ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜

ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜【68話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。

今回は68をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!

アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。

そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。

その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。

アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。

最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。

ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。

シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。

カシス・ペデリアン:シルビアの兄。

ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。

アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。

ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。

シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。

デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。

シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親

マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。

エミリー:ロクサナの専属メイド。

グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。

ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。

リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。

ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者

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68話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 不法侵入

翌日、ペデリアンの正門の方がなんとなく騒々しかった。

「どうした?」

カシスがイシドールを訪ねてきた。

「オルカ・フィペリオン様が主様とのご親交を強調して訪問をお願いしております」

カシスはその言葉に眉をひそめる。

「帰せ」

「はい」

オルカ・フィペリオンと親交がなかったわけではない。

しかし、だからといってこのような状況に出入りを許可するほど親密な仲でもなかった。

結局、オルカはペデリアンに歓迎されず、門前払いを食わされる。

それから一時間ほど経った時、飛行型の魔物を使って城門を超えていたオルカの姿が摘発された。

「ああ、これはこれは。不本意ながら失礼することになった。近くの魔物の生息地を集中して探し回っていたが、目の前にそびえ立つ壁がペデリアンの城門だと知らずに飛び越えてしまったのです」

それでもオルカは緊張する気配もなく、ニヤニヤ笑ってとんでもないことを喋っていた。

「オルカ、この狂人・・・」

オルカと一緒に捕まったパンドラが横で歯を食いしばっている。

オルカが彼女の魔物であるチュロべの支配権をしばらく渡すように言った時まで、まさかこんな奇想天外なことをするとは思っていなかったのだ。

「そんな言葉を信じろと?」

その時、カシスが彼らを引き止めた場所に入ってきた。

「あっ!青の貴公子!」

イライラしているカシスの一方で、オルカは彼を見て喜ぶ。

 



 

「魂の半分を分けた親友よ!いつぶりでしょうか?訪問の要請も冷たく断られて、私がどれほど寂しかったか・・・。こんな風にまた会えて嬉しいです」

「親友?いつから君と私が友情を分けあった仲になったんだ?」

オルカはカシスの冷遇にも屈せず笑顔を浮かべたまま。

カシスは彼のペースに巻き込まれずに淡々とした口調でオルカを取り調べた。

「初めにペデリアンを訪問しようとした目的が何なのか、それを明らかにしろ。処遇はその後に考える」

「あ、大したことではないのですが、ちょうど近所に来たついでに挨拶でもと思ったのです。まあ、本当にそれが全部ですから。それでも一応侵入者だから調査をしなければならないでしょう?しばらくお世話になりますね」

「・・・」

カシスはしばらく目を細くしてオルカを見た後、イシドールに尋ねる。

「捕獲した魔物は?」

「閉じ込めてあります」

「フィペリオンから返信が来るまでは拘禁させていただく」

「そうですね、原則というものがあるので仕方がありません。僕と姉さんもそのくらいは理解していますよ。そうだよね、姉さん?」

オルカは図太い態度でパンドラの同意を求めながら笑った。

カシスが招かざる客を相手にせずに席を立とうとした瞬間。

「ところで、ここのご飯は美味しいですか?何日間もずっと干し肉と草だけを食べていたのでお腹が減りました」

オルカの呑気な言葉に、パンドラをはじめとする人々は、当然、荒唐無稽さを感じて空笑いをしてしまう。

 



 

「一体どういうつもり?」

しばらくして、刑務所に閉じ込められたパンドラが、声を小さくしてオルカに厳しく問い詰める。

しかし、オルカはペデリアンから出された食事を食べるのに余念がなかった。

「そんな目をしないでよ。何日かの休養だと思えばいいさ。それよりも、ここの食事は美味しいね」

「お前・・・、もしかして私を利用したの?」

ふと考えた。

もし困難な状況になれば、パンドラにすべてのことを被せて、一人だけ足を引こうとする思惑ではないか?

「え?利用?姉さんも同意したじゃないか?何を今更のように」

「お前・・・!」

「私には飛行型の魔物がいないから、姉さんがいなかったら毒蝶を見つけても諦めざるを得なくなるところだったからね。やっぱり、これは運命じゃないかな?ここにいる間に、毒蝶を探し出せれば・・・」

オルカはそう呟きながら、一人だけの世界に嵌ってしまう。

「どう見ても、あれは主人のいる毒蝶だったんだ。私の知らない魔物師がペデリアンにいた?ベールに包まれた青の貴公子の妹ではないだろうか?」

パンドラはそんな彼を見て、怒っていた心を少しなだめた。

「それなら殺して奪うのは・・・」

彼は自分が疑うような意図をしていたわけではなさそうだ。

「いや、最初に主人がいた毒蝶の刻印が切れた後、再び手懐けることができれば・・・」

そう、オルカはあらゆる最上級の魔物を保有していたが、飛行型魔物とは不思議なほど縁がない。

そのため今回も、単に城門を超える最も簡単な方法としてチュロべを思い出しただけなのだろう。

「姉さん、食欲がないの?じゃあ、僕が食べてもいい?」

「黙れ」

しかし、いくらなんでも自分を巻き添えにして、一人だけ気楽なオルカを可愛がるのは不可能だった。

そして、これ見よがしにプレートの上の食べ物を口の中に流し始める。

隣で虎視眈々とパンドラのご飯を欲しがったオルカが挫折したが、当然彼女の知るところではない。

 



 

オルカの目的は毒蝶。

そのためには手段も選ばない様子ですが、これを知られればカシスも黙っていないでしょう。

オルカとロクサナが出会う日も近いかもしれませんね。

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