こんにちは、ピッコです。
「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。
今回は91話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
91話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 王族会議②
「・・・」
我慢できずに噴き出した私の怒号に、先王の口がぴたりと閉ざされた。
先王は良心のない人間ではあるが、婚約後に浮気が多すぎたということを判別するほどの道徳心はまだ残っているようだ。
先王の口を塞いだ私は、その矢をルカの方に向ける。
「それにルカ、あなたいくらリューディガーさんに対する私感があると言っても・・・」
「今の私の反対はおじさんに対する私感を除いたことだ。おばさんには条件的に良くないよ、あの男は」
しかし、やはりルカは甘くなかった。
ルカは澄まして首をかしげる。
こ、こういう時だけ綺麗なふりをするんだから!
しかし、それが通用するのが一番大きな問題だ。
このような時、雰囲気に乗ってルカを責め立てるべきだったが、ルカが涙を流す姿を見ると、また口が塞がってしまう。
私はため息をついて、もう一度じっくりと話した。
「条件的にイマイチだなんて。リューディガーさんが目に入らないと、私は一生結婚できないわ、ルカ」
「それはいい!」
人の心も知らないのか、それとも知る気がないのか、先王は火に油を注ぐようにそばで嬉々とした。
息苦しかった私は、胸を叩きたい気持ちを必死にこらえる。
腹が立って死にそうだというのがどういう意味なのか、現在進行形で自ら感じていた。
「いったいリューディガーさんの何がそんなにイマイチなんですか?リューディガーさんは客観的な条件でもラムガート最高の新郎候補です。それに比べて私は・・・」
「ユディット,お前はどうしたんだ!ユディット、あなたは優しすぎるからか、人を良く見てくれるんだね。私が思うにイマイチなところが溢れてたけど」
いや、私は条件が厳しいなら厳しい方だと思うけど、いったい私の配偶者に対するあの二人の基準は何だろう?
私の両親が生きていても私よりもっと几帳面ではないと思った。
「それにあいつがラムガートの最高の花婿とは!ラムガートの結婚適齢期の男たちが種が乾いているようだね!パトリック、ラムガートがちゃんと回っているのは確かか?」
矢は現在の国王パトリックに飛んでいく。
実際、リューディガーを婿候補として内心占っていた国王の顔が微妙にうごめいていた。
自分の選択も一緒にこき下ろされて気分が悪くなることは明らかだ。
そういえば、また主題が外れた。
リューディガーの長所について話そうとすると、ドジョウのようにあちこち抜けていくね。
私は内心で舌打ちをする。
「リューディガーくらいなら悪くないですよ。ヴィンターヴァルト家はラムガートに数少ない公爵家で、本人もとても誠実で勤勉です。適当に融通もきくし・・・」
「融通?走る四輪電車みたいな、あの意地っ張りがか?」
もちろん私も最初はリューディガーが融通性など全くない、極端原理原則主義者だと思っていた。
しかし、じっくり考えてみると、そうではないことだけは分かる。
原理原則主義者が上官同然の国王の言葉を無視して、王宮に秘密通路で憚ることなく出入りするわけがないからだ。
リューディガーは、ただ自分が望むことを勝ち取るために手段と方法を選ばない軸だった。
原理原則主義者のように見えたのは、ただ野戦教範そのものが極端な効率のために作成されたため、そのような点で見えただけ。
リューディガーが融通が利かないのは方法論的な話ではなく、結果論的な話だった。
彼は自分が決めた信念や結果においてだけは少しも妥協しないから。
「それにルカがヴィンターヴァルトの後継者であることを考えた時、どう考えてもリュディガーさんと結婚するのが最善の方法だと思います。それだけ私もルカに集中するかもしれないし。他の家門の人と結婚すると、それが不可能なんですよ」
