ジャンル、変えさせて頂きます!

ジャンル、変えさせて頂きます!【113話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。

今回は113をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

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113話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • ユディットの人生

その後、ユディットの人生は続いた。

若若しい十歳のころ。

私はラリサの手を握って五月祭を見に行った。

周りの人たちは皆ラリサだけが好きだった。

ラリサから視線を離すことができず、ラリサに一言でも付けようと努力する。

それを見ていた私は、頬を膨らませてラリサにぶつぶつ言った。

「私も綺麗だったら良かったのに」

「なんで?」

「お姉ちゃんが綺麗だから、みんなお姉ちゃんだけ好きなんだよ」

「でもユディット、あなたも本当にきれいだよ。あなたの薄紫色の瞳は春に一番早く咲いたスミレのようだよ」

「本当?」

「もちろん」

ラリサと私は視線を交わした。

間もなくキャハハと笑い出した私たちは手をつないで小道を歩いて家に帰ってきた。

まるで昨日のことのように生々しい。

私がユディトだったということを自覚してみると、今までユディットの記憶を持っていると思っていたのが、ただ闇の中で薄暗いろうそくの光に頼ってぼんやりと見ていたのだということに気づいた。

ユディトの家族について思い出す度に胸の片隅が自分のことのように揺れたが、私の家族に対することは霧の中に隠されたようにかすんでいたのもまた私がユディットだったためだろう。

その後も場面が過ぎ去った。

ラリサがきれいに着飾ってグリーンハルテン伯爵家で開かれる舞踏会に行った。

そして間もなくラリサのお腹が膨らみ、ルカが生まれる。

そして・・・。

静まり返っていく息遣い、曇る目つき。

母親を死に追いやった伝染病に弱り目にたたり目で姉、ラリサまでかかってしまった。

村で一番の、いや、南部で一番の美人と呼ばれるほど美しかったラリサの顔は、枯れた花のように生気を失っていく。

そんなラリサの姿に彼女を看護していた私の唇がカラカラに乾いた。

私は恨めしくラリサを叱責する。

「これは全部お姉ちゃんが母の看病を全部引き受けたからだ。私が本当に交代しようと言ったじゃない。そんなに大丈夫だと意地を張っていたのに、結局これは何だ?」

口は達者だが、私の顔は真っ青になっていた。

「はは。面目ないわね」

「私に面目がないなら、早く快癒して。何でもない病気だからすぐ治ることができるから」

私は不安な気持ちは皆知らないふりをして、わざと強がって言った。

 



 

私の看護にもかかわらず、ラリサは日に日に死に向かって歩いていた。

誰よりも同じ病気で死んだ母親を一番近くで見守っていたラリサ、彼女が一番よく知っていた。

今日が自分がこの世で過ごす最後の日であることを直感的に感じたのだろうか。

ラリサはかろうじて口角を引っ張る。

かすかな笑みが彼女の病色に染まっていた。

「ルカをよろしく、ユディット」

「どうして私にルカを頼むの?私は結婚もしてないって。未婚の妹にそれが言うことなの?」

「本当に申し訳ないけど、あなたしか信じる人がいないの・・・」

「いや、本人が生き残ることを考えないと!私に先延ばしにしてもいいことなの、これが?私がルカをどうやって育てるのか!私みたいな暴れん坊に育てるよ?」

「あなたのように成長するだけでも心配が軽くなるはずだが」

「そんな問題じゃないじゃない!」

「あはは・・・」

ラリサの笑いには元気がなかった。

肺から空気が抜けるような空しい笑い。

まるで息遣いとともに魂が抜け出るようだった。

鳥肌が立った私は必死に哀願する。

甚だしくは脅迫もした。

「私は絶対にルカのことを可愛がらない。虐めてしまうわ。あの子のせいでお姉ちゃんがどれだけ・・・」

絶壁の上の花のようだった姉。

しかしルカの誕生以後、村での扱いが知らず知らず変わったという。

本当は気が利かなくても分かった。

「私がルカを虐待するのを見たくなければ、しっかりして・・・!ああ、ちょっと待って、お姉ちゃん!お姉ちゃん!しっかりして!」

ラリサの目が朦朧とする。

私は身震いしながら発作的にラリサを叫んだ。

しかし、私の努力が顔負けするほど、ラリサのまぶたが徐々に巻き始めた。

そっと、ラリサの手が床に落ちる。

真っ白になった手は微動だにしなかった。

私はすでに曇って、むっとした覗野の中で、涙にまみれた顔で絶望的に叫んだ。

「お姉ちゃん!」

 



 

最初はラリサのことを考えてでもルカを何とか育てようとした。

放置のように見えるかもしれないが、財産もない私がルカまで建設するのはとても大変だった。

しかし、だんだん状況が変わる。

放置が虐待に変わり始めたのだ。

育ったルカの顔がぱっと咲き始めてからだった。

ルカは誰が見ても将来が期待されるきれいな子供だった。

問題は、その顔のどこにも姉の痕跡はないということ。

姉の人生を台無しにしたあの犬のような男の顔がこのような形をしているだろうと思う度に腹が立って耐えられなかった。

そのように私は27になり、五月祭の一ヶ月前、何かの理由のためか同い年だった27の前世の記憶が重なった。

記憶の混線。

そして急に記憶がごちゃごちゃになった理由は・・・。

(ルカの回帰のためだろう)

ルカが回帰したのは、ヴィンターヴァルト家に降りてくる家宝、願いの杯のおかげだと推論された。

ルカの願いが正確に何かは分からないが、そのようにルカが回帰し、ある種の理由のためかルカの記憶が私に流れ込み、私はそれを小説を読んだと考えるようになったのだろう。

それなら、小説の中の描写と私が感じたこと、そしてユディットの状況に乖離感があるのも理解できた。

小説はルカの覗線で一度歪曲された記憶だったから。

ルカにとって私は言い訳の余地ない悪い叔母だった。

実際にルカに出来ないことをしたりもしたし。

ルカには罪がないのに、私の人生の重さに押されて利己的な行動でルカを傷つけた。

ルカが見てきた未来の私は果たしてどんな考えでそのように行動したのだろうか。

小説で読んだ時は何も考えず、ただ悪女の利己的な行動だと片付けていたことが私自身の行動だったと思うと、まったく理解できなかった。

でも確かなのは・・・。

(もうそんなことは起こらないだろう。絶対に)

ユディットがしたと思ったすべてのことが、実は私自身がしたことだと思うと、腹が立つ。

あえて私の口でルカに愛を取り上げたことがとても厚かましく感じられた。

(そういえばルカにすまないと、すまないと謝った一言も言わなかったね)

目が覚めたらルカに悪かったと言おう。

私の考えが浅かったって。

容赦は望まないと。

本当にごめんって・・・。

 



 

ルカの願いによって回帰前の人生を思い出したユディット。

彼女の体は無事なのでしょうか?

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