夫を味方にする方法

夫を味方にする方法【152話】ネタバレ




 

こんにちは、ピッコです。

「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。

今回は152をまとめました。

ネタバレ満載の紹介となっております。

漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。

又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

【夫を味方にする方法】まとめ こんにちは、ピッコです。 「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。 ネタバレ満載の紹介となってお...

 



 

死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。

前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。

しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!

小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…

ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。

イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。

エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。

フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。

ボルヒア:教皇。ルビの父親。

チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男

エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。

ローニャ:ルビの専属メイド

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152話 ネタバレ

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登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。

  • 喧嘩③

ティーテーブルががらがらとひっくり返る。

綺麗に並べられた茶碗と皿とお盆とあらゆる茶菓子が入り混じって茂みの上を転がっていた。

密林の使者たちのように仲良くお互いの髪をつかんで垂れ下がった私たちも同じ。

「あなたがあなたのお母さんの目に不満だという事実が、私と一体何の関係があるのよ!」

「あ・・・、あなたなんかが何を知っているというの。私のお母さんのことをやたらに喋らないで!」

「あなたが先に私の顔も知らないお母さんの悪口を言ったじゃないの!」

ドンドンドンドン、というけたたましいノックの音が間こえてきた。

多くの人が叫ぶ声も一度に聞こえてくる。

「奥様、奥様!」

「ルビ、いったい何が起こっているんですか、ルビ!」

あえてドアが開かなくても、ここはガラス温室であり、したがって外から中がはっきり見える構造だった。

色鮮やかな南部の噴水や樹木によって遮られているが、騒然としていることぐらいは一目で分かる。

しかし、私もフレイヤも現在そのような事実に気を使う暇がなかった。

「あなたなんかが持つに値するものではない!あなたが今握って威張るもの全部私のものだったと!イースもエレンも他の人たちもみんな、ずいぶん前から私のものだったんだ!あなたが現れなかったら・・・!」

「私が現れたからではなく、あなたがこんなだから、こうなったんだよ?もうちょっとまともに生きろ!」

「あなたが何で私に説教するの!私はあなたのような立場とは違う、私の母もあなたの母と立場自体が違うし!私たちはもともと生まれつきの種類自体が・・・」

「だからあなたの完璧なお母さんが、あなたに友逹に厚かましく嘘を並べなさい
と教えるの」

「お母さんを、その口で侮辱するな!」

「あなたが先にしきりに私のお母さんを侮辱しているじゃないか!そして、あなたのお母さんへの侮辱はあなたがしているのでしょう!申し訳なくもないの?友達にすまないと思わないかと!長い間、あなたを信じてきたエレンに全く申し訳なくないの?エレンに、イースに、そのすべての人に全くすまないと思わないなら、あなたはそもそも彼らを持つ資格がない人間だ!」

髪の毛を引き抜くような手がさっと切れ、同時に私の手も力が抜けた。

青白く曲がりくねった金髪とフレイヤの青白くふさふさした金髪が、回転草のようにかたまって四方に飛び散る。

「ルビ!このドアを開けてください!ルビ!フリー!フレイヤ・ヴァン・ピュリアーナ!すぐにこのドア開けられないの?」

エレニアの叫び声が恐ろしいほど響き渡る。

実に肝を冷やする恐怖感のある一喝だった。

フレイヤも私の目をじっと見つめた。

酷くゆがんだ紫色の目に、思いもよらない涙が浮かんでいる。

「今、泣いてるの?」

「泣いてるんじゃないわ」

「じゃあ、さっさと止めなさい!またどんな憎らしい演技をするつもり!」

「黙れ!あなたが、あなたが一体何を知っているの。私について何を知っているんだ、私がとれだけ一生懸命生きてきたのか、あなたが何を知っているのか、そんな目で見てるの!」

「あなたが先に私について何も知らないくせに説教したじゃないか、この良心もない!たかがこんなことで泣き言を言うくせに、こんなことでわあわあ泣いてしまうくせに、あなたが経験したことのない本当に恐ろしいことについて何が分かるの?」

「・・・私は、はあ、私は・・・!」

「私こそあなたならそんなふうに生きないよ!あなたと同じ幸運児が一体何かに歪んでこんなに自分が無能になったかどうかは分からないが、私は少なくとも自分が受けるような恐ろしいことを他人にやらかしたことはない!毎日生き残るために全力を尽くしながらも、あなたのように何かを得ようとしている人を苦しめはしない!」

