影の皇妃

影の皇妃【201話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は201をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 



 

フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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201話 ネタバレ

影の皇妃【200話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は200話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 窮地

「お嬢様、逃げてください!」

ヒュレルバードは緊急事態を告げた。

すると、馬車に乗っていたカリフが力いっぱい手綱を振りながら走った。

「どこへ行く!」

流浪馬車に加速がつく速度よりルーカスの動きがもっと早い。

あっという間に駆けつけて一気に跳躍して流浪馬車の上に上がった。

ルーカスは剣を振り回してテントを破壊する。

光が入ると、中途半端に積み重なった荷物の山が見えた。

「そこにいることは知っている」

ルーカスが白い歯を剥き出しにして笑ったとき。

風を切る音とともに短刀が荷物の間から飛んできた。

しかし、熟練した騎士であるルーカスには全く驚異ではない。

体に届く直前に剣で短刀を弾いた。

「良い才能だ」

これ以上隠れていても意味がないことに気づいたエレナとメイが姿を現す。

メイの手には先ほどルーカスを狙った短刀が握られている。

「くそっ!」

これ以上馬車を運転することは意味がないと考えたカリフが隠しておいた剣を取り出す。

生前、剣を握ったこともなかったが、抵抗をする心算で対峙した。

「公女」

ルーカスは孤高の鶴のように立っているエレナを見る。

見窄らしいジプシーの伝統衣装を着ていたが、隠せない高貴さが感じられた。

「ずいぶん雰囲気が変わったね。公国から連れてきた時はぼんやりしていたが、もうかなり貴族らしくなった」

「・・・覚えています。あの時の馬主だったのですね」

エレナはルーカスの正体を一目で見抜いた。

あの日以後、見かけないので記憶から消していたが、まさかこんな風に向き合うとは思わなかった。

 



 

「観察力も素晴らしい。確かに、だから人の耳目を騙してこれほど果敢な計画を立てたんだろう?」

「私の計画に気づいた人は、あなたですか?」

ルーカスがニヤリと笑うと、エレナの表情が固まった。

「リアブリックですね」

「さすが鋭い」

リアブリックの存在を認める発言にもエレナは動じない。

内心、彼女ではないかと予想していただけに、特に驚くこともなかったからだ。

ルーカスはそんなエレナの反応に眉をひそめる。

まもなく死ぬかも知れない状況に置かれているにもかかわらず、エレナの表情に恐怖は見られない。

その態度が目障りだった。

「リアブリック子爵の言葉だ。手段と方法を選ばずに君を殺せと」

「そんなことは起こらないでしょうね」

エレナがキッパリと切って断定的に話すと、ルーカスは口元を捻って笑う。

「そう?じゃあ、どっちの言葉が正しいのか確認してみようか」

ルーカスがすぐに身を投げた。

隣に立っていたメイが精一杯短刀を投げたが、ルーカスは軽く剣身を当てて跳ね返す。

「お嬢様、避けてください!」

「退け!」

無防備に等しいエレナの前を、メイとカリフが遮る。

緊急事態だがエレナは動かなかった。

微動だにせず立って、正面から飛びつくルーカスを厳しい目つきで凝視した。

理由の分からない不安感でルーカスは止まる。

それも束の間、ただの女の子の目つきに縮こまったという事実に恥ずかしさを感じ、さらに激しく身を飛ばした。

 



 

その時だった。

「はっ!」

一瞬、ルーカスの左側でゾッとするような殺意が感じられた。

頭より体が先に反応する。

本能が「避けなければ死ぬ」と警告したのだ。

エレナの首に剣が届く直前、ルーカスは動きを止める。

突然の制動で彼の体がみっともなく滑った。

エレナとルーカスの間に剣が飛んできて、馬車に突き刺さる。

その力がどれほど強かったのか馬車を破っただけでは足りず、馬車が震えるほどだ。

「残念」

音の根源地であり、剣が飛んできた方向を見ながらルーカスは目を見張った。

彼の視線が届いた木の枝の上に黒い覆面の人物が立っていたのだ。

「誰だ!?」

覆面の人物はツバメのように軽い身振りで馬車に降りてきた。

そして馬車に刺さっていた剣を抜いて肩に乗せる。

「誰だって?悪党を倒す悪党だよ」

 



 

エレナの窮地に現れた覆面の人物の正体は?

言動から何となく予想はつきますが笑

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