こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は158話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
158話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 南部っ子のスパイ
南部っ子のスパイはつらい。
肉体的にも精神的にも苦しい限りだ。
肉体的な苦しみの理由は、ある貴族の坊ちゃんの尋問に海賊のように独眼をした狂った奴が終始一貫して笑顔で現れ、いつも聞くこともない方式の拷問をするためだ。
それでもこのような苦痛はあまりにも慣れた種類だったので、何とか耐えることができる。
これ以上は耐えられない気がする理由は、完全に精神的な苦しさのためだった。
精神的な苦痛の理由は、時間がどれだけ経ったか分からないという事実も、聖騎士というやつらが人をこのようにさせたことと、ともすると水路に乗って上がってくるドブネズミのためにキャキャキャキャキャと言う事実も、片耳で流し、自分たち同士でワイワイと漫談するのに忙しいという事実でもない。
ここに閉じこもるようになった初日以後、あの滅びた公子がただの一度もあの綺麗な顔を見せないという事実のためだった。
もちろん、ピエトロがあいつに会いたいとかいうわけではない。
しかし、いくら待っても髪の毛一つも映らない格好で、初日に感じた侮蔑感が時々刻々と大きくなるのは仕方がないことだった。
このパラディンのやつらは、確かにピエトロが誰なのか知っている気配が歴然としている。
だからはっきりとは分からなくても、何かそれなりに推測があるから、こっちに持ってきて拷問するんじゃないか。
すなわち、誰よりもあの銀髪のやつが先頭に立って尋問を主導して当然であり、また常識的な状況であるにもかかわらず、このような抜けた態度だとは、人を無視しても有分数があるものだった。
ピエトロはこれだから貴族が嫌いなのだ。
彼の主人も貴族ではあったが、このような温室の中の草花の主題に偉そうに威張る奴らとは根本的に違いがある。
「いつまでこんなことを続けないといけないの?」
「それをどうして私たちに聞く?イースケ、あいつに聞いてみろ」
「ところで、あいつがいつから私たちにああしろこうしろと言った?」
「お前たちはもうここに来て見物すること以外は何もしなかったじゃないか。遠足に来たのか?なぜお前らだけが爬虫類の子供を怒らせながら楽しく遊んでいる間に、私はこの幽霊が出てきそうな陰気な下水道に降りてきて、こんなことをしなければならないのか」
「おい、私たちもそれなりに大変なんだ?そして、あなたがとても上手なことをどうすればいいの?私たちの中でこんなことにこのような恐るべき才能を見せるのは、ただルーブあなただけ・・・、うわぁ、また虫だ!」
「え?どこ・・・、ウギャアアッ!」
「なんてこった、公子妃様!ああ、いや、神よ! 」
この程度ならわざとこうするのではなく、ただ根本的に何かが間違っていたに違いなかった。
ピエトロはある時からパラディン北部の子たちの精神状態を理解することを完全に
諦めた自分に気づいていた。
もしかしたら、肉体は鍛えられても魂はとっくに悪魔が食べているのかもしれない。
「徒労を続けてみたって徒労だ」
したがって、ただ目をつけようかと思ったが、言葉を投げた理由は、久しぶりに口がほぐれたついでに声がまともに出るか確認するためだった。
思ったより意外とかなりハッキリと流れ出た。
キャーキャーと鳴らしていた奴らがあっという間に静かになる。
せっかくの関心にピエトロはお得満面の笑みで応えた。
「お前らがいくらお粥を作っても、望む答えを聞けることはないだろう」
「そうなの?それは珍しいね。私たちはあなたに何も質問したことがないんだけどね」
「・・・」
「特に気になることもないし。おい、ルーブ。あなた、何か聞きたいことある?」
「「お水はいかがですか?」ということ以外は特に。男同士で長く話すのは大嫌いだから。エスゲルは?」
「いいや、カミュは?」
「いいや。コムテンイ、お前は?」
「最初に会った時以外はない」
「その時、何て聞いたの?」
「主人はどこへ行ったのかと・・・」
「ああ、だからだったんだ?」
しばらく不気味な静寂が流れる。
「何?プライドが傷ついたの?」
刃が立つどころか、奇妙な怒りが感じられるうなり声に、ピエトロは思わず相手を睨みつける。
何かがおかしかった。
明らかに彼らの怒りの対象は、自分と自分の主人でなけれはならないはず。
しかし今見るとむしろ・・・。
「理解した?私たちはあなたに聞きたい言葉がない。なぜなら、あなたを怒って証言を得ようが証人として前面に出そうが、特に変わることは何もないということをよく知っているからだ。あなたの後ろに誰がいても、手を振ればそれでいい。私たちの守護者になる愛おしい夫人が君を証明してくれても、私たちのロマンチシスト君主は自分の妻だけが大切な方なので、気苦労ばかりさせるだろうと。そのざまをかわいそうな私の友逹がまた見なければならないのか?私たちがそれをまた見なければならないの?」
「それなら一体なぜ・・・」
「一体なぜ私たちがあなたを捕まえてこんなことをしているのか?それは私たちもよく
分からない。あいつも私たちも何か一緒に遊んでいて、いつも似たり寄ったりではあるが、ー通り殴ったりすれば、ただの怒りだ」
「え?」
「ただ八つ当たりしているだけだよ、私たちがあなたに」
「おい、ところでアイバン、あいつ新記録だ。今まで騒ぎながら悪ロ一言も言わなかった」
「新記録だね」
「あいつは元々、怒ると丁寧になるんだ」
「おかしいな」
「おい、ルーブ、ご飯食べに行こう。お腹すいたって言ったじゃん。買ってあげるよ」
「おお・・・」
「お前らは各自で出しなさい」
「おい・・・」
ピエトロは歯ぎしりしながら体を動かす。
縛られていた鉄製の椅子がドーンと揺れた。
それと同時に、きしみながら荒々しく開いていた窓格子のドアがぴくぴくとしていたが、最後にこちらをちらっと振り返った。
「私たちは当分の間、思春期を迎えようとするトカゲに食べさせるのに忙しいだろう。もうお前と遊ぶ暇がないからこれでお別れすることにしよう。では、お幸せに」
それを最後に、鉄の扉が閉まった。
ピエトロはこのまま放置されて終わりを迎えるのでしょうね。
一生この牢獄から出られないと考えると絶望でしかありません。
https://recommended.tsubasa-cham.com/matome/