こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は121話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
121話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 優雅な蔑視
「ノエルがお前の肉体が傷つくのは嫌だと言ったから、過激な方法は使わないつもりだったのに」
ニックスの目が残酷に輝く。
「考えてみると、お前の死体を抱かせるだけでも、ノエルは残念ながら満足してくれそうだ」
ニックスはロクサナが毒蝶を呼び出す前に魔眼を発動させていた。
彼女の息の根を止めるカバーを広げるために。
ファアッ!
紫色の瞳の中に呪術陣が浮かび上がる。
しかし、次の瞬間、血を吐いて腰を折ったのはロクサナではなくニックスだった。
「うっ、ごほ・・・!」
赤い血が白いテーブルクロスと服を汚す。
予期せぬ状況にニックスは口を塞いで目を見開いた。
ロクサナが前に置かれたテーブルを蹴ったのは、まさにその時だ。
ガシャン!
ニックスは燃えているような腹を抱えて慌てて席を外す。
「どこに・・・」
小さな音が耳元に響いた。
「信号が入った割には部屋の中には何の装置もなくて変だと思ったけど、あなたが変数だったのね。その目自体が呪術陣だったなんて」
ニックスは壁を背にして逆立った体を緊張させる。
食道を超えてきた血が口から出てきた。
内蔵がしっかり痛んでいるようで、腰を伸ばしてまっすぐ立っていることさえ大変だ。
これは呪術が失敗した時の反作用。
でも、どうして?
「ああ、驚いた表情をしているわね」
ロクサナはじっと立ったままニックスを眺めていた。
先ほど彼がナイフを飛ばした時、髪の毛が一部切られ耳が切られたが、それ以外には何の傷も受けていない様子。
「私が持っているものが、大したことないイヤリングと蝶の群れしかいないなんて、誰が言ったの?」
ロクサナは、先ほどニックスが言った言葉を嘲笑う。
「それでも本当に自信があるのなら、もう一度攻撃してみなさい。でも断言するが、今回も血を見るのはあなたよ」
これはどういうことだろう?
人形たちにロクサナの世話をさせて確認させたとき、あのイヤリングを除いて引っかかるものは何もなかったはずなのに?
「お前・・・、何をしたんだ?」
「このイヤリング、あなたが頭が良いから発見できたと思っていたの?」
ニックスは頭を抱えて、もう一度魔眼を使用しようとしたが止まった。
力の出所が分かるまで、同じではない挑発に乗って、安易に動くのは危険だったから。
いっそ最初の計画通りロクサナを傷つけようとしたなら、反作用による攻撃はこれほど大きくはなかったはず。
ところがロクサナがさっきからずっと自分の心を容赦なく抉り続けているせいで頭のてっぺんまで熱が上がっていたので、このまま今すぐこの場で彼女を殺してしまおうと思っていた。
しかし、今になって考えてみると、それもロクサナの計略ではないのかと疑ってしまう。
「そんなわけないじゃない。わざと堂々と目につくところに付けていたんだから」
ニックスを見下すように見つめる視線には、虫を見るような蔑視の感情が漂っていた。
正面から向き合った優雅な蔑視に、ただでさえ歪んだ心が完全に覆されるほどだ。
「餌を一つ譲ると、そこだけに気を取られて、他のところに目を向けることができない馬鹿な犬みたいじゃない」
まもなくロクサナの口元に瞭然な侮蔑が浮かび上がった瞬間、血走ったニックスの目から真っ青な火の粉が飛んだ。
「この・・・、糞女が・・・!」
ロクサナはさりげなく、その視線を捉える。
「聞いてもいいかしら?なぜこんな騒ぎが起きているのに、誰も部屋に入ってこないと思う?」
その時になって、ニックスは突然異常を感じた。
「少し前から妙に外がうるさいと思わなかった?もしかして私の話に興奮して耳に入らなかったかしら?」
認めたくはなかったが、ロクサナの言葉通りだ。
気を引き締めて注意を払うと、不思議なことに外が騒然としているのが感じられた。
ここまで露骨な騒音なのに今まで気づかなかったなんて。
「そういえばさっき、あなたが私に何て言ったかしら?魔物がいなければあなたを殺せないと言ってたみたいだけど」
ロクサナは面白い冗談を思い浮かべた人のように目を閉じて笑う。
「滑稽ね。やっぱり、あなたはテーマ把握ができない人形よ」
ニックスを見つめる彼女の目つきは猛禽類のものと似ていた。
冷たくて骨まで冷やす音声が霜柱のように耳に食い込んだ。
「ニックス、あなたは私より弱い。あなたを殺すのに敢えて蝶を取り出す必要もないほどにね」
一瞬でニックスを圧倒したロクサナ。
毒蝶も出していませんし、何か特別なことをしたわけでもありません。
外の様子も気になりますが、ロクサナの挑発もエグいです(汗)
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