こんにちは、ピッコです。
「影の皇妃」を紹介させていただきます。
今回は227話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。
皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。
そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!
自分を陥れた大公家への復讐を誓い…
エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。
リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。
フランツェ大公:ベロニカの父親。
クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。
イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。
レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。
フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。
ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。
アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。
227話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 一時も忘れたことのない声
エレナの発言が終わると、座中が騒めき始めた。
「今、爵位と言いませんでしたか?」
「聞き間違いなのでは?Lは女性でしょう?」
いくら権威が落ちたとしても、千年帝国だ。
人を送って祝うだけでも凄いことだが、爵位まで与えるとなると驚きを超えて驚愕せざるを得ない。
テンは、そんな貴賓たちの間を通りエレナのいる階段の上に上がってきた。
ただでさえ皇室礼服姿のテンを注視していた貴族たちの目が大きくなる。
テンはエレナに軽く目礼してから、座中の方を振り向いた。
「皇室書記官テン・フロストと申します。今から皇家の命に従い、略式ながら爵位授与式を行います」
エレナがスカートの裾をそっと持ち上げて礼を行う。
そして、上半身を斜めに曲げて皇室の命令を受け入れる準備ができていることを仄めかした。
するとテンは咳払いを2回して、握っていた巻物を広げて朗々とした声で読み上げていく。
「帝国の太陽皇帝陛下に代わって、ナクラディオス・デ・シアンは帝国の文化発展に大きく貢献したあなたの業績を高く評価している。したがって、あなたに男爵の爵位を下すので、これを名誉に思って恥ずかしくない行いをしなさい」
エレナは胸に手を当てて軽く身をかがめ、皇室に感謝の意を表した。
距離を置いていたカリフが楽団に目を向けると、指揮者が待っていたかのように、この上なく敬虔ながらも雄大な音楽を演奏し、一層状況を高めた。
テンは巻物を折ってエレナに手渡した。
「どうぞ」
「殿下に感謝の言葉を必ずお伝えください」
エレナが任命状を受け取った瞬間、カリフが拍手を送る。
ぼんやりと見ていた貴賓たちは、ようやくお祝いをするために拍手の隊列に合流した。
「もしかして私の聞き間違えでしょうか?確かに皇太子殿下のお名前を聞いたと思うのですが?」
「私もハッキリ聞きました」
「そうですよね?皇太子殿下が直接爵位を下したのは初めてじゃないですか?」
貴賓たちは任命状の前面に登場したシアンの名前に注目する。
「Lと皇太子殿下は知り合いなのでしょうか?」
「女性が爵位を受けたのも驚きですが、異例的に皇太子殿下が賜った爵位です。二人には親交があるとしか思えないですね」
「本当にLは見れば見るほど驚きます。皇太子殿下とも縁があるなんて!」
拍手が続く間、貴賓の頭の中ではシアンとエレナの関係に対する好奇心が絶えなかった。
何人かは、もしかしたら二人が恋人関係かもしれないと疑ったりも。
しかし、二人について知っていることが全くないだけに、大きな反響は得られなかった。
任命状を受け取ったエレナが階段に下に集まっている貴賓たちを見ながら礼儀を弁える。
貴賓たちは、そんなエレナに向かって拍手をしながら挨拶に答えた。
(成功ね)
エレナは現在の状況にとても満足していた。
今日サロンに招待された貴族たちは首都でかなり影響力のある高位貴族たち。
彼らの前で貴族爵位を受けて拍手を受けたということだけでも、人情の意味が込められているため、とりわけ選別に気を使った。
(もう次の段階に進めないと)
エレナがこの席を借りて狙ったのは大きく分けて3つ。
一つ目は大々的に爵位を受けて貴族になったことを知らせること。
二つ目は別館を公開し、サロンの影響力を示すこと。
最後にノブレス通りを狙って芸術家たちのショップ、ブティック、店などが近い将来バシリカに入店するということを知らせることに意義を置いた。
今日サロン本館ホールに巨匠たちの非公開作品を公開したのも、貴賓たちの視線と好奇心を引くためだ。
早い感がなくはないが、大公家がノブレス通りの開場を繰り上げ巨匠たちの進出に乗り出しただけに、エレナは一足先に貴族たちの耳目と関心、期待真理を集中する計画だった。
「貴賓たちは今日のサロンをどうご覧になりましたか?巨匠たちの非公開作品を展示することで、総合文化芸術の空間にしてみようと・・・」
その時、ホールのどこかで聞こえたガラスが割れる音に皆の頭が回る。
そこには背中がくぼんだマーメイドドレス姿に天の川のようにぎっしりと宝石が刺さったフクロウの仮面をかぶった令嬢が堂々と立っていた。
割れたガラスの破片を靴底で踏みながら、彼女は階段の真下に歩いてくる。
他人に被害を与えた厚かましい行動に貴賓たちは眉をひそめたが、彼女は気にしなかった。
「え?あの女は・・・」
カリフの目つきが細くなる。
すれ違うようにホールで見た女だった。
フクロウの仮面のせいで確かではなかったが、少し現れた顎のラインや唇、瞳が妙にエレナと似ていて記憶にあったのだ。
ただし、招待しなかった彼女が来ることがないと思ったので軽く見送っていた。
それが誤判だった。
「不本意ながらLと貴賓に迷惑をかけてしまいましたね」
フクロウの仮面をかぶった令嬢の声にエレナの肩が震える。
一時も忘れたことのない声。
死んでいく彼女を嘲笑った悪魔の呪いのような音色。
耳元に残るほど、依然として生々しい。
これからという時に現れた謎の女性。
まあ誰なのかは予測できますが、ついにエレナとの対面です。
ここからどんな展開になるのでしょうか?
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