「誰がそんなに好きだったか知ってる?そして私も、私もあの時鏡の部屋でその姿を見てそれなりに苦しんだ!一体どうしてあなたは毎回そんなに、こんな風にすべてを揺さぶるの?どうしてみんな、あなたさえすれば変わるの?あなたが一体何で私まで変わらせるの?」

興奮で燃え上がった声が低くなり、クリームでぐちゃぐちゃになった顔に涙があふれる。

まったく想像もできなかった場面だ。

 



 

「あの時、神殿で魔性石を飲んで気絶したこと、あなたの伯父さんと一緒に作ったのでしょう?」

フレイヤが、また私をにらみつけた。

半分衝動的に投げてみたが、かなり滑稽な反応だ。

「どういうたわ言?」

「知らないふりをするの?好きなようにすればいい、あなたについて考えれば分かる___」

「や、やめなさい!何も知らないくせに推測するな!伯父さんは、伯父さんは完全に私のために私の意地に・・・」

「あなた、すごいわ。私を追い出そうと血を吐く苦痛まで耐えなんて、光栄だと言わなければならない。そんなに王妃になりたかったの?」

「・・・」

「見たところ、あなたの伯父はあなたの野望の一つのようだけど、いざあなたの両親は何も知らないようね」

「・・・何度も並べ立てる百言計画より一度の逹成が重要なものだから」

「それで逹成できると思う?こんなに堂々と反逆を企てることを侯爵様は知ってるの?」

「大げさに言わないで、今脅迫してるの?」

「しているとしたら?」

「・・・」

「あなたは王妃になりたいの?私の夫にそんなに未練が残っているの?それとも両方?」

「・・・」

「まあ、とにかく綺麗に諦めたほうがいいよ。あなたが私に申し訳ないと思うような感心な良心なんて望まないけど、せめてあなたの友達には申し訳ないと思わないと」

「・・・私は、私はただあなたを・・・」

「あなたがあの日に起こった駄洒落だけでも、本当に申し訳ない気がしないの?何も知らずに厳しく私を責め立て、侯爵様に殴られたわがままな弟も、改めてかわいそうよ」

愚かなロレンツォを哀れに思う気持ちは当然目やにほどもなかったが、とにかくそのように付け加えた。

フレイヤはもう何も言わなかった。

 



 

「ドーン」という荒い轟音が、めちゃくちゃになった庭に響き渡ったのはその時だった。

どうやら扉を壊してしまったようだ。

とにかく荒々しい北部人のようだから。

あっという間に人々がどっと入ってくる。

四方が騒がしくなったのも、ほんの一瞬、私の大切な水の庭は、再び静けさの領土となってしまった。

無理もない。

並んで頭は散発でめちゃくちゃな格好をして、同じように乱闘場に倒れた床に座り込んで食いつぶしている私たちの姿が皆の目にどのように映ったのか明らかなことだったから。

魂が抜けた観客たちの周辺に金色の回転ロウソクが外の風に沿ってかすかに運ばれていった。

忠実な護衛騎士たちの顔に恐怖の色が走る。

年老いた執事長は文句を言いながら十字を切り、一体どうしてここに来ているのか分からないエンディミオンは、肩をかすめて飛んでいく髪の毛の塊にびっくりした。

男たちの方がそんなに訳の分からない恐怖に虜になったような中、私たちの氷のお嬢さんはずっと落ち着いた様子をしていた。

驚愕そのものの表情ではあったが、恐怖よりは怒りに近い殺伐とした様子。

「これは・・・、一体どういうこと?」

不気味な畳み込みに腕に鳥肌が立つ。

大声で泣くふりをすると思っていたフレイヤは、意外と静かだった。

怖がっているようだ。

私も少し怖かったが、それでも慎重に口を開く。

「ちょっとケンカしちゃった・・・」

「それは見れば分かります」

「怒らないでね・・・」

「今、怒らないように見えますか?ルビの格好をちょっと見てください!フリー、あなたはどうして返事がないの?」

フレイヤは肩をすくめたが、みっともないほと乱れた髪の間から私の方に目を向ける。

私も目を見張るように見えた。

反省の気配など全くない私たちのそのような幼稚な振る舞いにエレニアは当然ますます鋭い目つきになったが、それでも気品よく吐き出した。

「今すぐ本館へ」

 



 

これで一旦喧嘩は終了?

これからのフレイヤとの関係はどうなっていくのでしょうか?

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