こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は145話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
145話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- side リアブリック
「え?皇太子妃選出式を開くの?」
執務室に座って書類を見ていたリアブリックは耳を疑う。
先日までは、大公家に従う貴族たちが口を揃えて皇太子妃を早く投入してこそ、皇室が安定すると声を高めた。
しかし、ベロニカが目覚めて状況が変わると、リアブリックは皇太子妃選出式を約束なしに先送りしたのだ。
ベロニカが健在な状況で、あえて急いでエレナを選出式に出す理由がないから。
でも、これはどういうことだろう。
皇室からの公文書によると、来月から毎月皇太子妃選出のための競合を開き、3回目で最後の競合を終えた4ヶ月後の皇太子妃を発表すると書かれていた。
「横になった皇帝が企てたことではなく、皇太子が独断で行ったことのようです」
「私たちとしても特に悪いことではありません。公女殿下はずいぶん前からマダム・ド・フランローズの教育を受けていませんか?アヴェラ令嬢より優位があると思います」
アディールとルミナスはそれぞれの意見を出し、今後の展望を語った。
リアブリックはそのようなアドバイスを聞き流す。
彼らは最も重要なことを看過していた。
エレナがベロニカの代役だという事実を。
(よりによって、公女が帰ってくるこの時点で皇太子妃選出式を開くなんて・・・)
ベロニカの健康が日常生活に支障がないほど好転し、密かに復帰の準備をしていた。
騎士団を動員してエレナとヒュレルバード、メイを処理する計画も立てた。
ところが皇太子妃選出式の公表で、その全てが食い違うことになる。
「大公殿下はどこに?」
「書斎にいらっしゃいます」
リアブリックは躊躇うことなく席を立って書斎に向かう。
書斎に近づくと、フランツェ大公に随行する十数人の騎士と侍女たちが一斉に頭を下げた。
「急を要することよ。大公殿下にそう申し上げなさい」
直属の侍女がノックして書斎に入った。
しばらくして、彼女は書斎を出てきて頭を下げる。
「お入りください」
リアブリックは早足で書斎に足を踏み入れた。
「急用なのか?」
「はい、皇室で皇太子妃選出式を行うと公表されました」
リアブリックは皇室から受け取った公文書を説明する。
事態の深刻性にフランツェ大公も読んでいた本を伏せて対話に集中した。
「皇太子妃選出式は、ベロニカの代わりにあの子を送り出そうか」
「恐縮ですが、公女はあまりにも長い時間を眠っていました。ラインハルト家もアヴェラを掲げるので、むしろ皇太子妃選出式までは彼女を前面に出した方がいいと思います」
「それなら、そうしろ」
フランツェ大公は一抹の躊躇いもなく受諾する。
肉体的な成長に比べて長時間意識がなかっただけに、ベロニカの精神的な成長は未熟だった。
皇太子妃選出は競合を原則としただけに、エレナを前面に押し出すことは、彼の目にも一理あるように見えたのだ。
side エレナ
「今頃、リアブリックが皇太子妃選出式の話を聞いたと思うのだけど・・・」
エレナは庭の見下ろせるテラスに座ってティータイムを待つ。
皇太子妃選出式を開催することを公表することにした日が今日で、予定通り皇室直属の近衛隊が訪れた。
「もう少し待ってみましょう」
罠はすでに組まれている。
後は、彼らを落とし穴に追い込むことだけ。
そのためには最後まで焦ってはいけない。
その時、ドアをノックしてアンが入ってきた。
「お嬢様、リアブリック子爵が執務室でお会いしたいと仰っています」
「そうなの?」
エレナはティーカップを下ろして席を立ち、リアブリックの執務室を訪ねる。
「リブ、どうしたのですか?」
なぜ自分を呼んだのか分からないという表情でリアブリックと向き合う。
「まず座りましょう」
エレナは頷きながらソファに座った。
「今日会おうと言ったのは重要な話があるからです」
「重要な話ですか?」
肩をすくめて耳をそばだてる。
知っていながら知らないふりをする姿は、本当に憎たらしいほど図々しい演技だ。
「今日皇室から公文書が来ました。近いうちに皇太子妃選出式がある予定です」
「まあ、本当ですか!」
エレナは浮かれた様子を隠さなかった。
公国を去った日から、皇太子妃の座を露骨に貪っていた演技をしたエレナには自然な反応だ。
(計画通り)
全てがエレナの予想通りに着々と進んでいる。
リアブリックがこの話を自分に持ち出したということは、ベロニカが皇太子妃選出式に参加する可能性はないと見ても差し支えないだろう。
(全部、殿下のおかげね)
内心で、シアンに感謝の気持ちを表明する。
彼がいなかったら、生きるために体を先に捨てなければならなかっただろう。
「何からやればいいのですか?教えてください、リブ」
「最初の競合は2ヶ月後です。合計3回の競合と審査を経て皇太子妃を選抜することになります」
「私もマダムから大まかな話は聞いています。まず、皇太子妃として備えるべき素養と知識、そして評判を評価するのですよね?」
「その通りです」
「ところで素養と知識は分かるとして、評判はどう評価するのですか?」
エレナの計画通り、彼女が皇太子妃選出式に出ることになりましたね。
ここからエレナがどんな罠を仕掛けていくのか気になります!
後はリアブリックに正体がバレないように気をつけることですね。
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