影の皇妃

影の皇妃【267話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は267をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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267話 ネタバレ

影の皇妃【266話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は266話をまとめました。 ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 仮面の下の素顔

逆に訪問客数が減少したノブレス通りは致命打を受けた。

そうでなくてもノブレス通りを訪れた貴族の数に比べて売上が低調だったが、訪問客数が急減すると売上まで急落することになったのだ。

肉眼で見分けがつくほど結果が出たにもかかわらず、エレナは緊張をゆるめなかった。

初日にノブレス通りに集まった貴族たちが、2日目にはサロンとバシリカを訪れたとすれば、まだ安心することはできる。

悲喜は最終日に別れる公算が大きかった。

両方とも一度ずつ訪問した貴族たちが、自分の好みと満足度によって最終日にある一箇所を訪問するためだ。

もちろん、必ず蓋をあけてこそ結果が分かるわけではない。

文化消費が支出に繋がるというエレナの哲学どおり、バシリカが上げた莫大な売上と殺到する注文は、慎重に再訪問の可能性に重きが置かれた。

しかも、明日は訪問客がサロンを訪れるしかない決定的な理由がある。

サロンを営む妙齢の女主人。

新女性。

数えきれないほど多くの修飾語で呼ばれ、首都だけでなく帝国全域に名を馳せたLが仮面を脱いで正式に顔を公開すると公表した日だった。

「いよいよ明日ですね」

「あの噂は本当なのですか?明日、Lが仮面を脱ぐというのは」

「本当だそうです。さっき主催側に聞いてみたら事実だそうですから」

「わあ、いよいよLの顔が見えるのですね。噂では聖女だとか、魔女だとか、さまざまな憶測がありますが、実際どうなのか気になりますね」

「必ず来なければなりませんね。Lが私に惚れるかもしれませんから」

「Lが皇太子殿下の恋人だという噂は聞いていないようですね?」

「その噂は本当なのですか?」

 



 

これまで神秘主義でLに対する好奇心が高まった理由だろうか。

Lの外見は社交界で話題になる程、多くの人の関心事だった。

仮面の後ろに傷跡や火傷跡がある、見るのが難しいほど不細工だ、あるいは美しすぎて隠したという噂が盛んだ。

そのようなLが仮面を脱いで顔を公開するというのだから、行かないわけにはいかないだろう。

そのためだろうか?

大公家も内心、競争で敗北すると予想する雰囲気だった。

ノブレス通りの裏に大公家があることを除いて、サロンの競争力、文化的影響力、話題性など、どの部分でもリードするものがなかったからだ。

決定的に閉場宴会を繰り上げてサロンと時間帯が重ならないように調整したことだけを見ても明らかだった。

対抗すると、確実に比較されて再起が不可能なほどイメージに致命傷を負うのではないかと避ける気配が歴然だ。

エレナはそのような大公家の生ぬるい反応が理解できなかった。

彼女が罠を仕掛けて窮地に追い込んだのは確かだ。

しかし、天文学的なお金を投資して完成したノブレス通りが開場から外れたにもかかわらず、大公家の反応はあまりにも消極的だった。

まだ速断するには早いが、大公家がノブレス通りを捨てたという印象まで受けるほど、手をこまねていた。

 



 

「・・・先ほどベロニカが大公家を出発したことを確認しました」

閉場宴会に参加しようと別館に向かう直前、もしかしてと思ってレンを見ようと立ち寄ったエレナは、メルの報告を受けた。

「予想通りですね」

「備えなければなりません。ベロニカが来た以上、静かに過ごすことはありませんから」

「覚悟しています。なんとか私を困らせようとするでしょう」

ベロニカの訪問が決して好意的ではないことをエレナも知っていた。

ショーンまで脅迫し、サロンに火をつけただけでなく、暗殺まで試みるほど姦悪な女が人の祭りに来るのには、それだけの理由があるだろうと推測できる。

「ここはサロンです。私の空間です。ベロニカがどんな企てをしても二度は許されません」

エレナの表情は悲壮で自信に満ちていた。

先日、サロンを訪れたベロニカの突発的な行動には当惑したが、その瞬間だけだ。

エレナは二度も同じやり方で殴られるほど簡単な女性ではない。

「ピンチはチャンスよ」

エレナベロニカが間もなく閉場の宴会で無理することを期待した。

それを口実に逆攻を加え、ベロニカを窮地に追い込むつもりだ。

うまくいけば名分を手にして大公家の弱くなった根を丸ごと抜いてしまう機会になるかもしれない。

「レン」

エレナの呼びかけにもレンは微動だにしなかった。

「私の声が聞こえますか?」

黙々と答えない彼を見るエレナの目が複雑になる。

「ちょっと起きてみてください。あなたが憎むベロニカが来るそうですよ。彼女の顔が歪むのを見たくないですか?」

エレナは手を伸ばして彼の前髪をかきあげる。

「告白することがあります。私が、首都にレンが死んだという噂を広めました」

「L」

メルの目が哀れになった。

フランツェ大公の野望を暴くためには仕方のないことだったにもかかわらず、まるで自分を恨むように言うエレナの言葉からはレンが目覚めることを願う真心が感じられる。

「・・・こんなに元気に生きているのに死んだと言ってしまって、私は本当に悪い女です。だから早く目を開けてください。恨み言を聞く準備をしていますから」

エレナは布団を引き寄せて胸まで覆って立ち上がる。

もう少し一緒にいてあげたいが、そうしてあげられなくて申し訳なかった。

「そばを守ってください」

「分かりました」

メルの返事にもかかわらず、気になったのか何度もレンの方を振り返っていたエレナは、未練が残った表情で寝室を出ていく。

あまり申し訳ないと思う人。

心の中でその言葉を反芻していたエレナは、複雑な感情をしばらく折って別館に向かう。

 



 

いよいよベロニカとの対決!

決着までにレンが目を覚ますことはあるのでしょうか?

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