こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は178話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
178話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エドモン後園の月桂樹
「面白い返事ですね」
ヴィオラ夫人は続いて、他の質問をした。
皇室法度、帝国の歴史、皇太子妃の所管、社交界の取り締まりなど、そのテーマも実に多様だ。
短答ではなく主観的な考えを要求するだけに、令嬢たちの価値観を深く覗いている。
「根拠のない噂で社交界の皇太子妃に対するデマが広がったそうです。令嬢たちが皇太子妃ならどのように対処するつもりですか?」
「噂の真相を把握するのが最初の手順だと思います」
「え・・・、えっと、皇室に令嬢たちを呼んで厳しく叱責します」
ヴィオラ夫人の冷笑的な視線がイドニン令嬢とリア令嬢を経てエレナに移る。
「ベロニカ令嬢」
「前提が間違っていると思います。私なら悪評が回ることがないように行動します」
「令嬢の答えは論点から外れています。あくまで仮定という前提で返事を要求しているのです、令嬢」
ヴィオラ夫人がじっと見つめてくる。
彼女の無感覚な視線に向き合ったにもかかわらず、エレナは少しも臆することなく所信を明らかにした。
「関係ありません。皇太子妃の傷は皇室の傷です。そういう自覚があるなら、決してそういうことを作ってはいけないと思います」
「頑固ですね」
ヴィオラ夫人もこれ以上聞かなかった。
表情に感情は表れていないが、内心ではエレナの返事を気に入っている様子だ。
いくつかの追加質問が交わされた後、ようやく競合は終わった。
「結果は10日後、令嬢たちの家門に通知します」
エレナは第2次競合を終えて応接間を出るヴィオラ夫人と皇室の大人たちに向かって礼儀正しく礼儀を弁えた。
3人が出ていくとイドニン令嬢とリア令嬢は気が抜けたのかソファにどっかり座り込んだ。
イドニン令嬢は残念がる表情が歴然で、リア令嬢は緊張で面談を台無しにしたという事実に涙を流している。
お構いなくエレナは関心がないように応接室を出た。
あえて安価な慰労を施し、時間を消費する必要さえ感じられなかったのだ。
「殿下に会いに行かないと」
エレナは今日、皇居の中でシアンと密談を交わす予定だった。
・
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「東宮の後園はどちらですか?」
応接室を守っていた近衛隊員が瞬きをする。
東宮のエドモン後園は訪問客に限って出入りが自由だというが、主に外部客が東宮に滞在する間に散歩する用途に多く使われている。
ところが皇太子妃選出式第2次競合を終えて出てきたエレナは、遊覧でもするように後園を探す姿が見慣れなくならざるを得なかった。
「頭が複雑ですから、風に吹かれたくて」
今も応接室の中でじっと泣くリア令嬢の鳴き声が聞こえてきた。
詳しい事情は分からないが、競合過程で傷つくことがあったのではないかと推察することしかできない。
「こちらへお進みください。よろしければ、お連れしましょうか?」
「いいえ、大丈夫です。一人でいたいので」
近衛隊員の好意を断ったエレナは、彼が指差した方向に足を運ぶ。
形式的に後園の位置を尋ねただけで、皇妃として生きてきた彼女にとって皇居の中の構造は把握していた。
エドモン後園に到着したエレナが足を踏み入れる。
落ち葉が舞い散る石垣道に沿って歩くと、カサカサする音が心身を安定させた。
まるで故郷の家に戻ってきたかのように安らかな気持ちに。
「この道が好きだったわ・・・」
皇妃時代、エレナは主に反対側に位置する西宮で生活していた。
そこに皇后と皇妃が起居する内宮があったのだ。
そのため、西宮の後園はエドモン後園に比べて華やかな花々が満開で、よく管理された感じが強かった。
「あの人為的な感じが嫌で、よくここに来たのよね」
エレナは公国内でも最も辺境に等しい場所で育ったので、エドモン後園のこのような自然が安らかに感じられた。
よそ者同然のエレナが唯一故郷の香りを感じることができる場所。
「あなたは変わっていないわね」
石垣道が終わるところでエレナの視線に月桂樹が見えた。
男性が3、4人が駆けつけて、やっと両腕で覆えるほどの巨大な木。
巨木は生気に溢れていて、木の葉は風にそよぐ音を立てていた。
エレナは月桂樹にそっと手を当てて目を閉じる。
あれほど皇妃になることを切望したが、夢見ていたのとは違って不幸極まりない時代に慰労が必要な時には月桂樹を訪れていた。
静かだが、頼もしくこの場を守ってくれる月桂樹こそ、エレナが唯一頼れる慰めだった。
「待っていたよ」
風の音に乗って聞こえてくるシアンの声にエレナは目を開ける。
首を回すと月桂樹の横に広がる広々とした芝生の上にシアンが立っていた。
「殿下に拝見いたします」
エレナは昔の記憶から抜け出し、シアンに向かって優雅に挨拶する。
あの時代、皇居の中でシアンと向き合った日を思い出しながら。
第2次競合は問題なさそうです。
後園でシアンとの再会。
ずっと会いたがっていたシアンの表情に注目ですね!
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