ルカが私の子供ではなく、時には私よりもっと大人な時もあるというが、私はルカを私の子供に他ならないと思っている。
責任を負わなければならない、そんな存在として。
もちろん私がリューディガーのプロポーズを承諾したのは、全面的に彼が好きだから。
いくらなんでもルカの面倒をよく見ることができるという理由だけでは、リューディガーとの結婚を決心しない。
「ついでに」ってことだよ。
しかし、私がリューディガーが好きでプロポーズを受けたと口がすり減るほど詠んでみても、ルカも耳元でも聞いてくれないことは明らかだった。
かえって性格だけ掻いてしまうだろう。
私は彼については言葉を慎んだ。
自分の名前が取り上げられるやいなや、ルカが目をつり上げながら話した。
「私で言い訳はやめてよ」
「言い訳じゃない。ただ、私が望む様々な条件のうち、あなたも含まれていて、リューディガーさんはその条件をすべて満たしただけよ。そして、その条件を満たす人はリューディガーさんしかいないし。どう考えてもいい線みたいだけど・・・」
私は一つ一つ話した。
私がリューディガーをここまで庇うとは思わなかったのか、先王は衝撃を受けて言葉を失った表情だ。
考えてみれば、私が先王の前で堂々とリューディガーをかばうのは今回が初めてだった。
今までは良く仕事を処理しようと努めて顔色をうかがっていたが、このままでは終わりがないという事実を今になって悟った。
この固着状況が長くなる根本は、先王とルカのリューディガーに対する反発がただ感情に基づいているため。
特に、先王がリューディガーを嫌うのは頑なに近かった。
「駄目だ」と主張する理由自体が過度に主観的だ。
ふと、昔、家庭教師のバイトをしていた時を思い出す。
課外授業当時、大変だったのは学生の意欲を鼓吹する問題もあるが、保護者の期待を低くすることもまた容易ではなかった。
学生の状態と現実間の格差に対してまともに認知できない状況だったためだ。
先王もちょうどそうだった。
その時、誰かが割り込んできた。
この喜劇に参加するとは思いもよらなかった相手だ。
「そうです。ヴィンターヴァルト大佐なら、立派な花婿です。お父様もいつもそう言ってましたから」
そう言ったジョゼフィンはにっこり笑う。
優しい声はジョセフィン本人に向かう敵対感を全て散らすほどの威力があった。
そして散らばった敵対感は再び団結し、そのまま国王に向かう。
「え?パトリック、ラムガートの太陽である君の判断力がその模様だなんて、ラムガートの未来に暗雲が立ち込めているんだな!」
「いや、お父さん・・・。実質的にヴィンターヴァルト大佐の結婚スコアはかなり高いです」
「その点数は誰が出したのか?ヴィンターヴァルトから裏金を受け取ったに違いない!パトリック、今すぐその点数を出した者を捕まえてきて・・・!」
「ただの社交界の暗暗里で回る点数に過ぎません!」
国王は汗を流しながら釈明しようとしたが、先王はまるで獲物でも見つけたハイエナのように国王を噛みちぎる。
「私の息子が一番甘いってことだよ」
私は残念ながら舌打ちをした。
マリナは、自分の兄が先王にばたばたされているにもかかわらず、沈黙したままだ。
先王とは何の言葉も交わしたくない様子だった。
それにしてもジョセフィンが私を助けるとは全く思ってもいなかったのに。
ジョセフィンの方をちらっと見ると、彼女と目が合った。
彼女はさっきにっこり笑ったのが嘘のように無愛想な顔に戻っている。
しかし、以前ほど私を拒否する様子ではなかった。
妙にリューディガーと私を繋げようとしているような気もするし。
前はヴィクトリアだったが、今度は私か・・・。
何とかしてリューディガーを片付けてしまおうとする人のようだった。
一体ジョセフィンは何を考えているのだろうか。
今までは彼女とぶつからなければいいと思っていたが、一度くらいは彼女と胸襟を打ち明ける必要があるように思える。
すると、先王は息を切らしながら、また矢を私の方に向けた。
「よし!結局、ユディット。あなたはリューディガーが好きな理由が、ルカを一人でヴィンターヴァルトに行かせたくないからということじゃないか!」
