こんにちは、ピッコです。
「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。
今回は118話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
118話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 公爵家の秘密
腰をかすめた銃傷はそれほど深刻なものではなかった。
しかし、記憶が戻ってくるにつれて襲った情報による頭痛が私をさらに苦しめる。
それさえも二日後には完全に消えたけど。
しかし、リュディガーとルカがしきりに大騒ぎすると、私はびくともせず療養するしかなかった。
そうして一週間が過ぎた。
やっと身動きができるようになった私は、自由を満喫しながら伸びをする。
ローラが私の世話をしてくれた。
ローラがしばらく席を外している間に拉致事件があったからだろうか。
私を一人にすることに不安を感じて戦々恐々としている。
(当分は大人しく過ごすのが、周りの人たちの精神健康に良さそうだね)
いざ拉致は私がやられたが、トラウマは周辺の人々の役割のようだ。
私は首を横に振った。
そういえば、私が拉致されたことで後遺症をひどく患っている人がいる。
まさに先王だった。
「そういえば、先王殿下は大丈夫?」
「それでもだいぶ良くなったそうです。約3日ほど経てば面会が可能だと聞きました」
情報に通じたローラがすぐに答えた。
私が拉致された事実を聞いた先王は、気絶するほど衝撃をたくさん受けた。
それでも意識が戻ってよかったが、しばらくは面会も禁止されたまま療養に力を入れなければならなかった。
下手したら本当にリュディガーの言う通りになると思うよ。
クロケット競技場で先王に「誰がもっと長く持ちこたえるか」と言わんばかりに挑発したリュディガーの言葉が思い浮かぶ。
少し意地を張ってくれればいいんだけど。
心が居心地が悪かった私は、小さくため息をついた。
「そうだ。今日はヴィンターヴァルト公爵が訪問することになったんだよね?」
「はい。まだ時間に余裕はあります」
「本来は私がお伺いしなければならないのに」
私は眉をひそめた。
私が王族になったが、それでも傍系に過ぎない。
実質的な位置は公爵のマクシミリアンの方が高いだけに、彼に来いと言うのが失礼だった。
しかし、私が彼に会うために約束をしようとすると、公爵が直接王宮に訪ねてくるということではないか。
数日前、拉致事件に巻き込まれた私を配慮しているのかと思ったが、特にそうではなかった。
配慮だなんて。
ヴィンターヴァルトとは本当に距離がある単語だ。
公爵の訪問について私が嫌がると、お茶を淹れていたローラが肩をすくめて軽く答えた。
「少しでも健康な方が動くんですよ。あまり気にしないでください」
「ローラ、君の給料はヴィンターヴァルトからだよ」
「いいじゃないですか。公爵様が今この席にいらっしゃるわけでもないんですよ。それに、私がもしクビになったら奥様が回収してくださるじゃないですか。私ほど仕事ができる下女を探すのが難しいですし」
「それはそうだけど」
実力が裏付けられる自信は本当にかなわなかった。
平然としたローラの返事に思わず笑いが出てしまう。
リューディガーにすべてを打ち明けたその日、私たち3人は多くの話を交わした。
私が最初に憑依したと思ったことから、ルカの記憶の一部分が私に流れてきたようだということまで。
ルカと私の間でも明らかにできなかったことが一つ二つ明らかになり、真実のミッシングリンクが一つ二つと合わさっていった。
「願いの杯が本当に願いを叶えてくれるんだね。ただの昔話だと思ったのに。
「私もそれが本当に願いを聞いてくれるとは思わなかった。ただ・・・虚しくて独り言を言っただけだったのに」
「願いの杯に空いた願いは何だったの?」
「・・・幸せになりたいと」
その時の会話を思い出した私の口元に苦笑いが広がった。
幸せになりたいということは、すべての人が抱く願いだろうが、ルカの口から出てくる幸せは、なんだかんだとさらに傷ついたところがある。
今のルカは幸せだろうか。
