こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は204話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
204話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- ノエルの来訪
ノエル・ベルティウムは、前回ユグドラシルの和合会に出席した時とはかなり違う姿だった。
あの時に比べてハッキリ痩せた体もそうだし、何よりも顔色がとても良くない。
その他にも違和感がもう一つ。
いつもノエル・ベルティウムのそばを守っていたダンテが見えなかったのだ。
「ニックス・・・、ニックスを探さないと」
案内されている間も、ノエルは呆然としていた。
ベルティウムからユグドラシルまで移動する間、ほとんど眠れなかったためだ。
彼の頭の中にはたった一つの考えだけが満ちていた。
回廊で誰かを見るまでは。
向かい側で小さな足音と共に現れたのはノエルが知っている女性。
真っ白な回廊に眩しい日差しを浴びながら登場した彼女は、ベルティウムで見た時と同じように依然として両目が染みるほど美しかった。
「ル、ルナ・・・!」
足を止めたノエルの口から小さな呼び声が漏れる。
ロクサナも立ち止まったまま、そんなノエルを凝視した。
「私をその名前で呼ぶなと言ったはずだけど」
しかし、花の女神が降臨したように見えるロクサナの本質は、むしろ冬の女神に近かった。
霜ぶりした声にノエルはビクッと口を開く。
しかし、その中から流れ出る言葉はなかった。
「ルナ?」
その時、どこかから聞こえてきた第三者の疑問のこもった音声が二人の間を横切る。
姿を現したのはリュザーク・ガストロだった。
しかし、ノエルはロクサナだけが眼に見えるように彼には視線を一歩も与えない。
「ノエル・ベルティウム」
カシスもノエルの到着を聞いてリュザークとほぼ同時に現れた。
「まだ怪我をしているのかな?足が不自由そうなら、宿まで私が同行しよう」
事情を知らない人が見れば出迎えに来たように見えるはずだが、実際は連行と同じだ。
ノエルの腕を掴んだカシスが、ロクサナとリュザークを一度視線で掠めた。
しかし、彼は何も言わずにロクサナに向かって頷いてから足を運んだ。
意外にノエルはベルティウムとは違って、自分への外圧に抵抗しなかった。
彼はぼんやりした顔をしてよろめきながらカシスについて行く。
ロクサナの冷たい視線が、そんなノエルの後ろ姿を掠める。
同時に、しばらく二人の去る姿を見ていたリュザークが彼女に近づいた。
「黄の首長が来たので、間もなく聴聞会が開かれるでしょう」
彼も母親のバドリサからベルティウムの人形について話を聞かされたようだ。
「そうでしょうね」
リュザークが5歩ほど離れたところに止まった状態でロクサナに視線を固定させた。
彼女を見ると、いつも反射的に顔を固めていたリュザークだが、今日はそうではなかった。
「まもなく赤と黒の出会いがあると聞きました」
どうして先に近づくのかと思ったら、この話を持ち出そうとしたようだ。
赤の首長であるバドリサと黒の首長であるジェレミーが前回の話題でさらに深い話を交わすために静かに会うことにしたことを意味するものだった。
「ガストロの後継者も同席されるのですか?」
ロクサナはすでにガストロの決定を聞いた後だったが、何も知らないかのように尋ねる。
「いいえ。その場には家門の首脳だけが参加することで議論が終わりました」
「そうですか。同席した方がいいと思われます」
その瞬間、リュザークが立ち止まった。
通りすがりに流した勧告だったが、彼の耳にかすめた言葉には明らかに別の意味が含まれているように感じる。
「その日、ガストロの後継者としてあなたが知っておくべき話がテーブルの上で交わされるかもしれませんから」
実際、アグリチェの立場では、その場にリュザークがいてもいなくても、別に関係のないことだった。
そのため、これはロクサナの好意だ。
もちろんその中にただの好意だけが存在するのかと聞かれたら、そうではないのだけど。
ガストロの後継者であるリュザークも、事の顛末を知っておくことが、すなわち家門を率いる彼に役立つだろうという考えの一方で、そうした方が今後のアグリチェに有利だという判断がその中に内在していた。
「もう一度考えてみてください。アグリチェはガストロの同席者数が変わっても気にしませんので」
ロクサナは自分を見つめるリュザークを後にして席を離れる。
真っ白な床に照り付けて反射する日差しが眩しかった。
ノエルの目的はニックス。
ニックスを捕らえているのはカシスですから大人しくついていったのでしょう。
アグリチェとガストロの対談も近づいてきましたね。
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