こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は146話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
146話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side ジャンヌ・ペデリアン
side ジャンヌ・ペデリアン
「お母様、ご存じですか?」
「どうしたの?」
「お姉様って本当に素敵な存在なのですよ」
シルビアの浮雲を掴む言葉に、ジャンヌの眉が困惑の線を描く。
今、母娘は向かい合って談笑しながらお茶を飲んでいた。
シルビアはジャンヌが自分をどのように見つめているのか分からないように、手にあごをつけたまま微かな目つきで窓の外を眺めている。
一体何を考えているのか、シルビアの顔は夢を見ているように朦朧としていた。
「はあ・・・」
とうとう彼女の唇からため息のような薄暗い息遣いまで漏れた。
ジャンヌが一言言おうとした瞬間、シルビアは向かい合って座っていた彼女に視線を移す。
「なぜお母様は私にお兄ちゃんだけを産んだのですか?」
「何を言っているの?」
驚くべきことに、シルビアの目つきには薄い恨みさえ込められていた。
当然、ジャンヌは呆れる。
シルビアはジャンヌの非難を聞いて落ち込んだが、すぐに元気を取り戻した。
「でも大丈夫です。もう私には新しいお姉様がいますから」
ジャンヌもシルビアがこう話す理由をざっと察していたところなので、ただ一度小さく舌打ちしてしまう。
カシスがロクサナを連れてきた頃から興奮していたシルビアだ。
シルビアがロクサナをとても好きだということは、ペデリアンの誰もが知っている。
ところが、今回改めて心を奪われたようだ。
「新しいお姉さんができるかどうか、まだ分からないでしょ?」
ジャンヌは訳もなく娘を揶揄いたいと思い、ティーカップを置いて唇を開いた。
案の定、シルビアの瞳がぱちぱちと動揺している。
「ど、どうしてですか?まさかロクサナ様がお兄ちゃんと結婚しないのですか?二人ともお似合いなのに」
「それは、あなたの兄次第でしょうね。女心は、男のやり方によって変わるものだから」
「それはそうですけど・・・」
ジャンヌの言葉に、シルビアは酷く顔を顰めた。
彼女は兄のカシスの隣にロクサナ以外の女性がいると想像してみた。
その瞬間、なぜか反発心が沸き起こる。
なんとなく想像の中の兄に意味の分からない裏切り感さえ感じられた。
もちろんカシスとの関係がなくてもロクサナが自分の姉として残ってくれるなら話は変わるが、もしそうだとしても今のようにロクサナと同じ家で過ごすことはできなくなることは明らかだ。
「お兄ちゃんに「もっとしっかりして」って言わないといけませんね。私はロクサナ様以外の新しいお姉様は嫌です」
シルビは拳を握りしめ、両目に決意を刻んだ。
ジャンヌは笑うべきかどうか分からない気持ちで、そんな娘の姿を見守る。
当初、カシスとロクサナの関係に反対するつもりもなかったが、もしこのまま片方の心が変化すれば、シルビアのためにもカシスの婚礼の道が塞がってしまうのではないかと思った。
まあ、子供たちの問題は、子供たちが自分で上手くできるだろうと思いながらも。
しかも、二人ともそんな簡単に気持ちが変わるとも思えなかった。
ジャンヌはシルビアがいつ大人になって誰とペアになるか分からないと思いながら向かい合った娘の顔を凝視する。
シルビアはそんな母親の考えも知らず、依然として兄の恋愛にだけ関心を集中していた。
side シルビア・ペデリアン
ジャンヌと別れたシルビアはすぐに自分の部屋に向かわず、次の行き先を葛藤する。
ロクサナと兄がいる別館に遊びに行きたかったが、しばらく悩んだ末、そうしないことにした。
自分は気の利いた妹。
だから二人の時間を邪魔してはならないと考えて。
実際、シルビアにとってカシスとロクサナが泊まっている別館は、ほとんど彼らの新居のような感じだった。
それで彼女はいつからか別館に足を運んでいない。
ペデリアンの他の人たちも自分と同じような考えをしているだろう。
『うるさいから黙って。いいえ、ただ私が許すまで大人しく気絶していてちょうだい』
そうするうちに、ふと昨日見たロクサナの新しい一面が思い浮かんだ。
美しい顔に氷の棘のように刺さった冷たい寒気。
耳元に突き刺さった無慈悲な声。
そしてその直後続いた、蝶のように軽く飛んで蜂のように撃たれ、節度のある腕の動きまで。
極めて短い瞬間に起こった出来事だったが、シルビアの心を盗むには十分だった。
お姫様だと思っていた義姉は、実は女王様だったのだ。
シルビアはすでに何度もその場面を噛み締めながら感嘆している。
そのため自然な連鎖作用で、ロクサナの手によって気絶した少年が脳裏を掠めた。
ベルティウムの人形で、その肉体はロクサナの兄のものだと聞いている。
そこまで思い付くと、ふと好奇心が湧いた。
昨日は余裕がなかったので、カシスとロクサナが連れてきた人形の姿をまともに見ることができなかった。
ロクサナの実のお兄ちゃんの体なら、顔も似ているよね?
うーん、気になるんだけど、ちょっと見てきてもいいかな?
両親と兄は止めるに違いないから、こっそり少しだけ。
葛藤の瞬間は長くなかった。
そう、遠くから顔だけ見て帰れば何の問題もないだろう。
悩み終えたシルビアは地下監獄のある場所に向かって走った。
ロクサナに惚れ込んでいるシルビア。
シルビアは誰と結ばれるのか気になりますね。
ロクサナの弟のジェレミー?
好奇心旺盛なシルビアがニックスに会いに行きますが、トラブルの予感しか感じられませんね・・・。
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