こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は142話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
142話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 深い夜
その瞬間、カシスの息が消えた。
私は依然としてカシスを見つめ、彼の手を引き寄せる。
私の身なりは入浴後、ガウンを着たままだ。
カシスの目が一瞬にして細かく縮まった。
私の手と密着したカシスの手の甲から骨と筋が少し突き出る。
私を見つめている彼の瞳も沈んでいた。
カシスと私の間に流れる空気がもう少し濃くなったような気がする。
そろりと重ねた手がゆっくりと一緒に動いた。
硬く結ばれていた紐がゆっくり解け、ガウンの余念も緩くなる。
薄手の裾が片方の肩の下に少しずり落ちてきた。
カシスの手をもう一度動かして、前に重なっている部分を掴んで広げさせた。
さっきよりガウンの隙間がさらに大きく広がり、その中に隠れていた私の肌も明らかに。
その瞬間、カシスの手が私のガウンを掴んだまま固まった。
私の体から何かを発見した彼の目はずっと留まっている。
私はそんなカシスを見て、そっと頭を傾けて説明した。
「呪文を刻んだのだけど、他の人にバレないようなところがなくて」
先ほどカシスと体が触れ合って触られたのは、小指の爪ほど小さな大きさの赤い宝石だ。
ベルティウムでは、わざとニックスを混乱させるために自分が特別な能力でも隠しているように虚勢を張ったが、実は彼に呪術の効果を与えたのはこの宝石だった。
グリセルダがくれたイヤリングは釣り用として表面に見えるところに着用し、本当に大きな攻撃効果があるものは見えないところにピアスの形で直接密着して所持していた。
しかし、もうペデリアンに戻ったうえ、呪術の効力が尽きるので、これ以上役には立たない。
そろそろ体から離すつもりだった。
カシスは白い肌と対比された赤い宝石を見て、何も言わなかった。
そうするうちに、ついにゆっくりと動いた彼の手が宝石の表面に触れる。
カシスは私の体を少し動かすと、唇を広げて低い声を流した。
「こうやって触っても痛くない?」
「痛くないわ」
ただ言っているだけでなく、本当に痛くはなかった。
ただ少し、触覚が鋭敏になっただけ。
体の治癒力が向上した影響のせいかもしれない。
あれ?
そういえば、もともとこの問題についてカシスと話していたのだけど。
しかし、まもなくカシスの手が鋭敏な部分をゆっくり遊泳し始め、他の考えは遠くに押し出され始めた。
カシスはくすぐったいほど弱い力で私の肌を撫でる。
カシスの目も、ずっと彼の手の届くところに刺さっていた。
しばらくしてカシスが私から取った手で自分の顔を覆う。
目から顎まで大きく撫で下ろした手の上に激しい視線が私に向けられた。
刺さった目つきからは隠すことのできない熱気が伝わってくる。
「・・・今日はこんなつもりはなかったのに」
鼓膜を掻く音声が濁っていた。
彼が望むことが何なのかハッキリと分かる。
「どうするの?」
私はそんなカシスを見て、口元を浅く上げた。
「私もこうするつもりはなかったのに」
そしてカシスの下唇を噛む。
彼の首から押さえつけた声が洩れた。
カシスはすぐに私の唇を飲み込む。
開いた唇の間に食い込んだ舌が、すぐに私の舌を掴んで強く擦る。
しつこい摩擦音が耳に響いた。
一瞬、体が宙に浮く。
カシスが私を抱きしめたのだ。
今私たちが座っている場所はソファだったので、もうベッドに行くのだと思った。
けれど、彼が私を降ろした場所は僅か2歩ほど離れたところにあるテーブル。
そこに座って自然に足が開き、その間からカシスの体が入ってきた。
予想外の席の選定に私は内心少し驚く。
カシスは1分1秒が勿体ないかのように私の太ももを撫で下ろした。
「はぁ・・・」
しばらくして、ねっとりと絡まっていた舌が解ける。
その直後、カシスの手が私の体を半分隠していたガウンを掴んで肩の下に完全に脱がせた。
誰のものなのか分からない開いた息が急な空気の上に流れる。
熱い手が太ももの内側を拭う感覚が鮮明だった。
それと同時に私の肌を噛みながら少しずつ下に下がっていくカシスの唇が、ソファで彼が手で覆っていた部分に触れる。
「あ、カシスッ・・・」
カシスは敏感に熱が上がった部分をゆっくりと触れ始めた。
赤い宝石の周りを用心深くくすぐり、口の中に含まれて刺激する感覚に、仕方なく呻き声が出てしまったのだ。
腰が曲がって上半身が思わず後ろに傾く。
肩の後ろに流れた髪がテーブルに落ちるのが感じられた。
しかし、カシスの腕が腰と背中付近をしっかりと支えていたため、彼が与える刺激から脱することができない。
「こういうのが好きなの?」
カシスの髪の間に指を絡ませながら、私は息の混じった質問を投げかける。
こんなに期待以上の反応が、何か意外でもあり不思議でもあり、また少しからかいたくもあった。
カシスはついに胸を絡めていた唇を離し、腰を抱えて私を完全に後ろに倒す。
「ただ君が綺麗だから」
彼の手はいつの間にか私の体に残っていた最後の布切れを引き摺り下ろしていた。
その全ての行動に余裕がない。
「君だから興奮しているみたいだ」
強烈な光彩を放つ金色の目が私を直視する。
それを聞いて私もさっきより体温が上がっていくような気がした。
カシスの手は楽器を演奏するかのように私の体の隅々を繊細に撫でていく。
彼が私の中に入ってくる瞬間、思わず彼の背中に爪を立ててしまった。
洪水のように押し寄せて私を襲う快感があまりにも大きくて、テーブルに押された背中が痛いことも気づかなかった。
それでもしばらくして理性を取り戻したカシスが私を抱いて席を移動する。
このまま永遠に終わらないように夜は深かった。
ニックスを攻撃した呪術の正体が判明しましたね!
グリセルダの呪術の効果は凄まじいです。
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