影の皇妃

影の皇妃【228話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は228をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 



 

フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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228話 ネタバレ

影の皇妃【227話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は227話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 真偽の公女

(まさか?)

エレナの神経は彼女に集中した。

「謝らなければならないようですが、仮面をかぶってすることではないので脱ぐようにしましょう」

フクロウの仮面をかぶった令嬢が仮面を脱ごうとすると、隣に立っていた鷲の仮面をかぶった令息が引き止めた。

「レディ、サロンで仮面を脱いではいけません。規則ですから」

「私が今、許可を得ているように見えますか?」

仮面越しにニッコリ笑う彼女の笑顔に、令息は分からない忌まわしい気持ちを感じた。

忠告を無視した令嬢が仮面を固定した紐を解く。

すると、紐の上に上げて結んでいた秀麗な金髪が滝のように流れた。

そして仮面の中に隠されていた本来の顔が現れる。

整った鼻と純白の肌、大きな瞳と微妙に吊り上げられた目尻。

人を怯ませる権威的な目つきと孤高の雰囲気は人々を驚かせた。

「べ、ベロニカ公女?」

「本当に公女殿下だ」

ベロニカが乱れた髪を肩越しに横切る。

サロンの規則など眼中にもないように顔を現した彼女が微笑んだ。

「皆さん、どうしてこんなものを使っているのか分かりませんね。自分にそんなに自信がないのですか?」

ベロニカの辛辣な批判に貴賓たちの顔色が固まった。

面前で堂々と見下すと、自負心の強い貴族たちが侮辱的に受け入れたのだ。

ベロニカはクスクス笑って視線を逸らす。

「それともサロンのオーナーが特に自信がなくてこのような規則を作ったのですか?そうなのですか、L?」

ベロニカはエレナを狙ったかのように露骨に見つめながら嘲笑した。

 



 

ベロニカがサロンを訪れたのは一種の遊戯だった。

だんだん気になってきたLを壊してしまう前に、顔でも一度見てみようかと思ったのだ。

そうしてこそ、Lが崖っぷちに立たされて歪んだ表情で絶望した時の快感が何倍にもなるのだから。

ところが、サロンを訪れた瞬間、彼女の気分は底に落ちた。

仮面をかぶることくらいは小さな遊興だと思えるので気にしない。

記念式に招待された貴賓たちがごった返すのも滑稽だ。

ノブレス通りが開場したらサロンを後にして全員が訪れることだろう。

ブースの巨匠たちは気にする価値さえない。

一流を皆殺し、その場を一流になる二流で満たせばいいのだから。

いざ彼女を不快にさせたのは、何でもないLの存在だった。

サロンを訪れた貴賓の大多数がLに好感を持っている。

恥ずかしいほどに褒め称えたり、畏敬の念まで見せていた。

(つまらない。根も葉もない女を、あのように讃えるなんて)

ベロニカは呆れて腹が立つような気がした。

貴族ともあろう者たちが、根本も分からない下品な女性をあのように優遇する姿を見ると情けなくなる。

そのためか分からないが、ベロニカは考えを変えた。

ただ殺すのは面白くない。

もっと深刻にLを壊したくなったのだ。

公に壊してしまい、Lに好感を持っていた貴族たちが根本を見つけられるよう手本にしたかった。

 



 

記念式が始まり、ホールの階段に姿を現したLを見て、ベロニカはささやかな拍手を送った。

自分の未来に絶望的な影がかかっているのも知らずに笑う姿がとても滑稽だったからだ。

そんなベロニカの口元から笑みが消えたのは、爵位授与のため。

(はあ?爵位を下す?)

気分が悪くなったベロニカが唇をピクピクと鳴らした。

貴族とは帝国の食物連鎖の頂点にある支配階層である。

それなのに根本のないLを貴族に含める?

気に入らない。

貴族の価値は血筋から来るものだ。

生まれの重要性を無視して爵位を下したからといって、浅はかな血筋が変わるわけではない。

周りの反応も彼女の神経を掻いた。

貴族という特権意識と優越意識で団結しなければならない。

にもかかわらず、あの人間たちを見ろ。

貴族というものがLの爵位授与を認めて受け入れているのだ。

自ら与えられた貴族という特別さを消し、あの根本のない女と同等の扱いを受けようとしたのだ。

(質が落ちる)

ベロニカがフクロウの仮面の下に流れた前髪を掃いたとき。

「私、クラディオス・デ・シアンは、帝国の文化発展に大きく貢献する・・・」

書記官テンが朗読する任命状の一部を聞いたベロニカの瞳が冷たくなる。

クラディオス・デ・シアン。

Lに爵位を下した張本人が皇太子シアンだという事実に怒った。

(・・・あの女なんかが、あえて殿下の価値を傷つけると?)

ベロニカは耐え難い不快感を感じる。

彼女が生きてきて一度も感じたことのない最悪の感情。

ベロニカにとってシアンは特別だった。

個人的な親交や好感、又は、関係があるからではない。

皇太子。

帝国、いや大陸を通じて最も高貴な血統を持つシアンこそ、ベロニカの男になる唯一の資格を持っていた。

幼い年で世の中が自分を中心に回るということに気づいたその瞬間から、ベロニカのパートナーはシアンであり、一時も動揺したり変わったことはない。

ベロニカは孤高の星のように輝き続けたかった。

今よりも遥かな上で、あの太陽の光さえ隠してしまうほど。

そのためにはシアンとの結合が必須なのだ。

皇室の血統だけがベロニカをより輝かせることができるのだから。

ところが、思いもよらなかったLが割り込んできた。

「はぁ・・・」

ベロニカは汚物に覆われた不快感と手に負えない苛立ちを感じた。

根本も知らない一人の女がシアンの格を落とす?

耐え難い怒りが込み上げてくる。

ベロニカは意図的に手に持っていたシャンパンを床に落として割った。

初めてサロンに来る時までは軽い遊戯程度と思っていた。

しかし、今は違う。

ベロニカは心からLをバラバラに引き裂きたいという欲望が込み上げてきた。

 



 

ベロニカの思想はエレナと真逆です。

決して相容れない二人。

最初の対決は、どちらが勝利するのでしょうか?

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