こんにちは、ピッコです。
「ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜」を紹介させていただきます。
今回は252話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
どういう訳か小説の中の悪の一族、アグリチェ一家の娘「ロクサナ」に生まれ変わっていた!
アグリチェは人殺しをものともしない残虐非道な一族で、ロクサナもまたその一族の一人。
そして物語は、ロクサナの父「ラント」がある男を拉致してきた場面から始まる。
その拉致されてきた男は、アグリチェ一族とは対極のぺデリアン一族のプリンス「カシス」だった。
アグリチェ一族の誰もがカシスを殺そうとする中、ロクサナだけは唯一家族を騙してでも必死に救おうとする。
最初はロクサナを警戒していたカシスも徐々に心を開き始め…。
ロクサナ・アグリチェ:本作の主人公。
シルビア・ペデリアン:小説のヒロイン。
カシス・ペデリアン:シルビアの兄。
ラント・アグリチェ:ロクサナの父親。
アシル・アグリチェ:ロクサナの4つ上の兄。故人。
ジェレミー・アグリチェ:ロクサナの腹違いの弟。
シャーロット・アグリチェ:ロクサナの妹。
デオン・アグリチェ:ロクサナの兄。ラントが最も期待を寄せている男。
シエラ・アグリチェ:ロクサナの母親
マリア・アグリチェ:ラントの3番目の妻。デオンの母親。
エミリー:ロクサナの専属メイド。
グリジェルダ・アグリチェ:ロクサナの腹違いの姉。
ポンタイン・アグリチェ:ラントの長男。
リュザーク・ガストロ:ガストロ家の後継者。
ノエル・ベルティウム:ベルティウム家の後継者
252話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 事件後②
パンドラと別れた後、ジェレミーも予め準備させておいた馬車に乗り込んだ。
こちらでの仕事もー通り終わったので、ロクサーナに会いに行くつもりだった。
彼女はジェレミーより1日早い昨日にユグドラシルを出発した。
それでジェレミーも今彼女がいる中立区域に向かっていたのだ。
ところが手に顔をつけたまま窓の外を眺めるジェレミーの表情は、もうすぐロクサナに会うというときめきより訳の分からない気分に染まっていた。
「・・・やっばり、ただ踏み込んでしまったほうがよかったのに」
もちろん、この場にロクサナがいないために取り出した内心だ。
5日前までは、どうにかしてロクサナを助けたくて先頭に立ったのが自分でありながらも、いざこのような状況になると、神経質になり、審査がゆがんだ。
もちろんロクサナが望まないからすぐにでも発狂しそうな手を直接動かすつもりはなかったが・・・。
やはり生意気なところに来た子供も、つまらない偽物も、イライラする青の犬も全て片付けてしまい、世の中にロクサナと自分、二人きりになれば思い残すことはなさそうだという欲望がしきりに胸の中でうごめいていた。
「ああ、私はとても優しい」
結局、ジェレミーは今日も一人で心の中で芽を出した黒い心を踏んで殺しながら、バタンと横に身を横たえる。
雑念をしないで寝よう。
そうでなくても、数日間全然寝れなかったから疲れているのに。
ジェレミーは,早くロクサナのところに着いてほしいと思って目を閉じた。
中立区域の市街地は静かだった。
ユグドラシルと5つの家門には多くのことがあったが、今まで常にそうしてきたように、小市民の人生は大体支配階層の人生とは交差点なしに続くものだ。
そのため、彼らはわずか数日前までは、ユグドラシルを抜け出した人形のせいで、自分たちの人生が風の前の灯のように危険にさらされていたという事実さえ知らない。
「ベス」
そしてここ、平穏を装った薄氷の上に立った人々がいた。
食卓の前に座り、皿の上の食べ物をフォークで突き、荒々しい気運を静かに舞っていたマリアが、ついに口を開く。
「どうして日に日に献立が悪くなるような気がするんだろう?」
子供のように何か文句を言うのかと思ったが、マリアがベスを打撲する理由は自分の食い意地のためではなかった。
「このままシエラの健康が悪くなったら、あなたが責任を取るの?」
冷たい視線が食卓の横に座って洗濯を終えた服をたたんでいるベスのところに飛んでいく。
アグリチェに住んでいた時はマリアの視線がかすめるだけでも胸がひしひしとするのを感じたりもしたが、今はかなり肝が大きくなったようだ。
ベスは、かなり淡々とした声で話す。
「毎食の献立は栄養のバランスを考えながら組んでいます。マリア様も最初にいらっしゃった時、褒めてくださったじゃないですか」
マリアはその言葉に眉をひそめた。
彼女がここに来てからもうかなりの時間が経つ。
マリアはデオンのせいで、何の罪もない場所をさまよい続けながら、結局、不屈の意志でシエラがいる場所探しに成功する。
それ以来彼女は他の3人と一緒にここに居座っていた。
マリアは自分がいない間、シエラを格別に補佐したエミリーとベスを感心した。
しかし、それも少し前まで。
マリアは数日前から気分が非常に低調で敏感になった状態であり、そのような理由で彼女は今日もベスに不信の目を向けながら他のことをけちをつけた。
「栄養のことばかり考えずに、味もちょっと考慮してよ。君が作った料理がシエラの口に合わないんじゃないの?最近一日に一食くらいは必ず食事を抜くようだけど」
「いいえ。先日まではきちんと食事の時間ごとに食事をとっていたことをマリア様もご存知じゃないですか。私が料理したのが美味しいと、いつも褒めてくれました」
ベスはマリアに対して落ち着いて話し続ける。
「最近は食欲がないと言っていたので、私が遅くに別に簡単な食べ物を用意してあげているので、あなたはご心配なさらないでください。シエラ様に無理に食事を強要しないでください。前にもそうして胃もたれしたことがありますから」
ベスは以前アグリチェに住んでいた時、マリアのティータイムでミスをした罪で死にそうになったことがあった。
その時、隣にいたシエラによって九死に一生を得たが、マリアに対する恐れは彼女の頭にはっきりと刻印されている。
もちろんマリアはその前から十分恐ろしい主人だったが。
それで実は彼女がここまでシエラを訪ねてきた時は幽霊でも見たように怖がらずにはいられなかった。
マリアと同じ空間で暮らさなければならないことで、最初のしばらくは毎晩眠れなくなるほどだ。
しかし、確かにこれまで色々なことを経験して大胆になったのか、ベスは以前のようにマリアがただ恐ろしくはなかった。
あの恐ろしいアグリチェから脱したせいだろうか。
それとも、アグリチェで奥様たちの世話をする時は想像もできなかった素朴な日常を今このように彼女たちと共有しているせいだろうか?
