こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は184話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
184話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- キスが終わるまで
カシスは、以前からロクサナが自分の痛みを疎かにするのが気になっていた。
ロクサナ自身は気づいていないようだったが、彼女は自分の苦痛に鈍感な傾向がある。
それを認識するたびに、カシスは時々ロクサナをこのようにした人々を全員破壊したい衝動に駆られていた。
ラント・アグリチェはすでに彼の手で死んでいるが、デオン・アグリチェはまだロクサナのそばに粘り強く残っている。
気持ちとしては、デオン・アグリチェがこれから永遠にロクサナに指一本触れられないようにしたかった。
それでもカシスが痛いほど強烈な殺意を抑えて彼を殺さない理由は甘い。
デオン・アグリチェがロクサナの領域に属する人だから。
本当に認めたくなかったけど。
「誰であろうと君を傷つけることを許すな」
カシスは握り合った手に唇をつけて言った。
ロクサナが自分自身をもっと大切にしてほしいと願って。
デオン・アグリチェのように存在自体で彼女を傷つける人ではなく、彼女を心から笑わさせる人たちに囲まれ、そのような優しい日々に慣れることを願って。
ロクサナは何と答えたらいいか分からず、目の前にいる人を眺めた。
以前からカシスと一緒にいる時は、このように言い方が難しい気がする瞬間が度々ある。
しばらくしてロクサナは閉じていた唇を開いた。
「もしあなたが言ったように私を傷つけることができる人を、私が選ぶことができるなら・・・」
依然として何を言えばいいのか分からなかったので、ただカシスを見ながら今ちょうど胸に浮かんだ考えを外に出す。
「カシス、あなたになら傷つけられてもいいわ」
きっと彼がくれるものなら痛みさえも甘いだろうから。
するとカシスが予想できなかった音を聞いた人のように、しばらく虚を突かれた表情をした。
先ほどのロクサナがそうだったように、彼も簡単に言うべきことを選ぶことができず、沈黙しながら視線を合わせる。
「いや、私であろうと許さない」
同時に熱い唇がロクサナの上に落ちた。
触れ合った唇から甘い蜜の匂いがするようだ。
彼らがこのように密度に接触するのは、かなり久しぶりのこと。
そのためか、このように触れ合っていても物足りなさを感じるのは二人とも同じだった。
結局、彼らは必要な会話をしばらく遅らせることに。
再び始まったキスが終わるまで。
ベルティウムの空気は不吉に感じられるほど重く静かだった。
「ダメだ・・・、これも違う・・・」
どこか不安定で危険な感じを漂わせる割れた音声が、湿った空気の中に溶け込んだ。
普段を人形を作るたびに使っていた広い部屋の真ん中で、ノエル・ベルティウムは乾いた唇を甘やかした。
「また失敗した。どうして・・・」
彼は絶え間なく何かを呟きながら、目の前で微動だにしない肉体を見下ろす。
ノエルの体はわずか10日間で驚くくらいに壊れていた。
目の下は長い間眠れなかったように黒く、顔もまた食事を長く抜いたように艶もなく乾いている。
何よりもノエルの反質な瞳には狂気のようにも感じられるゾッとする光が宿っており、先日までの無邪気な姿は見られない。
このすべての変化は、ベルティウムでノエルが唯一そばに置いていた人であるダンテが死んだことから始まった。
ロクサナとニックスが消えた後、ノエルは涙で夜を明かし、疲れ切って眠りに落ちた。
そうするうちに目を開けてダンテを訪ねた時、なぜか彼はノエルの呼びかけに応じなかった。
人形を呼んでダンテを探させたノエルは廊下で冷たい遺体になっている彼を発見する。
最初はとても信じられなかった。
しかし、ダンテの息が切れたことは否定できない事実。
ノエルはダンテがこうなるまで眠っていた自分を起こさなかった愚かな人形を全て叩き壊した。
その後、ノエルは考える。
ダンテは大きな摩擦の後、門をしっかりと封鎖し、忙しく動いていた。
そんな中、このように遺体で発見されたので、後園にいた人々が報復としてダンテを殺したと思われる。
それ以外にはダンテがこのように突然死んだ理由が到底説明できないからだ。
それで後園に言って適当に数人を引き摺り出して拷問すると、結局彼らは後園にいる人々の一人を犯人として名指しした。
もちろん実際にダンテを殺した人物は、今ユグドラシルにいるデオンなのだから、ベルティウムに本当の犯人がいるはずがない。
事実上、後園の人々は苦痛に耐えられず、偽りで誰かを犠牲にしただけだった。
しかし、ノエルがその事実を知るはずがない。
結局、ノエルは拷問を受けた人々がすすり泣きながら犯人と名指しした人物を殺した。
その後、ノエルは初めてダンテが本当に死んだという事実を実感する。
彼は再び本館に戻り、ベッドに運ばれていたダンテを抱きしめ、昼夜を問わず二日間泣いた。
ダンテはノエルが生まれた時から今までずっと彼のそばにいた唯一の人。
そのようにしばらく泣いた後、ノエルはついにダンテを人形術で生き返らすことに。
しかし、どれだけ努力しても本当の人の肉体に呪術は宿らなかった。
ノエルがこの方法を成功させたのは以前にただ一度、それもまぐれで起きたことだ。
「どうしよう・・・、一体どうすれば・・・」
そのようにノエルが再び独り言を呟きながら悩みに陥っている時、お客さんが訪ねてきた。
彼らは、まだ懇親会に出席していないベルティウムを催促するためにユグドラシルから来た人たち。
その時になってようやくノエルはダンテの死以後、彼がしばらく忘れていた存在を思い出す。
「ニックス・・・」
突然脳裏を掠めた思いにノエルはボソッと呟く。
そうだ。
これまでダンテに対して行った方法はすべて無惨に失敗した。
それなら、最初から呪術が完成している心臓をダンテに移植したらどうなる?
「ニックス・・・、ユグドラシル・・・」
その瞬間、焦点がぼやけていたノエルの瞳に光彩が戻る。
「そうだね・・・、今すぐ行かなければならない」
そしてノエルはユグドラシルに向かった。
ダンテを遺体を起こすニックスの心臓を手に入れるために。
ダンテの存在はニックスよりも上なのですね。
次にノエルとニックスが出会う時、二人はどんな会話をするのでしょうか?
そして、本当にダンテは生き返る?
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