影の皇妃

影の皇妃【71話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は71をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

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71話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ディアス

カリフは自分の耳を疑うが、目の前の身元情報から目を逸らすことができずにいた。

ランドールに次ぐ天才建築家という言葉に驚愕せずにはいられなかったから。

過去の時代で、ディアスは主に世俗的な建築物を建てていた。

彼の建築物を見て感嘆したリアブリックが、ノブレス通りのメインストリートの建築を任せたのは有名な逸話。

ノブレス通りの成功は、貴族たちが重視する品格と威厳を兼ね備えたディアスの巨大建築物があったからこそ可能になったのだ。

エレナはリアブリックに奪われる前にディアスを連れてくるつもりだった。

「ランドールに匹敵する天才だなんて・・・、早く会いたいよ」

カリフの目はアートアドバイザーとして活動していた彼が、優れた芸術家を見つけた時の目つきだ。

「才能は疑う余地がありませんが、私生活は乱れているでしょう」

「ここに書いてあるね。女性遍歴がちょっと派手だと」

短くため息をつく。

Lの名で時代の巨匠たちを後援し、面倒を見てくれたメイが唯一できないと訴えた人物がまさにこのディアスだった。

女性同士の仲裁をすることは容易ではない。

仲裁しなければ、殺傷事件になってもおかしくなかった。

「はぁ・・・、女性問題は難しいね。この人は手に負えないような気がする」

「ですから、他のことはできないように縛っておかないと」

「どうやって?何か良い方法が?」

「お父さんにサロン周辺の土地を大規模に買い取ってほしいと言ったのを覚えていますか?」

エレナはサロンを中心にその一帯を開発し、ノブレス通りを牽制する文化の中心地に育てる計画だった。

「君、まさかその土地に?」

「男がよそ見をしないためには集中できそうなことが必要ではないですか?」

「君は本当に考えることが邪悪だね」

 



 

  • 画室の中の違和感

図書館を出たエレナは、ラファエルの画室に向かう。

まだ甘い断定ではあるが、このまま上手くいけばラファエルはスランプに打ち勝つことができると確信していた。

過去の人生で見た時代の巨匠ラファエルの本当の姿が垣間見えることがあるから。

浮かれた気持ちで画室に到着する。

「こんにちは、先輩」

挨拶して中に入ると、何か違和感を覚えた。

普段と違って緊張しているラファエルの横に、その違和感の正体を理解する。

「ようこそ、待っていたよ」

「レン先輩」

一瞬不快な気持ちに打ち勝てなかったエレナの表情が歪む。

この前の出来事で疑いは晴れたはずなのに、なぜまた現れたのだろうか?

それもよりによってエレナが唯一安心していられる画室に。

「レン先輩はどうしてここに?」

「来たらいけない理由でも?」

「・・・」

「私のことは気にしないで。見た目とは違って、私は教養のある性格だから芸術に関心があるんだ」

レンは椅子から立ち上がり、鼻歌を歌いながら部屋の中をブラブラしていた。

「いつから来ていたのですか?」

「結構前からですよ」

エレナがいない間、ラファエルは苦しんでいたのか表情が暗かった。

「私のせいですね」

「ルシアちゃんの方が心配です。友達になるにはちょっと・・・」

「親しい間柄ではないので。無視すればいいかと」

ラファエルはエレナの安否を心配していた。

レンはあまりにも悪名高いので、彼女が悩まされているのではないかと心配していたのだ。

「君は私が見えていないのかな?私の話を堂々としているように見えるが?」

「聞かなかったことにしてください」

エレナが嫌そうに答えると、レンは大笑いした。

「ほら、尊敬語では話してくるけど、先輩を尊敬していないじゃないか。生意気だな」

「勘違いしていますよ。私はすごく礼儀正しいです」

「勘違い?」

レンが笑った。

「今年聞いた話の中で一番面白いよ。騙された気分だ」

彼は肩をすくめ、視線を絵に移す。

「え?騙された?」

エレナはレンがこぼすように言った言葉に違和感を覚える。

レンが画室の中にある絵に文句を言うことに対し、カッとなって大声を出そうとすると、それをラファエルが止めた。

「余計なことに気を取られないで。私たちはすべき事をしましょう」

「でも・・・」

ラファエルが微笑みながら話すので、エレナも意地を張ることができなかった。

乱れた髪を整えて、彼と向かい合う。

ラファエルは恐ろしいほどの集中力を発揮し、躊躇いもなく筆を動かした。

 



 

  • 妨害行為

それからどれくらい経っただろうか。

レンが意図的に机の上にあった画材を落とす。

耳障りな音が画室を大きく響かせた。

エレナは思わず顔をしかめたが、ラファエルは例外だった。

彼はエレナとキャンパスを交互に見ながら筆を動かし続けている。

驚くべき集中力だ。

「おー」

レンは目を見張り、ラファエルの後ろに立つ。

「これ肖像画?少しも似てないね」

ラファエルの反応はなく、ひたすら絵に集中しているかのように、筆を忙しく動かすのに余念がなかった。

「目の輝きがとても鮮やかだ。彼女、メガネを外したらすごく尖っている顔をしてるよ」

「そうなんですか?」

その言葉に反応したラファエルが、レンの方に背を向ける。

すると、彼の持っていたパレットがバランスを失ってレンの方へ傾いた。

彼は機敏な動作で体を捻るが、流れ落ちて跳ねてしまった絵の具までは避けられなかった。

 



 

ラファエルとの癒しの空間に誰も入ってこないでほしい!

肖像画を書くのを邪魔しないでほしいですね・・・。

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