こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は121話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
121話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 強力な味方
「レンはこんな事も言っていた」
「何をですか?」
「自分の助けで笑ってほしい人がいると。私ではないのだから、君のことだろうな」
「・・・!」
エレナは気の抜けたようにぼうっとする。
レンが栽培地を指し示した言葉の示唆は大きい。
エレナとシアンが手を握って計画を練ったことを事前に知っていたということ。
それは、エレナがLであるという情報をある程度知っているという話に他ならなかった。
「・・・一体いつから?」
一体どこまで知っているのだろうか?
エレナがLってことまで?
それともベロニカということまで?
もしかして、それ以上・・・?
エレナはそこまでで疑問の尻尾を断ち切ることに。
何かを断定するには与えられた情報があまりにも少なかったから。
(そうだとしても。私の正体について知っていたのなら、なぜ今まで沈黙していたのだろう?)
過去の人生のレンは悪魔だった。
エレナが代役であることに気づいて、しつこく食い下がって虐めて利用したのだから。
けれど、今回は違う。
(・・・笑ってほしい?どうしてそんなことを言ったのか分からない)
むしろスッキリしてみたい。
どうして全部知っていながら知らないふりをするのかを。
ただ知らないふりをするには、レンは予測不可能な男だったから。
「レン先輩に会ってみます。知らなかったならともかく、全て知っているなんて気になってじっとしていられません」
もう隠して済む問題じゃない。
エレナは正面突破を選択したのだ。
「君の負担になるのなら、私が会おう」
「いいえ、私が会います。そうしなければなりません」
これはシアンが出たからといって、解決できる問題ではなかった。
当事者自ら解決しなければならない問題。
(最悪の事態にも備えないと・・・)
レンはどこに分類するか分からない部類の人間だ。
どこまで知っているかによって計画の修正も考えなければならない。
それからしばらく話していたシアンが懐中時計を見て体を起こす。
「行かなければ」
エレナは乱れたスカートの裾を直しながらソファから立ち上がる。
彼を見送ろうとしたのだ。
「サロンを出たら君はベロニカに戻るのか?」
「はい」
「Lだとバレたら危ないのでは?」
エレナは笑みを浮かべてシアンを安心させる。
「あまり心配しないでください。ベロニカ代役としてやるべきことが、まだ残っていますから」
「もし必要なら、いつでもヴィレム伯爵家に知らせを入れるように」
「面倒なくらい知らせを入れますね」
悪戯っぽい返事とは違い、エレナの頭の中には大公家を徐々に崩すための下絵が描かれていた。
初期にはベロニカの代役で大公家の根を揺さぶり、Lの身分で大公家の外部を圧迫するという計算が。
しかし、シアンと手を握るようになって、エレナの計略に幅が広がったのだ。
かつてと同じ関係ではないが、皇室を動かして大公家に圧迫を加えることもでき、ビネチア栽培地を突き止めたように、シアンの武力と行動力も先立てることができたのだから。
「私が面倒と思うくらいに消息を知らせてほしい」
「頑張ってみます
エレナの答えに、シアンは微かに微笑んだ。
もし詳しく見ていなければ、笑ったことを知らなかっただろう。
「今日の午前0時までサロンにいられるのか?」
「今日ですか?何か理由でもあるのですか?」
「君に見せたいものがある」
エレナは首を傾げた。
一体何を見せてくれるのか、見当もつかないから。
「もちろん強要ではな___」
「残ります」
その決断は、エレナにとっては簡単な決定ではない。
リアブリックの態度が歴史と変わっただけに、考えなければならないことが多かった。
それでもしばらく家に閉じこもっていただけに、遅く帰宅してもある程度は問題ないと思ったのだ。
そして、シアンがあそこまで話すのを見ると、残るとしても後悔することはなさそうに思えた。
「ありがとう」
「サロンにいれば良いのですか?」
エレナの質問に、シアンは首を横に振る。
「日が変わる午前0時にサロンの一番高い場所に登って南東の方角を見ればいい」
「何なのか分かりませんが期待しても良いのですよね?」
エレナの小さな苦情にシアンは微笑んだ。
「君ががっかりするようなことは、決してない」
レンの考えが気になります!
彼もエレナに対して好意を抱いているのでしょうか?
そして、シアンが見せたいものとは?
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