影の皇妃

影の皇妃【81話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「影の皇妃」を紹介させていただきます。

今回は81をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 



 

フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ彼の娘ベロニカの代わりになったエレナ。

皇妃として暮らしていたある日、死んだはずの娘が現れエレナは殺されてしまう。

そうして殺されたエレナはどういうわけか18歳の時の過去に戻っていた!

自分を陥れた大公家への復讐を誓い…

エレナ:主人公。熱病で死んだベロニカ公女の代わりとなった、新たな公女。

リアブリック:大公家の権力者の一人。影からエレナを操る。

フランツェ大公:ベロニカの父親。

クラディオス・シアン:皇太子。過去の世界でエレナと結婚した男性。

イアン:過去の世界でエレナは産んだ息子。

レン・バスタージュ:ベロニカの親戚。危険人物とみなされている。

フューレルバード:氷の騎士と呼ばれる。エレナの護衛。

ローレンツ卿:過去の世界でエレナの護衛騎士だった人物。

アヴェラ:ラインハルト家の長女。過去の世界で、皇太子妃の座を争った女性。

【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

 




 

81話 ネタバレ

影の皇妃【80話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は80話をまとめました。 ネ...

登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • side ラファエル

遠く離れた所に立っていたラファエルは、肖像画の前に立っているベロニカ皇女を見つめていた。

彼女の美しさに酔いしれて?

いや、見た目よりももっと本質に近いものに気づいたから。

「・・・ルシアちゃん?」

ベロニカを眺めているラファエルの口から「ルシア」という名前が反射的に出る。

外見と雰囲気が全く違う二人の女性のはずなのに、彼の目には同一人物に見えたのだ。

「どうしてルシアちゃんがベロニカ公女になりすまして・・・」

他人はともかく、ラファエルの目を欺くことはできなかった。

肖像画を描くために、ずっとルシアだけを見てきたのだから。

長年の観察を通じてラファエルだけが知っている彼女だけの特徴が残像として残っていた。

「どうして彼女が?」

そんなはずがない。

それなのにどうして・・・。

ラファエルは自分の見間違えだと最後まで否定した。

しかし、考えれば考えるほど、彼の目にはルシアとベロニカが重なって見える。

ベロニカの喋り方はルシアとは違うが、本質的な声のトーンは同じ。

ルシアはベロニカで、ベロニカはルシアだ。

どっちが本当の姿なのかは重要ではない。

二人は同一人物。

衝撃に包まれたラファエルは、それを受け入れられず、パニックに陥った。

身を翻して図書館を出る。

逃げるようにして、彼は画室のイーゼルの前に座り込んだ。

「やっと・・・」

勇気を出そうとしたが、ラファエルはその覚悟まで失う。

ベロニカ公女は遥かに遠い女性だったから。

自分には決して手の届かない女性。

ふとシアンに言った言葉を思い出す。

『感情には責任が伴うものです』

あの言葉がブーメランになって帰ってきた。

「私は・・・」

苦々しく言葉を濁して頭を垂れる。

それからどれくらい過ぎたのだろうか。

ラファエルは起き上がり、画室のランタンに火をつける。

そして、パレットを片手に、彼は真っ白なキャンパスをじっと見つめた。

「・・・」

今感じる感情を込めて、彼は絵を描き始める。

 



 

今回の芸術祭はまさに革命に近かった。

これまで見たことのない遠近法と明暗法は、これまで芸術界で扱われてきた絵の水準を何段階も越えたと言っていいほど凄かったのだから。

4日連続で図書館を訪れたベロニカは、ラファエルの作品「ベラドナ」への賛辞を続けた。

歴史に永遠に残る名画になると。

その噂を聞きつけ、多くの貴族が図書館に訪れるようになる。

「計画通りね」

無名の在学生に過ぎなかったラファエルの存在感は、一夜にして変わった。

彼と契約を結びたがる貴族は多数いた。

「先輩が他のところと契約されると困るわ・・・」

少し憂慮はしていたが、ラファエルなら必ず自分を選んでくれると信じている。

「ベラドナ」のモデルとなったルシアはしばらく外に出ることが出来ず、エレナは数日間、ラファエルの画室を訪れることが出来ずにいた。

そして15日が経過し、激しい雨が降り出した日。

今日がチャンスと考えて、エレナはルシアに変装して画室を訪れる。

 