「いや、ただそれだけじゃなく・・・」
「そんな理由なら簡単だよ。ルカを王宮で育て続ければいいことではないか」
「・・・ルカはヴィンターヴァルトの後継者なんです。いつかはヴィンターヴァルト家に戻らなければなりません」
「ふん!ヴィンターヴァルトで教育してみたところで、ヨナスのような暴れん坊か、リューディガーのような頑固者になるだろう。それに比べると、私の孫たちはずっと大人しくないか。これはまさに王族の教育がはるかに良いという証拠だ」
王族の教育に一度も干渉したことのない先王がそのように言うと、呆れた。
そしてその場にいた王族たちもまた私と同じ気持ちなのか、皆が呆れた表情で先王を眺めている。
「ただ王宮でルカを捕まえている名分が・・・」
「名分?この子もまたラムガートの血を引くではないか。王宮に泊まる条件は十分だよ。そうだよ、そうだとも」
「しかしルカは考えてみると傍系です。傍系の子供を王宮で王族が受ける教育を受けさせるなんて・・・。傍系の子供を養子にしたわけでもなく、前例のないことです」
国王が深刻に反駁すると、サムエルとビクトリアの目つきも瞬間鋭く輝いた。
王族教育は帝王学に他ならない。
王室の傍系であるルカがそのような教育を受けるということは、思ったほど軽い事案ではなかった。
近い傍系だったのでもっと危なかった。
しかし、先王は大したことではないという様子だ。
かえって手をたたいて軽く言った。
「そうだね。いい考えがある。シャルロット!シャルロットとルカを婚約させるのだ」
「え!?」
青天の露震のような先王の言葉に一瞬、静けさが会議室を掌握する。
周りの視線など気にしない先王は、一人でいい考えだといちゃいちゃしながら、自分の考えを並べ立てた。
「するとルカも王女の婚約者として王室に滞在できる妥当性が生まれる。どうであるか。いい考えじゃないか?」
先王が興奮しすぎて亡霊でも見たのではないだろうか・・・?
本気でそれが理屈に合うと思うのか。
まあ、話になろうがなかろうが、先王として構わないだろう。
シャルロットは国王が目に入れても痛くない末娘だ。
これまでほほ笑んで先王の覇悪を止めてばかりいた王が、どうしても我慢できずに大声を上げる。
「どういうことですか、お父さん!耄碌したのですか!シャルロットはもうせいぜい10歳です。ところで婚約だなんて!それもこんなくだらない理由で・・・!」
「耄碌?今何と言ったのか?この親不孝の極みめ!それにくだらない理由なんて!たかが婚約に過ぎないのではないか。お前の甥のためにその程度も事情を見てくれないのか?」
たかが婚約だなんて。
さっきは私とリューディガーの間に婚約させたらどうかという言葉で焦って激怒したじゃないですか?
先王は今日も他人がすれば不倫、私がすればロマンスの基本を忠実に守っていた。
「常識的に27歳のいとこのプロポーズを邪魔しようと10歳の子が婚約するなんてありえないです」
先王と国王の声が次第に高まっていく。
他の王女と王子の顔も国王とあまり変わらなかった。
近衛兵だけが帝国の二つの太陽を乾かすべきかどうか、目をゴロゴロさせながら顔色をうかがうだけ。
席にいた士官は、だんだん速くなる2人の言葉の速度に追いつくために、ペン先をさらに熱心に動かしている。
「私が他のことはどう見ても、私の娘をこんなところに入れるのは見られません!お父さんに優しい租父の役割は期待もしませんでした。しかし、少なくとも人なら持つ常識はなければなりません!」
「お、お前!パトリック!お前があえて私の胸ぐらをつかんだのか?親不孝の息子よ!」
「親不孝か、よくできました!お父さんは最初から私が親孝行するようなことをしなかったじゃないですか!」
「何だと!?私がどうやってあなたを育てたと!」
「どうやって育てるんですか!そのまま放置しましたね!私は自分で成長しました!」
会議が泥沼に・・・。
先王の暴走が激しいですね。
ルカとシャルロットの婚約を、本人たちはどう思っているのでしょうか?
https://recommended.tsubasa-cham.com/matome/