こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は240話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
240話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 巨大な嵐⑥
「私は母を見つけます!」
「私はアグリチェさんのところに行ってみます!」
展示室を出て、リュザークとパンドラは別れた。
リュザークは反対側に位置する通路を通ってこの建物を抜け出すつもりだ。
パンドラはリュザークのように彼女の保護が必要な家族がいるわけでもなく、口クサナを一人で送ったのが気になってその後を追うことにした。
二人は廊下の真ん中で別れる。
ちぇんちゃん!
そのようにパンドラー人で急いで廊下を横切っていると、突然後ろから窓ガラスが割れる音が間こえた。
反射的に首を回すと目に入ったのは、誰かが割れたガラスの破片と共に廊下に飛び込んでいる姿だった。
今、彼女がいるところは2階だったので、パンドラは瞬間的に目を疑う。
黒い形はガラスの破片の山の上で、ばっと身を起こした。
もしかしたら、あれも人形ではないかという疑いがあって、パンドラは一瞬緊張する。
その時、完全に体を起こした黒い男の視線がパンドラに向かう。
その顔が血まみれになっていて、最初は誰だか分からなかった。
「何見てるの?」
しかし、その嫌な声を間いて向かい合った男が人形ではなく人だという事実が分かった。
そしてその声が黒の首長であるジェレミー・アグリチェのものだという事実も。
今まで親睦会の間に見せてきた礼儀正しい姿とはかなり違う態度だったが、むしろこちらの方が違和感一つなくよく似合っていた。
ジェレミーは外で人形の頭を踏み台にして、2階の窓枠をつかんでここに這い上がってきたのだった。
彼はパンドラを無覗して、すぐに彼女を通り過ぎる。
パンドラは一歩遅れて正気に戻り、ジェレミーの後を追った。
「もしかして、アグリチェさんを探していますか?」
その言葉にジェレミーはちらりと振り返った。
「アグリチェさんは少し前にこの前に行きました。立ち寄る所があると言いましたが、どこなのか知っていますか?」
しかし、彼はパンドラの問いに答える価値がないかのように、ただ彼女を無覗している。
それでパンドラも顔を丸めた後、何も言わずに走り始めた。
どうりでジェレミー・アグリチェがロクサナの位置を知っているという漠然とした確信ができた。
「あっ!」
そうするうちにパンドラとジェレミーはすぐ目の前に現れた二股に折れた廊下で他の人々と出くわす。
彼らは二人を見るやいなや急いで口を開いた。
「その血は・・・!もしかしてこの先にも人形がいますか?」
「今すぐ怪我の治療を・・・」
もちろんジェレミーはその言葉も無視して矢のように走り去る。
他の人たちも思わずその後について走った。
「南門もお二人が閉めましたか?」
「私たちは歩哨に立って外に問題が生じたようなので確認してくるところですが・・・」
「それらが建物の中まで入ってはいないでしょう?」
彼らは気になることが多いのか走りながらも、パンドラに質問を止めなかった。
彼女は彼らの質問に知っていることを簡単に答えてくれた。
パンドラはロクサナがどこへ行ったのか、今は分かるような気がした。
歩哨に立っていたという彼らの話を聞いて、そういえば今この建物にベルティウムの人形であるニックスがいることが思い出す。
彼女は警備員を雇ってジェレミーに追いついた。
ジェレミーは近づいてきたパンドラを苛立たしそうな目で見る。
すると、彼は空中で水の流れのように舞い散るあの薄青色の髪の毛と、その間に現れた目鼻立ちのはっきりとした顔をどこで見たのか思い出した。
「お前・・・!分かった、デブの新しい主人!」
過去の記憶を反器したジェレミーは大声で叫んだ。
パンドラはびっくりして息を切らす。
「きゅ、急にどういうことですか?何を言っているのか分かりませんが?」
「嘘つくな!」
パンドラが慌てると、記憶の中にぼんやりと残っていた顔の形状がさらに明確になった。
その時も彼女は魔物の足をつかんで垂れ下がったジェレミーを見てこんな顔をしていた。
