを無視するつもりだった。

欲しいものだけ手に入れて、知らんぷりする外交官のように。

良い人になったように見えたが、レリアは先日ルートがカーリクスを侮辱したことを忘れていなかった。

心の中では、あの時の頼みを聞いてやったと思うと、一発くらわせたい気分だ。

でもまた贈り物をせがまれるかもしれないし、今は我慢するのが得策だと思った。

「……」

ルートは少し寂しそうな表情でレリアを見つめ、口をモゴモゴさせていた。

レリアは不安になり、急に体調が悪いと口実を作って部屋に戻った。

 



 

 

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