こんにちは、ピッコです。
「ジャンル、変えさせて頂きます!」を紹介させていただきます。
今回は100話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
100話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- 考えられないこと
クロケット競技場での知らせを聞いたのか、突然ルカがやってきた。
「今度、競技場に行っておじさんに会ったんだって?」
「あ・・・うん。それは私も本当に驚いたよ」
「先王が部屋に閉じこもって食事もしていないというのに、いったい何をしたの?」
食事もしないほど衝撃を受けたのか・・・。
先王の年が年であるだけに心配が先になった。
「う一ん・・・。誰も考えられないことをしたよ」
リューディガーが競技場で選手としてプレーしていると誰が思っただろうか。
先王もリューディガーが観客席の方に接近することだけを考えて警備兵を配置し、あのように登場するとは夢にも思わなかっただろう。
そのように一発食らって始めたので、もっと簡単にリューディガーのペースに振り回されたりもしたのだろう。
私が曖昧に言葉を濁すのがもどかしかったのか、ルカは小さな胸をパンパン叩きながら熱を出した。
「当然、とんでもないことをしたのだろう。だから先王が怒りに耐えられずに苦しんでいるだろうし。それで正確に何をしたんだよ」
私はルカに競技場であったことをまっすぐに言い聞かせるか、しばらく悩んだ。
それもそのはず、ルカはリューディガーと私の間に反対する先鋒隊ではないか。
訳もなく、リューディガーの行動パターンを把握できる情報を教えてくれるのではないかという心配がしばらくあった。
しかし、またリューディガーが私のためにここまでしたということを間いたら気持ちが変わるような気もするし・・・。
先王と違ってルカはリューディガーをひたすら嫌がって拒否するわけではないから。
その上、ルカが知ろうとすれば、あえて私でなくても突き止めるだろう。
結局、悩んだ末に私は一部始終をルカに打ち明けた。
話を間いたルカがびっくりして驚愕する。
「え?選手としてプレーしたって?あの人が多いところで?」
「うん?うん・・・まあ、別に他人の視線を考えない人だから」
「他人の視線は考えないが、自分の体面は大切な人だ。選手だなんて、ヴィンターヴァルトにできることじゃないって!」
「でも、貴族たちが集まったところで、公開プロポーズもした人よ?」
私はルカがなぜこのように起こるはずのないことが起きたかのように暴れるのか分からなかった。
正直、もうリューディガーが何をやらかそうと「リュディガーじゃないか」、という一言で理解できるほどだったためだ。
「プロポーズするのと、運動選手として直接走るのは違う!」
「私としてはよく見分けがつかないけど・・・」
私は首をかしげる。
私が思うには、2人とも人の口に上る仕事であることは同じだったからだ。
しかし、そうではないようだ。
ルカは話にならないように首を断固として振りながら説明した。
「プロポーズは貴族なら当然することだし、それをスケールを大きくしただけじゃないか。しかし、選手としてプレーするのは貴族がしないことだ。一言で言って、道化師の仕業だと」
「や、道化師とまでは・・・」
「本当に扱いがそうなんだって?ところでそんなことをおじさんがしたって?あり得ない。あの人がとんなに貴族的な人なのか。傍系もきっちり分類するのを見たじゃん。ヴィンターヴァルトに執着しないからといって、脱貴族的な人だというわけではない」
ルカは否定した。
「でも・・・本物の選手で走ったんだもん。嘘じゃないよ。ホームランも2回も打ったし。人々も歓呼したんだよ」
「歓呼するのをそのままじっと聞いていたと?リューディガー・ヴィンターヴァルトが凱旋行列でもないし、競技場で?」
度重なる私の説明にルカの口がますます開いていく。
青い瞳が無残に揺れた。
「ル、ルカ?えっ、大丈夫?」
「リューデイガー・ヴィンターヴァルトが競技場で・・・。あのリューディガー・ヴィンターヴァルトが・・・」
ルカは「あのリューディガー・ヴィンターヴァルトが」という言葉を何度もつぶやいて、すぐに疲れたと言って私の部屋を出た。
歩き方がよろよろしているのが今にも倒れそうに危ぶまれた。
私は心配そうにルカを見守る。
よろめきながら一歩一歩足を運ぶ後ろ姿がとても混乱しているように見えた。
そのように暴風のようなことが通り過ぎた後、息をつく時間もなくまた別の訪問者が登場した。
「マイバウムさん、時間ある?」
「ジョセフィン王女」
私は喜んでジョセフィンを歓迎した。
彼女と私は安否を尋ねるためにわざわざ訪ねてくるほと親密な仲ではない。
それだけに、彼女が私を見つけたことは明快なほど明らかだった。
「この前頼んだことは・・・うまくいきましたか?」
私はジョゼフィンの様子を見ながら注意深く尋ねる。
頼んだ時はうまくいけばいいし、うまくいかなくても仕方ないという程度だと思ったが・・・やはりうまくいく方が仕事が簡単に解けるだけに内心期待せざるを得なかった。
ジョゼフィンはうなずいた。
「ええ、お兄さんが理解するのが大変でしたが」
「・・・」
私の顔に自然と顔色が浮び上がる。
私がジョゼフィンに頼んだのは、まさにサムエルとの繋がりだった。
リューディガーが私との関係を助ける代価としてビクトリアを助けることで取り引きしたので、ビクトリアと王位を争うサムエルは私とかなり妙な関係だ。
ましてサムエルとの接線をビクトリアに頼むことはできないことであるだけに、ジョセフィンの助けが必ず必要だった。
「バーケンレース卿は、本当にサムエルお兄さんを訪ねてくると思う?」
