こんにちは、ピッコです。
「夫を味方にする方法」を紹介させていただきます。
今回は179話をまとめました。
ネタバレ満載の紹介となっております。
漫画のネタバレを読みたくない方は、ブラウザバックを推奨しております。
又、登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
死ぬ前に読んでいた本の中の悪女ルードべキアに憑依してしまう。
前世では養子となった家族から虐待を受けていたけど、ルードべキアも同じような境遇だった…。
しかも父によって政略結婚させられた北部最高の冷血な騎士イースケは原作で自分を殺すことになる夫だった!
小説の内容をすでに知っているルードべキアは、生き延びるために夫を愛する演技をするが…
ルードベキア:ルードベキア・デ・ボルヒア。本作の主人公。愛称はルビ。
イースケ:イースケ・バン・オメルタ。ルビの結婚相手。愛称はイース。
エレニア:エレニア・バン・オメルア。イースケの妹。愛称はエレン。
フレイヤ:フレイヤ・バン・ピュリアーナ。イースケの幼馴染。
ボルヒア:教皇。ルビの父親。
チェシアレ:チェシアレ・デ・ボルヒア。長男
エンツォ:エンツォ・デ・ボルヒア。次男。
ローニャ:ルビの専属メイド
179話 ネタバレ
登場人物に違いが生じる場合がございますので、あらかじめお詫びさせていただきます。
- エピローグ②
しばらく沈黙が流れた。
オメルタの氷の公女は無言で無表情な顔で部屋の中の姿を凝視する。
そうしてしばらくして、短いため息とともに、とても見識のある目つきをして見せることで、百言の感想の代わりにして、そのまま背を向けてまた出て行ってしまった。
「ああ、公女、ちょっと待って!誤解・・・」
何が誤解だと言いたいのかは自分でもよく分からなかったが、とにかくアイバンが話し終わる前にドアがドーンと音を立てて閉まった。
その後、物悲しい静寂が短く沈んだ。
「これは全部お前のせいだ」
「最初からお前が勝手に私の上に飛び込んだんじゃないか」
「お前が震えていなかったら、そんなことはなかったんだ!ちっ、友逹の人生に役に立たない奴め」
「あなた、でもずっとこうしてるの?それとも私が投げてあげようか?」
「・・・」
アイバンはとうとうおとなしく降りてきてベッドのそばに座った。
イースケもやはり乱れた鍍色の髪の毛をごしごし掻きながら布団を蹴飛ばして座る。
そして、顔をしかめて部屋の中を見回しながら口を開いた。
「この草は全部何だ?なんとなく窒息するみたいだったよ」
「審美眼をちょっと育ててみなさい。感謝の気持ちも。お前が病人になりすましたから、みんな愛嬌を振りまくために送ってきたんじゃないか!ああ、奥さんに会いたければ打ってみて来いよ!」
「私が近くにいると危ないと注意されたんだ、神聖がひどく強いから!」
「お前がいったいいつから他人の注意なんかに耳を傾けたというのか!?そして、汚く強いものが好きなんだね。事ごとに何の姿も見ずに暴れるから危険だということだろう!嫉妬も程度があるよ。お前は子供なのか!?」
まっすぐに鋭いうなり声が返ってくるに値するのに、何故かイースケはそのまま口をぎゅっと閉じて、首を回してしまうのであった。
なぜか似合わない急に落ち込んで見える姿なので、アイバンはついまた気が弱くなってしまった。
このような度にあの凶悪な奴がわざとああするのが明らかだという考えがあるにもかかわらずだ。
「そうだね、まあ、君がそういう部分には意外だね。徹底的にやろうとする面はあるから・・・。竜の心臓の腕輪か何か・・・」
北部に戻るやいなやルードベキアが激しく痛み始めたのは、こいつの聖浄が原因だった。
決定的な問題の発端は王妃にあったが。
今は前王妃のことだ。
「それが正確にどういうことだと言ったんだっけ?」
「吸収されたんだって。あの時、異教徒の術式と衝突して体内に吸収されたんだとか」
「そうだ、それであの時トカゲの子が公子妃がどこにおるのかすぐに分かったと言ったんだっけ?あなたプレゼント一つはちゃんとしたんじゃないの?そのブレスレットを作った君のご先租様も選球眼があるね」
活発に話を続けていたアイバンは、慌てて気を取り直して、首を整えた。
それだけがすべてではなかったからだ。
まるで封印しておいたドアを開けたように、最も強いカのある魔気と神聖が同時に存在する北部のオメルタ城に戻るやいなや、ルードベキアは全身からものすごい魔気を吐き出して痛み始めた。
この現象について、オメルタの藪医者は非常に深刻な表情で主張したという。
竜の心臓が彼女の心臓に吸収されてしまったと。
幸いに治癒方法が存在したが、そのためには・・・。
「でも、今頃はそろそろ迎えに行ってもいいんじゃない?言った期限になったじゃないか、今頃は自分たちが可愛いと思っているあの奸臣のような奴らが一生懸命に魔気なのか、聖気なのかパクパク食べて片付けてくれたはずだけど?こうしてるんじゃなくて、早く起きて妻を迎える準備をしないといけないんじゃないかって。暴言であなた新婚の時、まともにもてなしてくれないし、結婚式も代理結婚したくせに、これを機に戴冠式を結婚式の代わりとまではいかなくても、ちょっと派手でもっともらしく、え?」
イースケはまたもや無口になった。
悠々と流れる沈黙の中で、アイバンはそろそろ不吉な気分に捕らわれ始める。
ま、まさか?