 

「先輩、私です!」

イーゼル越しのラファエルは、彼女の正体を知らないふりをする。

「ルシアちゃん?」

テーブルの上にはたくさんの手紙が置かれていた。

(先輩の人気がここまでだなんて・・・)

気が動転する。

手紙の大半は貴族の令嬢から送られたものだった。

「凄い人気ですね、先輩」

「一読しましたが、とても恥ずかしいので、まだ読めていません」

ラファエルが困ったように頬を掻く。

エレナも笑いながら隣の席に座った。

「何を描いているのですか?」

「新作ですが、見てくれませんか?」

それは神と人間をテーマにした神話的な絵だった。

賢く慈しむ女神が遠くに立って振り向いており、その後を3、4人の男性が追いかけるが、必死に手を伸ばすが届かない。

それはラファエルの心情を表した絵。

もちろん、ルシアはそんなことを知らないが。

「この絵は完成次第、ルシアちゃんに差し上げます」

「良いのですか?」

「ルシアちゃんですから」

慌てたエレナを見ながら、ラファエルは淡々と話し続ける。

「ルシアちゃんがいなければ、今の私もこの絵もなかったでしょう」

「恥ずかしいです、先輩」

温かい視線でラファエルを見つめる。

彼女の微笑みに向き合うと、彼の心臓は激しく鼓動した。

「私たち、お似合いだと思いませんか?」

「・・・!」

ラファエルの瞳が狂ったように揺れる。

「何を」

彼は震える心臓のせいで、まともに話すことができなかった。

「私と手を組みませんか?」

ラファエルの頭の中が真っ白になる。

この話をどう受け止めていいのか分からなかった。

「近いうちに首都にサロンを開く計画を立てているのです。そこに先輩を招待したいのです、一番最初に」

「・・・サロンに私を?」

ラファエルは言葉を失った。

彼女の身分がベロニカ公女であることを知ったときも驚いたが、他にもサロンのようなものを計画していることにも驚く。

「すぐに返事をいただかなくても大丈夫です。強要ではないので、負担に思わないでください」

「さっき」

「はい?」

「私が最初だと言ったでしょ?そのサロンに招かれる人たちの中で」

エレナはうなずいた。

「はい、先輩が最初です。そして、私が直接招待する最後の芸術家でもあります」

「最後ですか?」

「サロン内に専門の仲介人がいますから」

「行くよ」

「え?」

エレナは驚いて目を大きくする。

ラファエルは内心を隠したまま微笑んだ。

「せ、先輩?」

こんなに喜んで返事をくれるとは思わなかったので、エレナは動揺を隠せなかった。

「ルシアちゃんのサロンに行くよ」

「本当に大丈夫なのですか?私が強引過ぎて、軽率に決断を下したんじゃないですよね?」

エレナの心配混じりの言葉に、ラファエルは首を振りながらキッパリと言う。

「ご存知じゃないですか、私の性格を。苦心の末に下した結論です」

「先輩・・・」

これ以上を望むのは欲張りだと考え、ラファエルは無理矢理に笑みを浮かべた。

「これからよろしくお願いします」

 



 

というわけで、ラファエルにはあっさりバレてしまいました。

それと同時に彼の恋は終わりを告げましたね・・・。

ラファエルは凄くいいキャラですので、今後も活躍してほしいです!

それでも無事にサロンに入ってくれましたので、エレナの計画は大きく前進しましたね♪

彼女の次の計画は何でしょうか?

影の皇妃【82話】ネタバレ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 今回は82話をまとめました。 ネ...
【影の皇妃】まとめ こんにちは、ピッコです。 「影の皇妃」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となっております。 ...

https://recommended.tsubasa-cham.com/trash-of-the-counts-family-matome/

https://recommended.tsubasa-cham.com/survive-maid-matome/