「そして化粧水ね。私が花壇に植えた薬草を混ぜて作ったので合っている?」
それでも今はかなりマリアが平凡な人のように見えた。
「はい。教えていただいた方法通りに製造しました」
「いや、私が教えた方法で作ったなら、最近シエラの肌がそんなに荒れていたはずがない。お前が間違って混ぜたんじゃない?」
何よりも彼女はベスと小さな共通点がある。
それはシエラに目がないという点だった。
マリアの鋭い指摘にベスはしばらく立ち止まり、今度は本当に断固とした口調で話した。
「いいえ。正確に混ぜて作りました。そこにシエラ様の肌に特によく効くペローナ蜂蜜も買って5滴入れました。マリア様が最初におっしゃってくださったヌアバハニーは、シエラ様には特に効果がありませんでした」
アグリチェから一番近くでシエラの世話をしてきた下女らしく、自負心あふれる発言だ。
その言葉に、マリアの眉毛がさっきより一層激しくうごめきながら揺れ動く。
「じゃあシエラの白玉のような肌がどうしてあんなに傷んでるの!」
彼女は怒りをあらわにしてベスに問い詰めた。
そして、続いたベスの返事にさらに気分が低調になってしまう。
「最近不眠症になったからです。マリアさんはいつも横になってすぐに眠るので、よく分からないと思いますが」
ベスはいつものように優しく礼儀正しく言ったが、マリアはなぜか彼女を見て気分が悪くなった。
壁の前に座っていたエミリーが普段からいつも所持している短刀の刃を整えながら、つまらないことで対抗する2人の姿を無味乾燥に見守る。
「シエラの不眠症がぶり返したって?なんだか寝心地が悪そうに見えたのに」
マリアはついにベスを再び攻撃する言葉を探した。
「私がシエラに使うものは、それが何であれお金を惜しまないように言ったよね?お金はいくらでもあると言ったじゃないか。今すぐシエラが使う寝具と家具から変えて。いいえ、やっばり家を新しく建てようか?」
ベスはいつものようにマリアの言葉を聞き流す。
もちろんマリアなら自分の考えをすぐ実行に移しても残った。
しかし、今マリアが言ったことは、すでにシエラに断られ、彼女一人だけが未練を残している事案だ。
今はシエラもマリアを相手にかなり断固とした面ができて、以前のように彼女に引きずられてばかりではなかった。
そしてマリアは意外にそんなシエラに甘いところがある。
それでシエラが断固として嫌だと断ることはしなかった。
ベスはマリアがなぜそんなに変なことを言うのかさっきから分かっていた。
それで思わずため息をついてしまう。
「シエラ様の具合が悪い理由は、マリア様もすでにご存知じゃないですか」
ベスが通り過ぎるように詠んだ瞬間、マリアの口が塞がった。
しばらくしてマリアがさっきより2倍は冷たくなった目でベスを見ながら、手に持っていたフォークを食卓の上に置く。
「あなたのせいで食欲がなくなった」
もちろん、彼女は綺麗に席を立つことができなかった。
ちぇん!
マリアの腕の皿はすぐに床に落ちて割れる。
マリアがある程度かんしゃくを起こすことは十分予想したが、それでもまだ冷気が漂う彼女の目つきに正面から向き合うのは少し怖かった。
「すみません、マリア様」
ベスは自分が生意気だったことに気づき,すぐに謝罪する。
もしかしたら気分が悪くなって、このままフォークを自分の首に打ち込むのではないかと思ったが、マリアはそうしなかった。
彼女はベスをにらみつけ、服の裾をなびかせてその場を後にする。
シエラの体調が悪いようです。
その理由が気になりますね。
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