こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は119話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
119話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 栄光の花冠
「ルビ、君はもっと喜ぶと思ったのに」
表情管理をしろということか。
私は目を背けて隣の席に座った彼を睨んだ。
チェシアレは厚かましくも極めて穏やかな表情を浮かべている。
「ダンスでも踊ってあげないといけないの?」
「さっきはすぐにでも気絶しそうだったから。だから言ってみたんだよ」
「あんなものが飛び出すとは想像もできなかったけど。当然じゃない?リッチ枢機卿とは誰が思いついたのか分からないけど、確かにお祭りを楽しむことができるわね。どうせやるなら、むしろいくつか作り出せばよかったのに?」
「自決した枢機卿の遺体がそんなに多いはずがないだろう?」
のんびりと答えたチェシアレが突然私に微笑みを浮かべた。
まさか笑えということかな?
面白くも感動もしなかったが、私も微笑んだ。
「お兄様こそ凄く嬉しいみたいだね。みんな私じゃなくて、お兄様が公子妃だと思うわ」
「・・・」
歓声は続いていた。
医務官に囲まれていたイースケが、いつの間にか国王が座った特別席に下で跪いている間、内国人が占めた観覧席の方はそれこそ爆発しそうだ。
愛国心が燃え上がるだろうね。
王様とお義父さんの表情がとても気になる、エレニアの表情も。
たぶん自負心で爆発しそうじゃないかな。
「ルビ、何の心配もいらない」
これはまた何の突拍子もない話だというのか。
チェシアレは、今日私の注意を引きつけようと決心したようだ。
「何を言ってるの?」
「あなたの夫のこと。彼が・・・、君をどうしようもないと」
濃いサファイア色の瞳が奇妙な光でひらめいていた。
あまりにも呆れて瞬間的に気が抜けそうになる。
そう、図々しいことにも正道があるという常識が通用しない非凡な相手だということは既に知っている。
しかし、このような方法で昨日のことを言及するなんて、よほどのことではないだろうか?
誰が誰を安心させようとするの?
まるで私を守ってくれるだろうと言いながらあんな目つきをして見せるなんて。
さらに滑稽極まりないのは、それが言葉遊びや他の奸計などではなく、本気だということだった。
これから私の夫がどう出ても自分に責任があるという考えは全くないのだろうか?
昨日自分が何をしたのか全く自覚できないの?
世間の目に私たちがどう見えるかは眼中にもないって?
勝手に私に口づけをしておいて、勝手にそんな甘い目つきをしているの?
あはは、本当に面白いね。
私と口を合わせただけで目つきまで変わるなんて、本当に単純な生物たちに違いない。
うわあああああ!
みんな意地悪をするのはやめられないのかな?
それよりも歓声に混じっている別の音が私の目を引いた。
他でもない蹄の音だ。
勝利を象徴する真っ白な馬に乗って疾走する北部の騎士。
彼の片手には彼を勝利に導いた聖剣があり、その剣の先にはまさに眩しい黄金バラで編んだ花冠、優勝者に与えられる栄光の花がぶら下がっていた。
何かの呪文でもかかったように、雷のような歓声が一斉に止まり、突然の静寂が訪れたのは一瞬だった。
私は瞬きをしながらバルコニー席の手すりの下を見る。
正確には金の入った黒い鎧姿をしてこちらを眺める、私の夫であり私の騎士に向き合った。
あまりにも見慣れた真っ赤な瞳の中で、分からない苦痛の台風が吹き荒れていた。
どんなに激しい苦痛だったのか私に移転して私の胸が痛くなるほどだ。
どうして・・・、どうしてそんな苦しい表情をしているの?
なんでそんなに大変な表情なの?
何がそんなに辛いの?
やっぱり分かってしまったの?
もうとっくに知っていたんだよね?
今日中、もしかしたら昨日からずっと?
もうこれ以上私が綺麗に見えないよね?そうでしょう?
お姫様だと思っていたのに魔女を見つけた気分はどう?
もうここで全部終わらせてしまいたい?
あなただけはその資格がある。
だからあなたの心の向くままにしてもいい。
そんな気持ちを込めて、私は精一杯微笑んでみせた。
弱いけど確実に。
幻覚でもあるのか、一見彼も微笑んでいるように見えた。
苦々しく甘い笑顔。
錯覚に過ぎないと思った。
いつものように、ただ私の妄想に過ぎないと。
しかし、彼が剣を動かした瞬間、私の足元に落ちた花は絶対に妄想の産物ではなかった。
ぼんやりと見つめていたのも束の間、取り憑かれたように腰を曲げて拾い上げる。
黄金のバラと5色の宝石で編んだ花冠が、私の小さな手の間で煌びやかな輝きを放った。
鞘に剣を差し込む音が遥かに感じられる。
静かな疑問が口の中で絶えず漂っていた。
なぜ?
一体どうして?
視線を再び持ち上げ、見たことのない美しい赤い視線と再び向き合ったその瞬間に、私の中にある小さな何かが壊れて溶け出した。
そうだった。
気づいてしまったのだ。
やっと気づいてしまったのだ。
生きている間、一度も期待しなかった、いいや、期待できなかったそれが目の前にあったということを。
ある人は一生を求めて彷徨っている、まさにそれ、歴史と時代を問わず永遠に変わらないことを願いながら歌うこと。
陳腐極まりない名前のそれを。
「どうして全部知っていながら、どうしてそんなことができるの?私にどうしてそんなことができるの?」と叫んだところで、おかしな欺瞞に過ぎなかった。
返ってくるこだまは、それがまさにそれだと叫ぶだけだから。
それがまさに愛だから。
絶望に陥っていたルビ。
イースケとの別れを予想していた彼女にとって、彼の存在は大きいですね。
自分の気持ちに気づいたルビは、今後どのような行動に出るのでしょうか?
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