こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は131話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
131話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side デオン・アグリチェ②
「たぶん、この世であなたを同情する人は私だけでしょうね」
シエラの言葉は、確かにデオンが生まれて初めて聞く言葉だった。
「そして私には、あなたを軽蔑する資格も同情する資格も十分にあるわ」
これまで誰があえて自分に同情を論じることができたのだろうか。
「おかしいな」
しかも、その相手はシエラ。
生きている間、一度も想像したことのない相手。
「以前から疑わしい時があったが、本当に正気ではないのか?」
デオンの口元の嘲弄混じりの冷笑が沸き起こった。
「じゃあ、その哀れな同情心のために私を助けたと?」
しかし、彼から変化を引き出したシエラに少しの動揺も見られない。
「あなたを許すというわけではありません。それは私が死んだとしても不可能だから」
さっきまでのデオンのように、今回はシエラが無感情に佇んでいる。
「でも私は・・・」
そして付け加えられた言葉に、デオンの目に一層強烈な感情が走った。
「私の息子を殺したあなたが、私の娘のために死ぬこともあり得ることを知っているから」
「本当に参ったね。そんなうわ言を言うなんて」
「いいえ、うわ言じゃなくて、あなたは本当にロクサナの忠実な犬よ。吠えろと言ったら、死ぬまで吠えるでしょう。あなた自身は知らないと思うけど」
アグリチェから抜け出して以来、シエラは怖気付いたようだった。
「とにかく私があなたを死なせておかなかった理由もそれと違わないわ。あなたはまだ娘に使い道があるのだから」
そうでなければ自分をこのように目前にして、こんな言葉を躊躇うことなく吐き出すはずがない。
「使い道のある人は生き残る。それがアグリチェの方式でしょ?」
それがデオンを生かした理由なら、本当にとんでもない言わざるを得なかった。
「怖がらず口を滑らすのはそこまでにしろ。だんだん手加減も難しくなるから」
デオンはシエラに冷たく警告した。
「アグリチェから私を放置しておかずに連れてきて治療したことに凄い恩恵を感じると思っているのか?私の考えでは、そんなことを言っても命綱を延命できるほどではないと思うのだが」
その瞬間、壁で待機していたエミリーが一歩前に出る。
デオンの体から滲み出る気配が変わったという事実に気づいたのは明らかだった。
しかし、例えそうだとしても、あえて自分を防げると思ったのだろうか?
デオンの微笑に薄氷が張る。
「腹心なんかに見くびられるなんて、私も落ちたものだ」
ガチャン。
彼は手を動かして手首と足首を拘束している枷を破壊した。
「つまらない遊びはこの辺で終わらせよう」
これまでシエラにリズムを合わせてあげたのは、デオンなりに似合わない寛容だ。
デオンは彼女は膝の上に置いたあのナイフで自分を刺すのを待ち侘びていた。
もしかしたら、その待ちの中には非常に微かな期待が溶け込んでいたような気もする。
しかし、シエラは何もせずにデオンが与えた機会をすべて消耗してしまった。
これで命代は十分に返したわけだ。
だが、シエラの主張通り最初から彼女に自分を殺す気がなかったとすれば、彼女の立場でもそれほど残念なことではないだろう。
「そうね、私の娘のところに行きなさい」
シエラは今の状況に少しも驚いたり慌てたりしなかった。
そばにいるエミリーも同様だ。
「私の娘のところに行って・・・」
デオンは床に降り、椅子に座るシエラをじっと見つめる。
「いつでもあの子のために死ぬ。そのために助けた命なのだから」
上から降り注ぐ視線が刃のようにゾッとするほど鋭かった。
しかし、シエラは少しも恐れを感じていない様子だ。
デオンの鋭い目つきが今にも彼女を刺殺しそうだった。
しかし、結局デオンはシエラに指一本触れずに彼女を通り過ぎる。
そうして、しばらく維持されていた彼らの奇妙な時間は終わった。
これまで思ったより多くの日を費やしてきただけに、躊躇う時間はない。
デオンは直ちに中立地域を離れ、アグリチェに移動した。
気弱な印象のあったシエラですが、ラントが死んでからの彼女は別人のように凛々しくなっています。
これがシエラの本当の姿なのでしょうか?
デオンをロクサナの元に向かわせる真意。
それは娘を心配しての行動だけなのでしょうか?
シエラがニックスに会った時の反応も気になります!
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