こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は211話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
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どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
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211話 ネタバレ
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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 秘密の会談⑦
その日、星が昇り始めた夜、ロクサナはユグドラシルを抜け出した。
殺戮蝶に餌をやるためだ。
カシスもロクサナと同行しようとしたが、毒蝶を収穫する間、万が一の問題が発生しないようにユグドラシルの中を代わりによく見てほしいという要請により、そう出来なかった。
カシスはロクサナを送った後、一人で城塔の上に登る。
そこからはユグドラシルの内部だけでなく、外の風景も一部見下ろされた。
先ほど、ロクサナにこっそりついて行こうとするオルカ・フィペリオンを見つけて防いできたところだ。
カシスと出会ったオルカは、少し持ち堪えて、結局、ただ散歩に出ただけと言い訳をし、不満そうな顔をして部屋に戻った。
その後、彼の宿舎周辺にペデリアンの監視人がさらに追加されたのは当然のことだろう。
カシスは遠くの闇をなぞるように見つめる。
そしてしばらくして、イシドールとオーリンがカシスを訪ねてきた。
イシドールが先に彼の前に伏せて報告する。
「監視対象がユグドラシルを出ました」
その瞬間、カシスの目に殺気が霞んだ。
よりによって、今デオン・アグリチェがユグドラシルの外に出ていたら、その目的地がどこにあるかはあまりにも明らかだった。
前回の花園での出会い以降も、いつもこんな風にロクサナの後を影のように追っていた男だったので。
カシスのあごがしっかりと締まる。
今すぐ席を蹴ってユグドラシルを出たかった。
しかし、カシスはすぐに衝動を抑え、体から流れ出るエネルギーを整理する。
「お疲れ様。今日はもう休むように」
イシドールが頭を下げた後、静かに退いた。
次はオーリンの番だ。
「シルビアお嬢様は少し前に寝られました。最近は他の家門と交流することが確実に減り、別に報告するほどの内容はありません。警戒対象との接触もなく、懸念される他の危険も見られませんでした」
ユグドラシルに入ってきた時から、オーリンを含む数人がシルビアを護衛していた。
デオン・アグリチェをはじめとする外部の危険要素からシルビアを保護するため。
「最近シルビアが人と交わることもなく、元気がなさそうに見えたが。もし他の問題があるのではないか調べるように」
「お任せください」
そのようにイシドールとオーリンを送り返した後、カシスは城塔を降りた。
ロクサナが帰ってくるまでは眠れないようだ。
それで警備を兼ねてユグドラシルの中をもっと見回すことにして歩を進める。
カシスの目にフラフラしながら動く白い形が入ってきたのは、そんなある瞬間だった。
カシスはよろよろと回廊に沿って歩いている男を見つけ、彼に近づく。
「ノエル・ベルティウム」
カシスが呼んでいるのに、ノエルは聞こえていないようにぼんやりと歩き回っていた。
ノエルの監視を担当していたペデリアンの部下が困った様子を見せている。
ノエル・ベルティウムはユグドラシルに来て以来ずっと部屋に閉じこもっていた。
人形に対する聴聞会が予定されていたが、彼の処遇に強制はない。
しかし、彼は数日間、水を一口も口にしていない様子だった。
カシスは部下を手招きし、ノエルに尋ねる。
「ノエル・ベルティウム。どうしてこんな遅い時間に一人で外に出て彷徨いている?」
カシスの質問にもノエルはぼんやりと歩き続けるだけで、何の返事もしなかった。
カシスは眉を顰める。
最初は夜中にこっそりニックスを訪ねて接触するつもりかと思ったが、どうやらそのような目的性を持って動いたわけではないようだ。
近くで見たノエル・ベルティウムは、なぜか少し正気ではないように見えた。
「いつもそばに置いていたダンテという腹心はどうして一緒に来なかった?」
もう一度質問を投げかけると、ノエルが初めて反応を見せる。
「ダンテ・・・」
よろよろと続いていたノエルの足取りが不意に止まった。
ずっと焦点なしに曇っていた目にも徐々に流れが描かれ始める。
それに正面から向き合った瞬間、カシスは表情を固めた。
「いないよ。ダンテは・・・、もう・・・」
意味がかなり曖昧な言葉だ。
しかし、その瞬間、ある奇妙な直感がカシスの後頭部を鋭利にすれ違う。
「ニックス、ニックスに会わないといけないのに」
ノエルは再び右往左往する姿で周りを見回しながらニックスを探し始めた。
シルビアに元気がないのが気になりますね。
ロクサナとデオンは外で遭遇した?
ノエルの精神も崩壊に近づいているような・・・。
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