「おい・・・あなたどうしたんだ?」
「・・・」
「まさか本当に面倒くさくてできないとか、そういうことを言おうとしているんじゃないよね?」
「・・・」
「おい、イースケ!」
「・・・」
「イースケ・ヴァン・オメルタ!このわがままな奴め!すぐに答えられないのか!?このアイヴァン・ヴァン・エスポーシと共に、北部最高の二股守護者であるロンギヌス騎士団が認めたブリタニアの君主の子が、ただ面倒だという理由でやってられないと主張するなら、この場で背骨を半分に折ってやる!」
禁忌を破り、異教徒の呪術を使ってルードベキアを吹き飛ばし、エンツォを殺した元王妃は命を取り留めた。
その見返りとして、フェアノール王は棺を降ろし、幼いアーリエンはオメルタ家の按配のおかげで王族の一員として宮殿に住み続けている。
現在のブリタニアの状況は内部的には非常に混乱していた。
外部的に見れば、皮肉にもこれほど鉄壁だったことがあったのだろうか。
ルードベキア奪還当時、ボルヒアに対抗してオメルタと秘密同盟を結んだ彼らは、すべての真実を知らなかったが、北部でドラゴンをはじめとする魔物を軍事手段として使用できることを知って(勝手に推測して)震えている状況だ。
そこでブリタニアが厚かましく要求した条件はたった2つだけ。
秘密厳守と聖徒からの干渉一切除く。
そして、次期法王はレンブラントに籍を置いたロクロワ枢機卿が上がった。
そして、法王は感謝の贈り物を送った。
このような望ましい情勢の中で、ドラゴン顔負けの子供が、ただ面倒だという理由で君主をやっていけないと主張するなら、それは話になるだろうか?
友逹の肩を激しく握りしめるアイバンの目がじりじりと燃え上がる。
「・・・しなければならないのか分からない・・・」
「え?」
「何と言えばいいのか分からない」
これはまた何の突拍子もないうわごとか?
アイバンはまさに食えそうな目つきでイースケを睨んだ。
イースケは、似つかわしくない陰鬱な視線を天井に差し込み、ゆっくりとはっきりと詠んだ。
「君の言う通り、私たちは結婚式も代理結婚で行った仲だと。だから・・・私はプロポーズもまともにしたことがないじゃないか。ところで、何て言えばいいの?」
「え?一体何を言ってるんだ?何を言ってるの?」
「私の王妃になってほしいということ」
「・・・はあ?」
「ああ、ちくしょう。だからあの子は元々オメルタ公子妃として私と結婚したんじゃないの?後は当然、オメルタ公妃になると思っていただろうし、私もそう思っていた」
「・・・」
「しかし、今になっていきなり私が王になって国を治めるようになったから、あなたも王妃になれ、と言うと無礼だと言って、市政の雑俳に他ならないことじゃないか?騎士らしくないことじゃないかって?君の言うとおり私は新婚の時から過ちが多くて・・・」
「・・・」
「ちっ、どうすればまともにできるのか分からないが、問題はこのような方面で助言を求めるほどの人間が周辺に一人もいないということだ」
いらだたしく頭を掻いていたイースケが、ようやくアイバンを振り返った。
それから顔をしかめた。
「何してるんだ、あなた?」
アイバンは答えなかった。
あごがほぼ底まで落ちた状態で返事できない状況だったからだ。
久しぶりにやっとあごを引き上げた後、かろうじて絞り出すように吐き出した。
「病気だ・・・」
「え?」
空虚な日にベッドに閉じこもって何の窮状をしているのかと思ったら、そのような悩みだなんて、一体精神構造がどんな形をしているのか気になる。
アイバンはそろそろこんなやつを君主にしてもいいのか疑わしくなった。
「本当に病気じゃない。誰かが見たらプロボーズ作戦でも考えていると思うよ」
「それは君が工夫することだし、私は・・・」
「そんな幸せな悩みは私がすさまじいようにしなければならないのに、どうしてあなたがここに閉じこめられてそんな貧乏ゆすりをするんだよ!この常識外れ!この非人間的な奴!サタンも身震いして行くぞ!」
イースケが国王になったのですね。
そして彼が閉じこもっている理由が、ルビに何と言えばいいのか分からないから。
アイバンもビックリの理由でしたね。
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