ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【80話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は80をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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80話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side パンドラ・フィペリオン①

「昨夜は悪かった。次は注意することにしよう」

カシスが私の言葉をどう捉えたのか分からないが、一応彼は反論しなかった。

私としては、意図した通り私の話が事実であることをカシスの口から直接証明されたので満足する。

「ふ、ふ〜ん・・・」

カシスと私の会話を聞いていたパンドラは固まったまま、ようやく平静を取り戻したかのように咳払いをした。

「こんにちは、あなたは私より先にペデリアンに泊まっていたという方ですね」

彼女は私に気づいたふりをして話の糸口を掴んだ。

私も今になって彼女を発見したかのようにニッコリ笑う。

「ああ・・・、以前に回廊の前でお会いしましたね」

私の微笑みを見たパンドラの目つきが朦朧とする。

フィペリオンの人は、私の美貌にとりわけ脆弱な体質を持っているようだ。

それでも学習能力があるのか、パンドラはこの前に比べてすぐに気を戻す。

そして急いで表情を変えた。

「フィペリオン・パンドラです。あなたのお名前は?」

「ロクサナです」

姓は明らかにしない。

そのためか、パンドラは混乱を感じているようだ。

彼女が頭の中で私の正体を熱心に推理しているのが感じる。

何か見当がついていないわけではないが、それでもまだ確信できない段階のようだった。

カシスの視線も私の頭に落ちる。

けれども彼は私の言動に対して何も言わなかった。

「もう一人の方の姿が見えませんね。リボンを返してもらいたいのですが」

パンドラが悩んでいるのを見て、私は平然と話しかける。

「リボン?」

「ええ、あの時シルビアが髪に結んでくれたの。テラスに出た時に、風に飛ばされて」

「それならシルビアに返すようにすればいい」

さっきからパンドラは、カシスと私が話しているのを見て刻々と表情を変えていた。

 



 

「ロクサナちゃん、良かったら一緒に庭を散歩しませんか?」

私に向けたパンドラの目には隠しきれなかった黒い毒が隠れている。

そんな彼女を見て首を傾げる。

(変な人ね。どうしてそんな目で私を見るの?まるで、食べる直前の食事を私に横取りされたかのように)

けれど、カシスは最初から私のもの。

晩餐会でカシスを盗み見るパンドラに、私がモヤモヤを感じた理由がやっと分かった。

3年前にアグリチェで最初にカシスに会った時から今までずっと思っていたようだ。

カシスに対する所有権は、私にあるということを。

そして彼と私の間の繋がりは、私たちが離れている間も決して絶えたことがないと。

「こうして会ったのも縁だから、親交を深めるのも兼ねて、和やかに談笑したいの」

「二人きりでしょうか?」

「ええ」

私を見る彼女の目には挑戦の意味が込められていた。

ニッコリ笑って承諾する。

「分かりました」

そう言って一歩踏み出した時、私を見つめていたカシスが腕を握った。

「長く歩くのはまだ大変だろう。無理をすれば体に良くない」

「これくらいなら平気よ。単なる散歩なのだから」

「それじゃあ、私も同行しよう」

「いや、あなたは忙しいでしょう?」

けれども私は、いつもより断固とした態度で彼を振り切る。

カシスの目は一瞬縮まったが、私はそれを見なかった。

そして、パンドラに向かって微笑む。

「行きましょう、フィペリオンさん」

 



 

side フィペリオン・オルカ

ロクサナは「本当に人間なのか?」と思うほど煌びやかな美しさの持ち主だった。

彼女も他の人と同じように骨と肉と血で構成されているはずなのに、まったく他の人と同一線上で彼女について考えることができない。

彼女の美貌は、まさに開眼したような気がするほど独歩的だった。

このように新芽が生えた庭園を歩いている姿を見ると、「「春の香り」を形象化すると、このような生物体になるのだろうか」と思うほどに。

ロクサナの頭に降り注ぐ太陽の光がとても神秘的な光を浴びていた。

(いやいや・・・、恋敵の美貌にこんなに感嘆してどうするの!?)

パンドラはぼんやりとロクサナを見ていて、ふと我に返る。

その後、自分の頬をぶん殴りたくなった。

回廊で初めて見た時も、パンドラは同じ過ちを犯してしまったから。

ロクサナとカシスの前で情けなく魔物だの、セイレーンだの、ニンフだのということを喋ったのを思い出すと、今でも羞恥心に襲われる。

(はあ・・・、これは絶対にオルカのせいよ・・・)

先日晩餐会場から消えた後、ペデリアンの部下たちに捕まったオルカは、なぜか入れ物が抜けていた。

そして彼は、まるで何か食べ間違いでもしたかのように、別館で「魔物のような女」を見たとか、「人ではなく霊物のようだった」といううわごとを呟くように。

それでパンドラもロクサナを見るや否や、あのような言葉を口に出してしまったのだ。

そう、これは知らないうちに洗脳されたせいで、絶対にオルカなんかと同じ考えをしたわけではない!

 



 

自分を迎えに来てくれたはずのロクサナがパンドラと散歩へ。

カシスも相当ショックを受けたのでは?

ロクサナの美しさは、自分の美しさに自信を持っているパンドラを持ってしても桁違いのようです。

二人はどんな会話をするのでしょうか?

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