こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は139話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
139話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- シルビアのお姉様
「お姉様と呼んでもいいですか?」
え?
予想外の言葉に私は固まってしまう。
日差しを浴びているせいか、シルビアの金色の瞳がいつにも増して強烈に輝いていた。
「お姉様と呼びたいのです。だめでしょうか?」
私が答えなかったので、彼女はかなり切実な声で再び尋ねてくる。
チラッと視線を逸らすと、カシスが妙な目で自分の妹を眺めているのが視野に入った。
私はシルビアに目を向けて許可することに。
「いいえ、構わないわ。あなたの好きなように呼んでちょうだい」
すぐにシルビアの顔に明るい笑みが浮かんだ。
「はい、それじゃあお姉様と呼びます。嬉しい!」
彼女が本当に喜んでいるので妙な気分に。
ふとシルビアの背後にリセルとジャンヌが近づいてくる姿が見えた。
「お帰り」
「ただいま」
リセルが私たちの姿とニックスを一度ずつ見回した後、眉間を狭める。
「見たところ、ベルティウムで複雑なことがあったようだね」
ジャンヌも続いて、少し強張った顔で聞いてきた。
「二人とも、怪我はしてない?」
「今は大丈夫です。心配してくださってありがとうございます」
彼女の視線が私に長く留まり、私は小さく微笑んで答える。
「それは誰なのかな?何か変な感じがするのだが」
ニックスに向けたリセルの目が鋭い光を帯びた。
カシスが父親に説明を始める。
「ノエル・ベルティウムの人形です。肉体は本当の人間のものだそうです。詳しい説明は中に入ってからさせていただきます」
その瞬間、リセルの顔が硬直した。
「人の肉体を利用した人形だって?」
彼の目つきが先ほどより一層鋭くなる。
リセルはもう一度視線をニックスに向けた。
「やはり前に見た他の人形とは雰囲気が違う。中に入りなさい。長い話を交わらなければならないようだ」
その後、ニックスを刑務所に連れて行った後、今度は室内でカシスの家族と再び顔を合わせた。
私たちはベルティウムでの出来事を説明した。
話が続くほど彼らの表情は固くなっていく。
「そうだね。確かにこれは複雑なことになりそうだ」
リセルは顎を撫でながら考え込む。
ノエルがしたことは禁止された死霊術と似ていたので、確実に黙認する問題ではない。
もし死体だけでなく生きている人の体を奪って人形に従属させることができれば、その危険性は計り知れないのだから。
さらに、よりによってこの出来事に私の死んだ兄が関連していることも状況をさらに混乱させた。
それに加えて、ペデリアンの来賓として滞在している私がベルティウムで露骨に攻撃されたことも、彼らの立場で見逃すことは難しいはず。
ニックスとベルティウムについての話は、明日またすることにした。
カシスの家族は、「時間が遅い上に、遠い道を帰ってきて疲れているのだから、とりあえずゆっくり休んでほしい」と言って、カシスと私を部屋に帰す。
「お帰りなさいませ!」
オリンが一番先に私を迎えてくれた。
カシスと私が帰ってきたという知らせを聞いたのか、彼女は別館の入り口で私たちを待ちながら立っていたのだ。
「無事に帰ってきてくださり嬉しいです」
オリンは、これまで私の心配をたくさんしてきたようだった。
表情は依然として無表情に近かったが、それでも私に向けられた目つきや声が普段より少し柔らかい感じだ。
「久しぶりね、オリン」
私も彼女に向かって挨拶をする。
その瞬間、オリンの顔が少し和らいだが、すぐに再び固まった。
「怪我をされたのですか?」
さっきシルビアの視線が向かった場所に、今度はオリンの目が触れる。
「いいえ、大丈夫よ。ただ服が破けただけだから」
「しかし・・・」
カシスが私の肩を抱えながらオリンに言った。
「後にしろ。今彼女には休みが必要だ」
彼の言葉にオリンがすぐに退く。
カシスは私を中に導いた。
「心配してくれてありがとう」
オリンの横を通り過ぎる前に、私は彼女にそう言った。
すると、オリンは強張った顔をそっと緩め、頭を下げる。
・
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カシスと私は別館に足を踏み入れる。
私たちがいない間も使用人が管理をしていたのか、別館はこれまで空いていたことが分からないほどだ。
いつの間にか日が暮れる時間で、廊下の窓からは赤みがかった黄色い日差しが漏れていた。
部屋の前で立ち止まったカシスが静かに手を上げて私の頬を撫でる。
「まず、シャワーをしてくるといい。使用人たちがあらかじめ準備しておいたはずだから」
実際、カシスが着実に浄化能力を使用してくれて清潔を維持し続けてはいた。
「分かったわ。じゃあ後でね」
しかし、気分上の問題もある上に、ただでさえ今は一人だけの時間を持ちたかったので、私は何も言わずに同意する。
そうして私たちは少しの間だけ離れることに。
ロクサナに憧れの眼差しを抱くシルビア。
ロクサナは姉というイメージが強いですよね。
今後のシルビアとの絡みが楽しみです!
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