こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は210話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
210話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密の会談⑥
ベルティウムはすでにニックスの問題があったので除外され、フィペリオンは心の中に毒を含んだ大蛇を100匹ほど置いていそうな者たちなので深い関係を結ぶには適していなかった。
そのような面でガストロはペデリアンを除いて最も信頼できる家門だ。
特に首長であるバドリサはラントを見向きもしないほど性格がまっすぐで、その後継者であるリュザークもやはり彼女に似ているからだ。
これまでを見守ってきたリュザークなら、彼が首長になっても長期的な絆を維持できると考えられる。
果実を動かしていたロクサナの手が止まった。
最初はガストロの宿舎に火をつけ、彼らの秘密をユグドラシルで皆に公開しようとした。
すなわち、ガストロの立場を不利にする狙いだったのだ。
ガストロに個人的な悪感情はなかったが、そうした方が現状況でアグリチェが最も最大の利益を得られる方法だと思われたため。
しかし、結局は心を変えた。
ロクサナが再びアグリチェの名前でユグドラシルに来たのには複雑な心が作用している。
昨冬、自分の手でアグリチェを倒した時は、二度とそこに戻りたくなかった。
しかし、アグリチェに残ったジェレミーの存在を確認したのに続き、ベルティウムで彼女の兄であるアシルの体を借りたニックスを見た瞬間。
ロクサナは彼女が背を向けて去ってきたアグリチェがこれ以上過去の残骸として残ったのではなく、いつにも増して鮮明な未来の選択肢になって再び目の前に現れたという事実に気づいたのだ。
何よりもラント・アグリチェは死んでまでロクサナの前に自分の痕跡を残し、それは本当に言葉では言い表せないほど汚い気分だった。
その時、ロクサナは決心した。
彼女の最初のスタート地点であるアグリチェにもう一度戻ることに。
そしてラントの最初の出発点でもある彼らのアグリチェで、彼が刻んだ跡をこの手で一つずつ消していくと。
そして、最終的にはラントが作った彼の王国、昔のアグリチェの姿を世の中のどこにも見たらないように。
もちろん、ロクサナは自分が無愛想な人間だとは思っていない。
いつも正義の方式で生きていくという守り難い誓いをしようとするわけでもなかった。
しかし、少なくとも何の罪も犯していない善良な人をわざと泥の中に落とした後、相手の切実さを武器に、望むことを不当に奪い取っていきたくはない。
そこでロクサナとジェレミーはガストロを脅迫するのではなく、お互いに友好的な新しい同盟関係を形成していくことを共に決めた。
もちろん、それでもどうせなら少し有利な位置を占めた方が良いと思ったが。
ロクサナは先日の燃える建物を思い出した。
すると、あの時のように再び気持ちが冷たく沈んだ。
実際、ガストロの宿舎に火をつけたのはロクサナはではない。
そのような一連の計画を立てたことは否定しないが、最終的に実行に移す前に彼女は躊躇った。
しかし、事態は発生した。
偶然というには時期があまりにも偶然で、以前からこのような瞬間に必ず浮かび上がったりした人が今回も間違いなくロクサナの心の中に存在を刻み込んだ。
アグリチェから彼女を追っていた赤い目が今もどこかで彼女を見つめているようだった。
しかし、カーテンまで全部閉まって密閉された部屋の中には彼女一人しかいない。
結局、ロクサナを見ているのは向かいの壁にかかった鏡の中のもう一人の彼女だけ。
ロクサナは影の中にある赤い目に出会う。
もしあの日、ガストロの宿舎に火事が起きなかったら、結局自分の手で同じことをしたのだろうか?
それは鏡に映った瞳に答えがあった。
結局は私もまだアグリチェなんだ。
手段と方法を選ばずに利用できるものは最大限利用する。
それによって罪のない人が被害を受けても構わない。
心の一方で、そのような考えをする自信があることは否定できなかった。
ユグドラシルに来る前から、ロクサナは頭の中に入っていた設計図も極めてアグリチェらしいものだった。
今、フィペリオンを狙った罠についてまた悩んでいるように。
潰れた果物から出た水が白玉のような手とテーブルを濡らしながらカーペットの上に落ちる。
やはり赤い目は誰のものだとしても見たくなかった。
ロクサナは鏡の中の顔から目を逸らし、席から立ち上がる。
ロクサナは新しいアグリチェを作ろうと計画しているのですね。
ラントの時代の卑劣なアグリチェからの脱却を目指して。
ガストロの宿舎に火をつけた人物が気になります。