おそらくヴィンターヴァルト公爵との問題を解決すれば、その小さな肩に背負っていた罪悪感と責任感が少しは軽くなるだろう。
公爵が私に会おうとするのは、突然フランツに拉致されたことと共に、私がルカの母親ではなく叔母だったということ、そしてリュディガーとの関係などに対する釈明を聞くためだったはずだ。
しかし、私が公爵に会おうとする理由は、全面的にルカのため。
ルカは一日も早く自分の名前の後ろにあるヴィンターヴァルトという姓を脱ぎ捨てたいと思っている。
「でもルカ、たとえ君がヴィンターヴァルトの血を引いていなくても、次期ヴィンターヴァルト公爵になったほうがいいと思う。敢えて城を捨てることまでは・・・」
「いや、これはおじさんをおじさんと呼ぶこととは別のことだよ。もうフランツも死んだから、私がヴィンターヴァルトでしなければならないことはすべて終わった。続けてヴィンターヴァルトの名前を書く必要も、恥もない。そして城を捨てるのではない。元に戻るだけだよ。ルカ、マイバウムに」
「ルカ」
「冬の森の主になったのは私の人生に一度だけで十分だ」
ルカがもともと強硬に主張するので、その話を聞くしかなかった。
「それなら自然に私が家門を継ぐことになるだろうが、構わないか?」
「それが私と何の関係が・・・ちょっと待って」
「あなたが私とユディットの間を認めてくれれば、私はいつでも歓迎だ。私が敢えてあなたを訪ねて行ったのも、王家との無理な結婚をして家を引き継ぎくなかったからだ」
平然と渡したリュディガーの言葉にルカの瞳が葛藤で点綴されたまま大きく揺れた。
「認めてくれるのは・・・するけど、私が家門を捨てるために無理に認めるのではない!これは別物だよ!」
苦悩の末、ルカの許可が下りた。
ルカがこれまで私たちの関係を妨害するためにどれほど誠心誠意を尽くしたかを思い浮かべると、本当に感激してやまないわけにはいかないことだった。
「あなたの意志がそうなら・・・家門の後継に関することだから父に報告と許諾が必要だ。ちょうど首都に下りていらっしゃるから、私が伺って談判をするようにするよ。願いの杯について明かしてお詫びすることもあるし・・・」
「ちょっと待って。ルカ、一人で公爵様に会いに行くの?あり得ない!」
「何があり得ないの?」
「私たちはもうあなたの精稗年齢が私たちとあまり変わらないということを知っているが・・・」
「別段違いはないでしょ?」
「・・・私たちより高いかも知れないということを知っているけど、とにかく他人が見るには相変らず十歳の子供じゃないの。あなた一人で公爵様に対面させるのはやっばり心苦しい。私も一緒に行くようにして」
「体の調子も悪いだから休んでて」
「むしろ私が一緒に行きたいと思います。ですから、ユディットさんはルカの言うとおりに休んでいてください」
「結局、なんといってもルカの保護者としてヴィンターヴァルトに来たのは私じゃないですか。だから私が一緒に行くのが正しいです」
当然だった。
私はルカが退かないのと同じくらい強硬に乗り出し、結局リューディガーとルカはため息と共にそうしろと言うしかなかった。
ルカはその日、すぐに公爵を訪ねてすべての恩願を解決したい様子だったが、私の状態が心配だと公爵との出会いを一週間憎んだ。
「公爵が訪ねてくると言ったのは意外だったが・・・」
今度会ったらヨナスの血筋に関する話が出るはずだが、公爵は果たしてどこまで知っているだろうか?
公爵の好きな人がソフィアではあるが、それでも30年余り自分の子供だと思った息子が自分の子供ではなかったということはかなり衝撃的ではないだろうか。
(訳もなく公爵の機嫌が悪くなって、その火の粉がルカに飛ばされたりしたら・・・)
私はため息をついた。
できるだけ悠々と雰囲気を盛り上げなければならないようだ。
そのように公爵との対話を推し量って頭を悩ませている間、公爵が訪問することにした時間になる。
私は応接間でルカと一緒に公爵を待った。
先に位置していること程度がそれでも私が用意できる礼儀だ。
久しぶりの公爵の登場。
彼が訪れた理由とは?
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