その後、そのとんでもないデブ鳥の羽で彼の頭を殴って逃走したのだ。
「今は忙しいから後で話しましょう!」
ジェレミーは歯ぎしりをして後で約束した。
今はロクサナと合流するのが優先だ。
パンドラは悔しがるふりをしながらも、そっとスピードを落とし、ジェレミーの視野の外で彼を追いかける。
「無視しないでください。抵抗は少し前のそれで全部なんでしょう?」
オルカは憎らしいほどのんびりした態度でロクサナに尋ねた。
気分がとても爽快に見えるオルカとは違って、ロクサナの気分は急速に墜落していた。
当然のことだ。
ロクサナが体を小さく動かすと、腰をしっかりと包み込んでいる太い幹がさらに強く締め付けられた。
肺を圧迫されたせいで、少し息が詰まるほどに。
その茎はオルカの背後にある魔物から伸びていた。
そびえ立つその胴体は泥のように絶えず溶けて下に流れていた。
その上には黒い斑点が埋め込まれた大きな紫色の花が咲いていたが、下に伸びて出てきた数多くの茎がそれぞれ生きている生物のようにもぞもぞと音を立てている。
ばちばちする花びらの真ん中ではねっとりとした毒液が流れた。
一滴の花のように美麗な美しさを誇るオルカと似合うように似合わない、華やかだがそれだけ気持ち悪い魔物だった。
「白の魔術師。これは何の仕業?」
先に礼儀を捨ててこんなことをしたのはオルカだったのだから、ロクサナも彼を礼遇する必要はない。
「どうやってユグドラシルの中で魔物を?」
彼女の頭の中は忙しく動いていた。
オルカ・フィペリオンがユグドラシルの中で魔物を使えるという事実は知らなかったため、強烈な疑問が押し寄せた。
「そりゃあ、この会は懇親会ですからね」
オルカは無邪気にさえ見える澄んだ顔をしたままにっこりと微笑んだ。
「だからロクサナちゃんともっと親しくなろうかと思って」
「・・・」
ロクサナは怒りを抑え込んだ。
まったく、こいつもあいつも面倒くさい。
ノエル・ベルティウムもそうだし、オルカ・フィペリオンもそうだし。
概念をご飯に混ぜて食べるのは、疲弊小説の男性主人公たちの特色なのか?
どうしてこんなに一様にいらいらすることばかり選んでするのだろうか。
もちろん、リュザーク・ガストロはひとまずそこから除外されたが、それでも3人のうち残りの2人が狂った奴であることは変わりがなかった。
「何を言っているの。あなたも今外の状況がどうなのか知っているはずだけど?」
「もちろん知っています。だからこうしているのですが?」
オルカは梨の花のような笑みを浮かべながら付け加えた。
「ご存じなくせに」
その美しい顔を見ている間、ロクサナは久しぶりに本当に心からいらいらした。
もう1本の幹がロクサナの顔を舐めるようにうごめく。
茎から滲み出る樹液のようなものが皮膚にべたべたとついた。
「そうしていると、まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のようですね、口クサナちゃん」
ロクサナの顔に隠すことのできない嫌悪の感情が明らかになる。
突然、小説の中でオルカがシルビアに行ったあの変態的な蛮行が思い浮かんで、不快な不快感が込み始めた。
「どうも毒蝶を出すことができなくて、悔しかったようだ」
オルカはロクサナの冷たい顔を見て、むしろ楽しい表情を浮かべる。
「私も残念です。ぺデリアンからパンドラに見えたような姿を近くでまた鑑賞したかったのですが」
彼はかなりの悪趣味を持っていたが、少しは知っていた。
「しかし、私は自分の魔物を餌にしたいとは思わないから。それに毒蝶がいたらあなたをこんなに捕まえることもできなかっただろうし」
ユグドラシルにいる間、オルカはたまに罠を仕掛ける時点を見計らう人のように、ロクサナを密かに注視したりした。
表向きには彼女に何の興味も関心もない人のように振舞ったが、内心までそうではないということにロクサナは早くから気づいてた。
カシスも同様であるため、オルカを監視していたのだ。
ジェレミーとパンドラの救出は間に合うのでしょうか?
オルカが気持ち悪いですね・・・。
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