こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は108話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
108話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 時間の無駄
ジェレミーの質問に、カシスは顔色を一度も変えずに答える。
「他のアグリチェの人?誰のことか分からないな」
「言葉通り、誰かを見たこともないのか?」
「誰か探している人でもいるようだね」
(質問に答えるだけでいいのに、何をそんなに根掘り葉掘り問い詰めてくる?)
ジェレミーは苦労しながら苛立ちを抑える。
そんな彼を見て、カシスは何でもない口調で話した。
「アグリチェ内部のことを他家である私に聞くとは。首長として資格不足なのでは?」
「この・・・」
ジェレミーの目から火花が飛び散る。
しかし、彼は飛び出しそうになる悪口を噛み締めて忍耐心を最大値に引き上げた。
カシスは怒りを抑えながら我慢するジェレミーを探索するような目つきで見つめる。
しかし、ジェレミーは深く深呼吸をしながら熱を下げるため、それに気づくことはなかった。
「そうだね、お前なんかが分かるはずがない。無駄に時間を浪費してしまったようだ」
そう告げた後、ジェレミーが先に背中を向ける。
もちろん、最後にカシスに投げた彼の目つきは険しかった。
しかし、ジェレミーはカシスにそれ以上文句を言うことなく、口をつぐんで先に会議場に入った。
カシスはその姿をしばらくじっと見つめ、やがてジェレミーの後を継いで足を運ぶ。
「時間の無駄だったな」
会議を終えて退出する途中、リセルが低い声で呟く。
隣にいたカシスもそれに同意した。
今回の会議は、5家門間の結束を再び深めるための方案を議論しようと用意された席。
しかし、長い時間を費やした末に導き出された結果は大したものではなかった。
ジェレミー・アグリチェも精一杯震えながら会議場を退出する。
「もう帰ろう」
リセルが舌打ちしながらカシスにそう話した。
ちょうどその時、廊下の向こう側から歩いてくる人物がカシスの目に入った。
ベルティウムの使者。
ノエル・ベルティウムは家門の集まりにあまり参加しない代わりに、重要な会議の度にこのように部下を送っている。
黙礼した後、カシスたちを通り過ぎる男に一瞬、カシスの視線が届いた。
しばらくして彼は立ち止まる。
「父さん、私は立ち寄る場所があるので、ここからは別々に行動します」
「遅すぎないように」
「はい」
リセルはカシスに他の説明を要さず、そう言った後、彼は席を離れた。
カシスも止まっていた足を引き返し、イシドールが彼の後に続く。
・
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・
しばらくしてベルティウムの使者が再びカシスの目の前に姿を表した。
男は回廊を歩きながら印章を押して封印した封筒を胸に隠している。
カシスは男が回廊を出て芝生を踏んだ瞬間、柱の後ろから現れ、男の鳩尾を殴った。
オルカの時と同じく不意に攻撃された男は「がっ!」と断末魔の声を上げた後、ばったり倒れる。
カシスは前屈みになる男の体を掴む。
「最近は道の真ん中で倒れている人をよく見かけるね」
オルカもそうだが、今目の前にいるベルティウムの使者もカシスが気絶させたのだが。
「心身微弱の人がこんなにも多いとは、心配になるよ」
「心身微弱・・・、ですか」
カシスの厚かましい言葉にイシドールが渋々と反問する。
それでもカシスは微動だにしなかった。
「ベルティウムの使者が遠い道のりを走ってきたせいで疲れているようだ。こんなに気力を尽くして意識を失うくらいなのだから、少し休ませてあげた方がいいだろう」
イシドールもカシスの意中に気づいて相槌を打つ。
「はい、私の考えも同様です。ですが、今日ユグドラシルであった重大な議論については、ベルティウムに一刻も早く伝えた方がいいんじゃないでしょうか?」
「仕方がないね」
カシスはイシドールの言葉に小さく頷き、意識を失った男から書簡を取り出した。
その後、カシスは男に用がないというようにイシドールに押し付ける。
「私たちが代わりにベルティウムに赴こうか」
そう言った後、カシスが先頭に立つ。
男をユグドラシルの侍従たちに預けた後、彼らはユグドラシルを離れた。
もちろん、目的地はベルティウム。
翌日、ロクサナとの出会いのために万全の準備を終えたノエルは、結局彼女に会うことが出来なかった。
「起きてください、ノエル様。もう日が中天に昇りましたよ」
「ううん・・・」
「ノエル様があれほど出会いを待ち侘びていたロクサナ様が応接室でお待ちしていますが?」
「むにゃむにゃ・・・」
ノエルはダンテのあらゆる努力にもかかわらず、まだ夢から抜け出せずにいた。
ついにロクサナがベルティウムを訪問すると興奮し、数日間ほとんど徹夜した余波だ。
ニックスの説得で、昨日は早く寝ると思っていたら・・・。
普段から睡眠不足に脆弱だったノエルは、舌なめずりをしながら眠っている。
「ノエル様。ノエル様?」
ダンテがどれだけ起こそうと努めても、ノエルの目は開く気配さえ見えない。
ついに、ダンテの額に青筋が立った。
「いい加減に起きろ!」
「う〜ん・・・」
カシスがロクサナと一緒にいることはバレていない様子。
無理やりベルティウムに行くことを決定したカシス。
イシドールの対応もお見事ですね(笑)
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