こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は220話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
220話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 謎のメモ
革命的デザイナー、クリスティーナ。
彼女は帝国を泣かせる名声と同じくらい忙しい日々を追っていた。
彼女が運営しているブティックには毎日令嬢や妻たちが訪ねてくる。
他国からも彼女の名声を聞いて訪れる場合も多かった。
今予約しても1年後でなければドレスを受け取ることができないほどだ。
彼女は仕事に追われながらもデザインの研究を疎かにしなかった。
マーメイドドレスの熱風を作ったのは彼女だったが、それを継承して発展させる他のデザイナーたちとの競争で遅れを取らないためだ。
「あ、ボーッとしてる。寝不足だからかな?」
ブティックのある建物の2階でスケッチをしていたクリスティーナが伸びをする。
「ちょっと洗わないと。これは酷いわ」
鏡に映った自分の姿を見た彼女が舌打ちをした。
家に帰れない日が一度や二度ではなかったため、目を開けて自分の姿を見るのが恥ずかしいほどだ。
浴槽に浸かっていると疲れが消えていく。
一段とスッキリした体で髪を乾かしながら作業室に戻る。
「え?」
タオルを隅に投げて椅子に座ろうとした瞬間、彼女がデザインノートの上に一枚のメモが貼られているのを発見した。
確かに浴室に入る前まではメモはなかった。
それは自分が洗っている間に誰かが作業室を訪れたという言葉と変わりないため、体が固まってしまう。
そしてメモの内容を見た瞬間、彼女の目つきが落ち着いて沈んだ。
コンコン。
「出発しなければならないようです」
ちょうど作業室の外から聞こえてきた声にクリスティーナはギョッとする。
彼女はすぐにメモを胸の中に詰め込んだ。
そして何事もないかのように平然と話す。
「あ、もう時間が・・・、ちょっと待ってください」
クリスティーナは急いで準備を終え、作業室を出た。
ドアの前で待機していた巨漢が頭を下げる。
傭兵ギルドで雇った傭兵フィルだ。
「行きましょう」
ブティックを出ると、馬主は馬車を待機させて待っていた。
馬車に乗り出そうとしたクリスティーナは、足の半分を踏み台に戻す。
「せっかくの集まりなのに馬車が少しあれですね」
「え?」
クリスティーナの気まぐれに、馬主は瞬きする。
「この前の馬市場に行って新しい馬車を買ってきてください」
「い、今からですか?約束に遅れると思いますが」
「遅れたらどうなるのですか?私が忙しいことは、帝国民全員が知っているのに」
「分かりました」
馬主は急いで馬市場に向かった。
幸い、この向こう側が馬市場なので、新しい馬車を購入して戻るまでそれほど長い時間は掛からなかった。
「あまり気に入らないですけど・・・、仕方がないですね」
前とあまり変わらない馬車を選んできた馬主の目に驚愕したクリスティーナが仕方なく馬車に乗る。
出発した馬車は首都の街道を走って集まりの場所に到着した。
彼女は久しぶりに会った知人とティータイムを楽しみながら時間を過ごし、クリスティーナはブティックに戻る。
何事もなく無事に。
天才音楽家のチェントニオは最近、指揮者として頭角を現していた。
過去とは異なり、聴力を失っていない彼は交響曲の指揮者として楽団と呼吸し、自分が作曲した交響曲の感じと雰囲気を表現しようと努力した。
指揮が終わると、観客たちの拍手が沸き起こる。
チェントニオは観客席に振り向いて丁寧に挨拶した。
この瞬間を、チェントニオはいつにも増してワクワクし、胸がいっぱいになる。
この拍手の音を聞きながら立っていると、今生きていると感じたから。
演奏会が終わって会食をしようという団員たちに了解を求めたチェントニオは、家に帰る馬車に乗った。
疲れた体で窓の外を見ていたチェントニオは、窓に貼ってあるメモを見つける。
メモを取って読む瞳には驚きが込められていた。
馬車は首都郊外にある小さな邸宅に到着する。
カリフの配慮で作ったこの邸宅は、人通りが少なく静かで作曲するのに最適な環境だ。
チェントニオが到着すると、邸宅を管理する侍女が出てきて丁寧に挨拶した。
それほど大きくない小型邸宅であるため、一つの屋根の下でチェントニオと侍女、馬主、先日護衛のために雇った傭兵で計4人が一緒に過ごしている。
演奏会で疲れたからだろうか、帰宅して間もなく屋敷の明かりが消えた。
少し夜が更けていく頃、夜陰に乗じて屋敷の外で誰かがうろついていた。
やがて屋敷の四方から訳の分からない炎が発生する。
同時多発的に起きた炎の勢いは強く、片方に積み上げた薪を財物として燃え上がり、邸宅を飲み込むように一瞬にして広がった。
邸宅の屋根まで炎上する直前、後門を通じてチェントニオと傭兵、侍女、馬主が無事に抜け出した。
驚くべきことは、それぞれが生活していた空間が違ったにもかかわらず、彼らは約束でもしていたかのように同時に抜け出したということだ。
遠く離れた4人は焼け落ちる邸宅をじっと見守る。
「はぁ、はぁ。本当に大変なことになるところでした」
炎を見ていると、胸にしまっておいたメモの内容が頭に浮かんだ。
<屋敷放火の予定。明かりを消して一階で待機して脱出>
これがなかったら、チェントニオはあの燃え上がる炎の中に閉じ込められて死を迎えただろう。
無事にクリスティーナとチェントニオを守ることができましたね。
メモを残したのはレンの仕業でしょうか?
ベロニカたちの反応が気になります。
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