「はい、そうなるように作るつもりでもあります」
私は確信に満ちた声でつぶやいた。
互いに対する好意とは別に同じ船に乗っただけに、適当な状況共有は必要だった。
そこで最初に頼んだとき、ジョゼフィンにフランツについての大まかな状況を共有した。
彼がヴィンターヴァルトを狙っていて、ルカの大きな脅威になると。
それで彼をヴィンターヴァルトの相続権から完全に片づけるつもりだと。
ジョゼフィンも私がルカなら完全に死ぬことを知っているだけに、私がフランツを排除しようとすることについてすぐに理解してくれた。
「バーケンレース卿に二重スパイを植えつけたのです。彼は自分が私に植えたと思うでしょうが、実は私の味方です」
スパイとはまさにイザベラだ。
フランツが彼女の存在に気づいたことはむしろ私にとってチャンスだった。
「そのスパイを通じて、バーケンレース卿に偽りの言葉を流すんです。私がリューディガーさんに無理やり振り回されていて、ルカのために我慢しているだけという内容とかね」
「それだけで果たして動くのかしら?」
「いいえ、それだけでは足りません。しかし、それを聞いただけで自分が割り込む余地があると思うでしょう」
私がプロポーズされたその日、まさに私の宿舎を探し回ったのを見ると、フランツの計画が見当がついた。
私を何としてでもリューディガーとの仲を裂く下心だったのだろう。
しかし、フランツがそのような計画を立てたのは決して私が好きだからではない。
リューディガーが王族の私と結婚するのを防ごうとしているだけ。
「それで、リューディガー氏はビクトリア王女の結婚を支援することにしたという事実も明らかにします」
「じゃあ、ビクトリア姉さんと競争しているサムエルお兄さんを探すしかない。ああ、そんな.風に選択肢を絞るつもりだったんだ」
ジョゼフィンはかなり楽しそうに、珍しく笑みを浮かべた。
私も面と向かって笑う。
「はい。今はヴィンターヴァルト家全体が王宮への出入りに困っていますから。彼が望むことのためには何とか王族に線を引かなければなりません。ただ、今はどこの王族にアプローチすべきか様子を見るだけ・・・。リューディガーさんがビクトリア王女様を選んだという情報を聞けば、すぐにサムエル王子様を訪ねるでしょう」
「そんなに訪ねてきた彼にわいろを無理に要請しろと頼むなんて。初めて聞いた時はどれだけ驚いたか分かる?ビクトリア姉さんがこんな風に手を使うのかと思ったくらいだよ。お兄さんも最初は不審だったし」
初めて私の頼みを間いた時、ジョゼフィンの歪んだ顔が思い浮かんだ私は、努めて笑いをこらえた。
「サムエル王子様には負担になるお願いなのでということは知っています。ビクトリア王女側から、わざとけちをつけるために置いた手だと思われるかもしれません」
「そうだよ。あなたが絶対に賄賂を受け取ってはいけないと条件を付けていなかったら、お兄さんも決して聞いてくれなかっただろうしね」
元のサムエルなら、フランツがどんなアプローチをしても彼を追い出したはず。
彼は王族らしく非常に高潔だったので、フランツのような詐欺師の手まで握って王位を欲しがるほどの人ではなかった。
その上、賄賂はサムエルが最も軽蔑するものだ。
もしジョセフィンが説得したのではなかったら、絶対に聞いてくれなかったはず。
もちろんジョゼフィンが説得した程度で解決されて幸いだが、このような点のためにビクトリアがサムエルを気弱だと思っているのだろう。
弟が頼む程度でこんなに重要なことをただすぐに聞いてくれるなんて。
ビクトリアはよくサミュエルのことで舌打ちをしていたものだ。
「父親の良くない点もそっくりだ」と話した。
ビクトリアは強いて言えば、王よりも先王に似ている。
望むことのために手段と方法を選ばないは歯切れが悪く、猪突的なマイペース。
しかし、なんだかんだと言っても仲が悪くない兄妹だった。
やっとラムガート王族の関係が目に入った。
「まあ、おかげで私はうまくいった」
私はうなずいて、もう一度注意をした。
「はい。賄賂を受け取ってはいけません。彼が何を準備しても、これでは足りないと、やっとこの程度でラムガートの歓心を買おうとするのか、断らなければなりません。もちろん・・・決してあからさまではいけません。巧妙に。フランツは気が利く人なので、簡単に王子殿下の意図に気づくでしょう」
そうなれば、いらだたしくなったフランツは資金集めに苦労するだろう。
そしてついにヴィンターヴァルトの燃料に手を出すだろう。
すでに手をつけていれば、より露骨に引き抜くことになるはず。
もちろんフランツもちゃっかりしたやつなので、目立つほど燃料を抜き取ることはないだろうが、今はリューディガーが彼の行跡を監視している。
一気に現場を急襲して現行犯で検挙できるチャンスだった。
ジョセフィンはもっと深く噛まずに肩をすくめる。
「とにかくうまくいくといいね。そして・・・あなたが思ったよりおとなしく与えられたものを受け取ってばかりいる純真な人ではないということもよく分かったわ。バーケンレース卿はあなたが一番危険だということを知っているかもしれないね」
「知ってはいけません」
私は声を出して笑った。
私を見て純真だとか、おとなしいとかいう噂が本当に面白かった。
元々は悪女だったのにね。
最初から優しそうな外見でもないし。
全部フランツが見たいものだけを見たおかげだ。
私も、そしてイザベラも。
私は笑みを浮かべたまま、そっと付け加えた。
「知る由もないでしょうね」
ルカがここまで動揺している理由は?
フランツを陥れる計画も順調ですね。
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